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インターネットはバカと暇人のもの…ではなくなりつつある!

リンク先を見る 閉塞感のある君へ。こっちへおいでよ。 人とつながって情報発信するコミュニティ型生き方の秘訣
posted with ヨメレバ
湯川鶴章,TechWave塾コミュニティ
アスキー・メディアワークス
2013-03-14 Amazon
Kindle 楽天ブックス

TechWaveのコミュニティメンバーが出版した新刊。早速読んでみました。

ソーシャルメディアがコミュニティを生み出す

本書はTechWaveにこれまで掲載されたブログ記事を中心に、さまざまな人の生き方・考え方が一挙に掲載されているお得な「ブログまとめ本」。書き下ろし部分も多いので、TechWaveをよく読んでいる方でも楽しめる内容となっています。

タイトルの通り、本書で登場する方々はみなさん超ポジティブ。たとえば、

・家族ノマドライフを実践する板羽さん
・プロフェッショナル・コネクターの勝屋さん
・単身で深センに飛んだ若者・岡さん
・インドネシアで起業した矢澤さん

などなどなどの「実践者」たちが登場します。彼らの共通点は、ソーシャルメディアを活用し、コミュニティの力を存分に享受していること。

たとえばインドネシアの矢澤さんは、人脈も知識もない状態から、フェイスブックを活用して起業に至ったそうで。

まずインドネシア人とネットワークを作ろう、と思い立ちました。方法はインドネシア人にFacebookを使って直接連絡をしてみるというもの。

とりあえずFacebookページを立ち上げて、インドネシア向けに広告を出して現地のFacebookユーザーを集めFacebookメッセージを直接送ってみたり、海外のマッチングサービスを使ったりして「インドネシアについて学んでいる」「日本のこと教えるので友だちになって!」と語りかけてみました。言語ができないのですが、今はGoogleトランスレーターという便利な無料ツールがネット上にあります。こうしたツールをフル活用しました。

(中略)とにかく、インドネシアの情報を収集したかった。インドネシア人や現地に住んでいる日本人とつながりたかった。モチベーションリソースはそれだけ。その時に取った行動は「TwitterやFacebookにPostして呼びかけるみる」でした。そのPostを会社のクルーや友人を中心にRetweetやシェアをしてもらった結果、なんと翌日までに5名のインドネシアに精通している方とつながることができました!


というわけで、矢澤さんはデジタルツールを駆使して人脈を得て、「menurut anda?」「Friendly Cover」「Mosaic Face Me」「Cover Designer」などのサービスをインドネシアで展開することに成功したそうです。うーん、すごい…。


そんなポジティブな実践者たちの姿を見て、湯川さんもまたポジティブなことを書かれています。

それまでインターネットは、バカと暇人のものだと一部では言われていました。そういうタイトルの本まで出版されています。しかし今やインターネットからもっとも大きなメリットを受けているのは、実名で前向きに生きているパワーあふれる人たちなのだと思います。ネットは、日本でも前向きな人たちのツールになってきているのです。


より正確には、バカと暇人レイヤーは相変わらず存在しますが、別の階層として「実名で前向きに生きているパワーあふれる人たち」が現れ、彼らはソーシャルメディアから多大な価値を享受している、というのが現状でしょうね。


本書はソーシャルメディアによって「同じベクトルを向いた人々が集まる」コミュニティの形成が容易になったことを示す、すばらしい事例集といえます。ソーシャルメディアを使いこなしている人には、納得感のある本だと思います。


ただし、この本を読んでもなお、「こっち」にいけない人たちがいるのも事実です。たとえばひきこもり、いわゆるニートの人たち、そもそもインターネットを使っていない人たち。彼らは新しいコミュニティからは取り残されてしまいます。

やっぱり「こっち」に行ける人たちって、何らかの意味で「勝ち組」な気がしてしまうんですよね。行動力がある、自分に自信がある、コンテンツがある、実績がある、コミュニケーション能力がある、人間が大好きだ…そうでない人たちは、やっぱり「こっち」に行くのは、ためらわれると思うのです。まぁ、勇気ひとつの問題なのですが…。

(あえて!)厳しめにいえば、本当に閉塞感を感じている人は、これを読むと「そりゃ、ここに載っている人たちは、強者だからなぁ…」と絶望感を抱いてしまうのではないか、と思うのです。

流石に本書では、この問題に対する答えは描かれていません。ぼくも正直よくわかりません。TechWaveコミュニティが発展していくなかで、何らかの答えが見つかっていくのでしょう。

地域の力にフォーカスしたメディア「finder」のようなプロジェクトも立ち上がっていますし、今後の発展に期待したいところです。もちろんぼくも、できる範囲でコミットしつつ。


インターネットの未来について考えたい方はぜひ。会社のなかで閉塞感を感じている方も、手に取ってみると元気がもらえるかもしれません。しかし、装丁のインパクトがすごい…。

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