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はじまりは兄との歪んだ関係 他者からの承認を求めて行き着いたのは・・・ 千穂の場合【生きづらさを感じる人々41】

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写真AC

アルバイトが見つからず、出会い系サイトで援助交際

千穂はアルバイトを探したが、自分にあう仕事が見つからないでいた。そこで、千穂は、思い切ったことをした。援助交際だ。

「使ったサイトは『ワクワクメール』と『PCMAX』。登録をするとたくさんの返事がきました。書き込みをすると、一挙に30通の返事が来たのです。最初は会うことを保留していましたが、徐々に相手の性格がわかるようになり、なんとなく話が通じて、会ってみようと思ったんです」

千穂が出会った1人目は、30代のデザイナーで個人事務所を持っているという。人と話すのが好きで、普通っぽい人だった。2人目は40代で、性行為自体が目的ではない男性だった。3人目は50代。自称税理士で、話が面白い人だった。

「多くの人は素人を求めていました。だからこそ、性風俗ではなく、出会い系。しかも、業者っぽい人を避けてしました。普段なら、出会い系のようなものを使わないような子と会いたいんです。だから、やりとりの中で、『今、勉強していた』などと返すと、喜んでいました。ただ、気が進まないんです。やりたいわけではないので、気が重い」

母親に言われ続けた「安定」を今は求めていない

就職はするつもりでいるが、なかなか難しい。そのため、職業訓練校に通いながら、勉強をしている。

「ADHDがあり、職業訓練校の課題をこなすのに苦労しています。就職したことがないので、本当に自分がフルタイムで問題なく働ける人材なのか分からず、就職活動をしていても嘘をついて騙しているような気持ちになります。これまでずっと安定を求めてきました。母に言われてきたからです。でも、今求めているのは安定じゃない。自分のことは自分で決めていかないと、のちのち大変なことになることはわかっています。仕事の辞め癖、リタイア癖をなくしていきたいです。今後は、ウェブの会社に入りたい。編集やディレクションをしたいんです」

母親との生活に安心感を持っていたわけではない。しかし、母親が求めた安定を、千穂も求めていたことに気がつく。今は「安定」をではなく、就きたい仕事を探している。そして、自分の気持ちを吐き出したいときには、SNS相談にメッセージを送ることにしている。

「相談時間に送ってはいないんです。なぜなら、自分の気持ちを整理するだけに使っています。返事があったことはありませんが、それで気持ちが少し楽になります」

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