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「わざと難しい顔をする」一発で"コミュ力"を見抜くことができる面接官の"衝撃テクニック"

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採用面接でコミュニケーション能力を見抜く方法

新卒の学生さんを面接する際、「コミュニケーション能力を重視している」と多くの採用面接官の方から伺います。どんな方法でコミュニケーション能力を把握しているのか尋ねると、答えはみなさん、様々です。

清水建二『裏切り者は顔に出る 上司、顧客、家族のホンネは「表情」から読み解ける』(中公新書ラクレ)
清水建二『裏切り者は顔に出る 上司、顧客、家族のホンネは「表情」から読み解ける』(中公新書ラクレ)

ただ、「その把握の仕方は、学生さんの話が面接官の趣味に合うか合わないかを観ているだけで、コミュニケーション能力とは違うのでは?」と思うことがあります。

確かに学生さんも面接官もそれぞれ個性があり、個々に興味のあることが異なるため、盛り上がる話もあれば、そうでない話もあるでしょう。

しかし、面接官の役目は、学生さんと面接官個人の相性ではなく、学生さんと会社との相性を見極めることです。

話の内容に依存せず、コミュニケーション能力を見極めるお手軽な方法があります。それは、学生さんが志望動機や自分の長所や短所を話しているときに、眉間に力を入れた表情を学生さんに向ける、という方法です。

眉間に力を入れるとは、眉を中央に引き寄せながら下げた表情のことです。

眉間に力を入れた表情
出所=『裏切り者は顔に出る 上司、顧客、家族のホンネは「表情」から読み解ける』より

「眉間のしわを寄せた表情」にどう反応するか

この表情は熟考を意味します。「熟考しなければいけないほど話の内容が難しい」「あなたの話と私の頭の中の情報を組み合わせているが、まだその作業が完了していない」「よくわからないので質問したい」。そんな意味です。

眉間のしわを通じてこうしたメッセージを送った場合、学生さんの反応には次のようなパターンがあるでしょう。

コミュニケーション能力が高い学生さんは、そもそも説明の仕方が明瞭であったり、話の構成が上手かったりということもありますが、同時に相手の様子をよく観ながら、相手がどんな説明を欲しているのか、どんなところで疑問を抱いているのかを把握し、会話を調整しようとします。

具体的には、面接官の眉間に力が入っていることに気づけば、話すスピードを下げたり、間を置いたり、「ここまでで何か不明瞭な点はございますか?」などと尋ねてくれます。

コミュニケーション能力の低い学生さんならば、暗記してきたこと(志望動機や学生時代に力を入れてきたこと)を忘れないうちに吐き出すことが先決になり、あるいは、答えに窮する質問に何とか答えようと四苦八苦し、面接官の眉間のしわを観るどころか、視点が定まらなかったり、中には目を閉じてしまって、自分のペースのまま話し続けたりします。

仕事でもプライベートでも応用

この「眉を下げて相手の発話の変化を観る」というテクニックは面接だけでなく、様々な対人場面でも利用することが出来ます。

例えば、私は仕事のオファーを受けるか受けないか、ある営業担当から勧められた商品を買うか買わないか等を判断する1つの材料として利用しています。

話をしていて、「何かこの人、話の間合いがおかしい」と感じることがあります。そんなとき、適当なタイミングを計り、意識して眉間に力を入れながら相手の話を聞きます。

最初はさりげなく、それでも気づかれなければ、相手の方をじっと見ながら明確に。相手がこちらの異変に気付き、話の間を変えたり、話の主導権をこちらに譲ってくれるようなリアクションがあれば、「あ、良かった。この人とはまともなコミュニケーションがとれそうだ」と思います。

気持ちを汲み取ろうとする人こそ「表情の変化」を見逃さない

相手がこちらの異変に気付かず、私の聞きたいポイントや欲しいポイント、理解不能なポイントを理解せず、一方的に話し続けてしまう。そんなとき「あ、なんだ、この人は口では『御社の経営改善に』とか『御社の売り上げ向上に』とか言っているけど、こちらへの意識はゼロだな」と思ってしまいます。

仕事を受ける前の段階や購入商品をこれから吟味するという段階で、相手のコミュニケーション力に疑問を感じると、次の段階に歩を進めることが猛烈に心配になります。

私が納品する成果物の完成イメージに乖離や誤解が生じるのではないか、営業担当の押し売りが始まるのではないか、そんな不安が脳裏に浮かぶのです。

このような場合、仕事のオファーを断る、商品を買わない、営業担当を変えてもらう、大抵そんな結果となります。

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清水 建二(しみず・けんじ)
空気を読むを科学する研究所代表取締役
1982年、東京生まれ。防衛省研修講師。特定非営利活動法人日本交渉協会特別顧問。日本顔学会会員。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。学際情報学修士。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持している。著書に『ビジネスに効く 表情のつくり方』(イースト・プレス)『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』(フォレスト出版)、『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社)がある。
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(空気を読むを科学する研究所代表取締役 清水 建二)

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