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  • ヒロ
  • 2022年03月14日 13:24

賃金を考える その1 働きがいとは?

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アマゾンの従業員の定着率は悪い、とされます。かつて日本の某運送会社は「めちゃくちゃきついけれど頑張れば月100万円稼げる」と話題になりました。そこで働く人たちは「短期決戦」と称して半年とか1年で稼ぐだけ稼ぎ、パッと辞めて海外旅行や自分の目的を達成するために消費しました。アマゾンの定着率の悪さはそういう短期決戦といったような明白な労働意識を持つわけではなく、「とりあえず、時給も良いからやってみる」というタイプでアマゾンへの愛も仕事に対する熱意もないのです。ただ、言われたことだけをこなす、という無想感が漂っている気がします。

私はアマゾンを敵対視しています。それはビジネス上の競合関係にあるというだけではありません。アマゾンが提供する働き方は人をお金や福利厚生など諸条件だけで根こそぎすくい上げ、経営側の成長プランを満たす道具として活用しているだけのように見えるからです。

仕事にはなぜ、自分はこの仕事を一生懸命やっているのか、という意識があるべきです。この商品を手にした人はどれだけ喜んでくれるのか、まだ見ぬ顧客の顔を思い浮かべながら仕事ができるのか、といえば皆無であろうと思います。

私の会社の従業員の奥さんはCOSTCOで夜勤の仕事をしています。彼女の担当は衣料品売り場で新しい商品の陳列以外に営業時間にぐちゃぐちゃになった陳列してある衣服をひたすらたたみ直すのです。このドイツ系の奥さんはきちっとした性格でお客さんが朝、気持ちよく衣料売り場でショッピングを楽しんでもらいたいという一心で静まり返る夜、わずかのスタッフしかいないCOTCOの店内で黙々と今日もたたみ続けているのです。しかし、それは見えない顧客への愛にあふれているともいえるのです。

従業員の賃金を引き上げることは重要です。しかし、圧倒的な賃金や諸条件の提示はそれまであった安定した既存ビジネスをぶち壊すリスクを負います。それなら従業員に頼らない、身内だけの安定したビジネスをした方がずっと精神衛生的に安心だと思う事業者も必ず出てくるでしょう。

就業者とは何か、単に金銭面だけの改善でよいのか、もっと仕事が自分のマインドに紐づくことが必要ではないか、と現場や社会の動きから感じないわけにはいかないのです。

賃金についてはその2でもうすこし、深掘りをしたいと思っています。

では今日はこのぐらいで。

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