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前政府の"中国への配慮"と、中国からの"内政干渉"・・・実体験

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長尾たかしの「国会へ戻る前に、これだけは言っておきたい」
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FBやツイッターで大変な反響を頂いたようです、この件。本日いよいよ、チベット暫定政府ツェリン・ワンチュク厚生大臣を招いての大阪講演会実施の日。開会挨拶の中で我が国の恥ずかしい現状について触れなければならない事を残念に思います。

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「軍事費より巨額の治安維持費 中国が恐れる"内なる敵"」って、ウイグルやチベットの事だと報道しています。敵って、中国が特定民族に対して人権侵害を繰り返しているのに、この番組は中国の側に立って彼等を敵よばわりするのですか?当然、報道ステーション・Sunday、日本人として本当に恥ずかしい事です。
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のFBに、460以上の"いいね!"を頂きました。マスコミがこの状況ですから本当に情けない限りです。しかし、更に情けないのは政治の側でした。少し気合いを入れて、私が与党内で経験した、中国への配慮、及び中国からの内政干渉について以下、記したいと思います。

安倍総理は3月7日の午前の衆院予算委員会で、沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入を続ける中国側に対する民主党政権時代の対応について、「警備、警戒の手法に極度の縛りを掛けていた」、「(中国側に)誤ったメッセージを送ることになり、不測の事態を招くことすらある」と答弁しました。午後は、民主党の岡田克也議員が質疑に立ち、午前中のこの答弁並びに、3月5日の産經新聞で「中国刺激するな 野田政権の尖閣での消極姿勢また判明」と報道された事に関連して語気を荒げておりました。国会質疑だけでなく、ご自身のブログでもこの事については触れていらっしゃいます。「私はそんなことはしていない」と。

真偽は兎も角、私も自責の念に駆られながら振り返りますと、対中政策を誤った方向へ進めてしまう勢力との戦いに、党内保守勢力として、政府方針を軌道修正出来なかったという点で完敗であったと申し上げなければなりません。

北朝鮮の核ミサイル拉致問題、中国の軍拡、一連の領土問題、中東からの我が国シーレーンの確保などアジア情勢の不安定な中で、自国を自国の力で守れない我が国にあって、日米同盟が如何に大切かを全くおかまいなしで、ひたすら中国に気を使っている政党であった事は断言出来ます。

「いや違うんだよ、聞いてよぉ、ホント冗談じゃないよぉーっ」

`いつもの勉強会`に遅参されてきた当時の政府高官が頭から煙を上げて憤りをあらわにしました。昨年11月5日から日米合同演習を行い、沖縄周辺海域で離島奪還訓練を、入砂島を離島に見立てて模擬訓練を行う予定が発表されていた後です。昨年8月19日に私は領土議連事務局長として尖閣諸島沖洋上視察を150人(うち国会議員8名)以上の仲間達と実行し、親中派の党内勢力から批判を浴び、いよいよ離党を考え得ざるを得ないと思い始めた矢先の出来事でしたので、嬉しくなり、「いよいよ、日米の離島奪還訓練始まりますね。素晴らしい事だと思います」と私が政府高官に発した言葉に対する言葉でした。この離島訓練を事実上中止にしたのは岡田副総理(当時)だとのことでした。

中国に気を使う方針は他でも体感しました。昨年私は、チベット暫定政権ロブサン・センゲ首相、ディキ・チョンヤン外務大臣、そしてダライラマ法王猊下を国会にお招きし、中国共産党のチベット人に対する人権侵害をひとりでも多くの日本人に、いや国会議員に認識してもらおうと事務長として尽力しました。

幹事長室関係議員からは、
「このイベントの詳細を教えてくれ」
「ご参加頂けますか?」
「いや、主催は誰だ?世話人はこれだけか?議運の許可は取ったのか?」などの質問を受けました。立ち話ではありましたが、まるで取り調べです。

この゛議運゛とは、議院運営委員会の略で、国会の議会運営・施設使用等に関する全ての事を取り仕切っている委員会です。センゲ首相をお招きして衆議院第一議員会館の国際会議場で講演を予定していたのですが、なんと在日中国大使館から、議院運営委員長のところへ、講演会に関する問い合わせという素振りをした事実上の干渉があったのです。当時の議運委員長は小平前国家公安委員長でした。小平委員長は一蹴しました。「よっ、男・小平ここにあり」です。そして、4月4日無事に国会議員96人の出席を得てセンゲ首相講演会が実施出来たのです。

そして、その一ヶ月後、光栄にも私達世話人に在日中国全権大使・程永華氏から文書を頂きました。どうぞ御覧下さい。

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「(前略)チベット問題は中国の核心的利益に関わるものである。中国政府は民族の分裂に断固反対し、いかなる形、名目でもダライおよびロブサン・センゲによる国際的活動に断固反対する。われわれは国会議員の皆さんがダライとロブサン・センゲの中国の分裂を図る反中国の本質をはっきり見抜き、「チベット独立」勢力を支持せず、舞台を提供せず、いかなる形でも接触しないことを希望する」という内政干渉文章でした。

私達は党執行部関係者に「内政干渉ですよね」と問いかけたところ「変な事するからだ」と相手にしてもらえず、有志で程大使に抗議文を送りつけました。そして、内外からの静かなる圧力に抵抗しながらも、11月13日のダライラマ法王14世猊下を国会にお招きしての講演を実施しました。国会議員は146名の参加でした。一方、所謂親中派と言われる方々、「尖閣諸島視察によって中国の気分を逆なでした、だから中国は領海審判を繰り返すのだ、君達のせいだ」と言われる方々の出席はありませんでした。この法王猊下講演会は事務局長である私が司会も仰せつかり、その後、私はますます党内での居場所を失った事は言うまでもありません。

岡田前副総理が何と弁明しようとも、「あらゆる面で中国に配慮する」、この政府方針が民主党政権で3年3ヶ月続いた事は事実なのです。そして前述したように、私がどう抵抗していようとも、その政権の一員であったことは事実でその責任は免れません。これは私の十字架です。

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