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【経営者目線】国より埼玉県の大野知事を支持したい!! ワタミ居酒屋「40店舗閉店」の裏側

ニッポン放送の番組で埼玉県の大野元裕知事と対談した。参院議員時代から党は違えども、意見交換をする間柄だ。

大野氏は「第6波」に入る1月末、国が接種証明や陰性証明を活用して行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージの一時停止」を決めたことを痛烈に批判した。「一時停止するのなら、国にどう経済活動を進めるのか聞きたい」と国に迫った。私もかねてからワクチンパスポートの活用を提言してきただけに大野知事の意見を支持する。

「飲食店が危ないのはわかったが、少しずつ時間を重ねる中でどうすれば感染を抑制できるかを経験してきた。『第1波』に戻って全部ダメというのではなく、積み重ねてきたことをしっかりしよう」と大野知事。

その中で、「成人式では、開放的なお酒の飲み方をする。埼玉県内の会場の3分の2で陽性者が出たが、実は会場よりも飲食店やカラオケだった。一方で同じ時期に新年会などでは陽性者は出なかった」とエビデンスを示す。人が集まれば感染するのではなく、対策を徹底しない場所がリスクになることが分かる。

埼玉県は現在も独自の「ワクチン・検査パッケージ」で、証明書があれば、アルコールや人数制限が緩和される。しかし、埼玉のワタミ直営店は混乱した。制度を知らないために証明書を持ち歩く人がいない、よって緩和の効果がまったく得られない。それでも大野知事は「腹をくくってやっていく」と語っていた。

岸田文雄首相は、総裁選で「ワクチンパスポート」の活用を掲げていたのにも関わらず、結局、埼玉県は国に「はしごを外された形」となった。

「第7波」のリスクも控える中、飲食店の規制が感染収束にどれほど効果があったのか、今度こそは検証してほしい。

大野知事は菅義偉前政権時代を回想し、治療薬である抗体カクテル療法をかつて国が病院に在庫を認めていなかったことを菅前首相に直談判した際、「分かったといって厚労省を説得してくれた。あの決断には感謝している」と語っていた。

先日、ワタミが居酒屋40店舗を閉店すると報じられたが、家賃の高い店を閉め、来期の赤字をなくすというプラスのメッセージに受け取ってほしい。家賃の高い店は協力金では採算があわない。社内で先ごろ、部長級以上を対象にした幹部研修会を行った。「赤字をなくす」「雇用は守る」「もうかることはなんでもする」「5年後には経常利益60億円を実現する」。そう激を飛ばした。

腹をくくる姿勢を見せると、早速、現場から意見があがってきた。店の前に「冷凍ハンバーガーの自動販売機」を置きたいという提案だった。トップが腹をくくれば、まわりが動き出す。岸田首相が「腹をくくった」と思える政策を、国民はまだ見ていない。菅前首相の「ワクチン」のように、岸田首相には「ワクチンパスポート」に「腹をくくって」いただきたい。

【夕刊フジ】「渡邉美樹経営者目線」(毎週火曜日連載)より
 

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