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「ユーザーである」と「ユーザー目線がある」は全然違います、全然

ザッカーバーグ若者じゃない記事

ザッカーバーグが若者じゃなくなったからFacebookは大変だという話

こんな記事を書いたところ、それなりに読んでいただいたようです。ありがとうございます。

実は同じ記事内に書こうと思って悩んでやめたものがあるのですね。そこの部分の追記を書きたいと思います。

それは「ユーザーであることとユーザー目線があることは違う」ということです。

自分がユーザーじゃないとサービス作れないか?

上記の記事を簡単に要約すると

「自分がメインのユーザー層とかけ離れると、サービスを作るのは難しいかも」

的なことになります。

しかし、もちろんですね、自分がユーザー層でなくてもいいサービスは作れるのです。当たり前ですね。自分がユーザーであるかどうかなんて、ユーザーにとっては関係なくて、「自分たちが使いたいサービスであるかどうか」のほうにしか興味ないわけです。

@cosmeなどの化粧サイトの社長は男性ですし(社員の方には女性多いと思いますが)、小さい子供向けサービスなども大人が作っています。

つまりは、ユーザー目線を持っているかどうかと、自分がユーザーではあるかは全然別なのですね。

(余談ですが、リクルート社にいたときに、他部署から来た人が「私はインターネットについては全然詳しくないんですが、初心者の気持ちがわかるということで価値を発揮したい」みたいなことをいっていてのですが、初心者であることと、初心者目線があることって全然別じゃないかと思っていました。Webディレクターになったら当然プロのWebディレクターとしての価値は大前提として発揮するべきで、Webの初心者のままでいてもらったら困るわけです。)

そこで、ざっくりと図にしてみました。

画像を見る

ユーザー目線あり × 自分がユーザーである

これは最強です。脳とサービスが直結状態の上、ユーザーの動きを見ながら最適化もできるのです。

一方で、属人的になりがちです。そのサービスを作っている人がいなくなると迷走したりします。昔はすげーおもしろかったけど、他の人の手にうつったり、プロデューサーを変えた途端にダメになっていくサービスはだいたいこのあたりなのかなあ、と。

ユーザー目線あり × 自分がユーザーではない

自分がユーザーでなくても問題ありません。ユーザー目線があればスゴイものが作れます。

GREEの荒木さんという人がいて、僕があったプロデューサーの中でも初対面でめちゃくちゃ衝撃を受けるくらいのインパクトを受けた人がいるのですが、彼もクリノッペを作る時の話として以下のようなことをいっています。

グリーエンジニアが明かすソーシャルアプリ開発舞台裏 - インターネットコム
ゲームの見かけ上のシンプルさは戦略的な方針だったのだ。市場の突破口は、若い女性たち。荒木氏らは、既存の携帯コンテンツ市場はもとより、女性に好まれる雑誌やファッション動向を徹底的にリサーチし、女性に受けるゲームの開発に専念した。クリノッペのキャラクターデザインを数案に絞ってからは、それを渋谷の街頭に持ち出し、女の子たちをつかまえてアンケート調査も行った。
「僕自身、女性向けマーケットに詳しかったわけではないんです。ただ、ビジネスを始めるからには相手を知らなければならない。何が求められているかを考えながら、必死に調べました
他にも、たとえばマクドナルドにいってずっと隣の女子高生の話を聞いたりとかもしてたらしいです。

それで大ヒット中の大ヒット、しかも売上も半端ないとなると、自分がユーザーでなくてもモノが作れるいい例ですね。

むしろ、ユーザーでないのに作れるとなると、マーケティングの知見がたまっていれば、再現性が出てくるので、会社やチームとしてはとしてはいいかもしれないですね。

ユーザー目線なし × 自分がユーザー

自分がユーザーだと初速がスゴイものが作れたりします。自分が欲しいものを作っていればヒットする可能性が高くなります。Pixivとかのスタートはまさにそれですね。自分にニーズがあったから作ったというのはものすごいパワーを生み出します。

一方で、そこで止まってしまうサービスも多くあります。自分がユーザーでも、多くのユーザーのニーズと一致しているかどうかは別だからです。ユーザー目線なしに、自分が好きなものを作っていって、突き詰めると究極的には自分にしかニーズがないものになるかもしれません。

中長期的に見るとユーザー目線は必要です。前出のPixivは、スタートは自分がニーズあったから作ったサービスの典型ですが、その後の進化は、数字を見たりしながら改善をし続けているからここまで大きくなっているわけです。

ユーザー目線なし × 自分がユーザーではない

一見すると、めちゃくちゃダメそうですが、一番よくあるパターンがこれです。

「これからはシニアだ」みたいなパターンや「海外でこれが受けている。クローンを作ろう」とか「パズドラが流行っているから、こういうの作るぞ」みたいなパターンなどなど・・・。

こういう場合で作る時は、徹底的にユーザー目線を持つようにしないと失敗しちゃうのですね。

というわけで

徹底したユーザー目線が重要だよ、という割と当たり前の話でした。参考図書としては以下のものたちです。


ペルソナ作って、それからどうするの? ユーザー中心デザインで作るWebサイト


この本がよかった記憶があるのですが、絶版なんですね。Kindleとかで出ないかなあ。


発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法


これもかなり( ・∀・)イイ!!です。定番ですが。


イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材


これも。IDEOはいいですね。

参考までに!

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