記事

都内の「ガチ中華料理」に異変 中国人向けの味が日本のカップルにも人気?

2/2

ジャニオタでいっぱいの店も

急に過去形にしたのは、そんなマニアックだった場所が急に、日本人にも身近な場所になってきたからだ。

筆者がいちばん「変わった」と感じたのは2019年11月、池袋駅北口前の雑居ビル4階にフードコート「友誼食府(ゆうぎしょくふ)」が登場したタイミングだ。もともと、このフロアには中国の物産を扱うスーパー「友誼商店」と火鍋屋が入っていたのだが、火鍋が閉店した後にフードコートになった。

当初は、中国人客ばかりだったのだが、SNSを通じて情報が拡散。フードコートだという気軽さもあってか、気がつけば訪れる日本人の姿も増え、しかもカップルで来ている日本人も目立つようになった。

これがあたったのか、2021年6月には、書店が入っていた同じビルの2階では書店のスペースを圧縮して第二のフードコート「食府書苑(しょくふしょえん)」が開店。さらに9月には「沸騰小吃城(ふっとうシャオチーチェン)」ができた。池袋北口の狭いエリアにフードコートだけで3店舗もあるというガチ中華エリアが生まれたのである。

「沸騰小吃城」に至っては開店当初から、日本人の姿も当たり前に。ガチ中華は池袋周辺だけでなく、高田馬場などあちこちに増殖し、都内や埼玉県の西川口まで含めるとかなりの地域の料理が楽しめるようになっている。

それでもまだ日本には「未上陸」の料理もある。さすが中国、奥が深すぎる。

ちかごろは「ガチ中華」なのに「日本人女子だらけ」の店もある。

たとえば、池袋ロサ会館の近くにある「熊猫火鍋」。筆者の初訪問は2020年の初頭。中国版食べログ「大衆点評」で見つけて訪れたのだが、高得点も納得、店員は親切で料理も最高。着ぐるみのパンダが座席に来てくれる謎なサービスもあった。

写真:昼間たかし

ただ、味はほんとに「ガチ中華」そこに女子ばかり集まる理由は……。

きっかけは、昨年11月にアイドルグループ「なにわ男子」のメンバー・西畑大吾がテレビ番組の取材で訪問したこと。以来、女子が集まる「ジャニオタの聖地」として、店がますます繁盛するようになっている。

店の場所は、キャバクラなども入っている雑居ビルの7階。知らなければなかなか近寄りがたいイメージなのだが、推しと同じ空気を味わいたいというファンの愛は、緊張感のある街の雰囲気も凌駕するというのか……。

ここまで読んで、ガチ中華に行きたくなったあなたに、ひとつだけアドバイスを。辛い料理を注文する時は控えめに。「現地と同じ味」を楽しめる人でも「現地と同じ辛さ」はマジで死ぬから。

あわせて読みたい

「中華料理」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。