- 2022年01月31日 09:50
【読書感想】レゴ 競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方
1/2Kindle版もあります。
玩具メーカー売上高世界一!
ブランド信頼力ランキング世界一!!
単なるプラスチックのブロックなのに
価格競争にも、技術競争にも負けない
世界一ブランドの育て方が分かります営業利益率30%! ROE43%!
GAFAをしのぐ超高収益経営!!
グーグルやトヨタにも影響を与えたその威力とは【ポイント1】競争に負けないブランド力の育み方が分かる
【ポイント2】子供から大人まで、熱狂的なファンを育てる方法が分かる
【ポイント3】SDGs時代のサステナブル経営が理解できます
【ポイント4】話題のパーパス(存在意義)経営の実態を学べます
ああ、やっぱりLEGOっていいなあ、こういうビジネス書も、LEGOについて書かれている、というだけで、なんだか読んでいて楽しい。
僕が子どもの頃から、LEGOはあって、いろんなものを作って遊んでいた記憶があるのです。
僕の子どもたちも、同じようにLEGOで遊んでいて、一緒にブロックを組み合わせていると、僕のほうが夢中になってしまうくらいです。
ちなみに、LEGOは、1958年に製造されたブロックが、2021年製造のブロックに「カチッとはまる」そうですよ。
僕が子どもの頃につくったお城を、僕の子供たちが「増築」できるのです。
触っているだけで、なんだかワクワクするんですよね、LEGOって。そういえば、遊んだあと片付けてなくていつも怒られたことと、自分なりによくできた「作品」を、新しいものを作るために崩すのとき、すごく悲しかったことを、これを書いていて思い出しました。
ブロックという極めて単純な玩具がなぜ、私たちの社会に多様な形で影響を与えているのか。
理由の一つは、ブロックを組み立てるというレゴの遊びの本質が、頭の中に漠然と存在するアイデアを具現化するのに、最適な手段だからだ。
2004年から2016年まで、事業会社レゴのCEO(最高経営責任者)を務め、現在はレゴ・ブランド・グループのエグゼクティブ・チェアマン(会長)であるヨアン・ヴィー・クヌッドストープ。彼には、レゴブロックの持つ可能性を実感してもらう際に披露する”鉄板”のプレゼンテーションがある。
用意するのは、黄色4種類、赤2種類のレゴブロック。たったそれだけだ。
プレゼン冒頭、クヌッドストープは聴衆一人ひとりにこのレゴブロックの入った袋を手渡すと、こう切り出す。「袋には、形の異なる6つのブロックが入っています。これをすべて使って、アヒルを作ってください。いいですか、あなただけのオリジナルのアヒルですよ。制限時間は60秒。用意、はじめ!」
組み立てるのに一切の制約はない。いきなりブロックによるアヒル作りを命じられた聴衆は一同あっけにとられ、クヌッドストープの指示を聞いて、騒然となる。
しかし、「はじめ!」の号令とともに会場は静まり返り、黙々と6個のブロックをいじり始める。
その様子は、実に興味深い。
目を輝かせて、あっという間にアヒルを完成させてしまう人。首をかしげ、何度も作っては壊す人。ブロックをじっと見つめて考え込んでしまう人……。
参加者は、少しばかりの間、時を忘れて子供のように組み立てに没頭する。
そして、あっという間に60秒が過ぎる。「はい、終了!」
掛け声とともに、場内にはどよめきが広がる。あちこちで、参加者が組み立てたアヒルを互いに見せ合いながら、自然と会話が始まっていく。会場はちょっとしたアヒルの品評会となり、にわかに活気づく。
クヌッドストープは満足そうな顔を浮かべながら全体を見渡し、頃合いを見計らって口を開く。
「みなさんの作ったアヒルはおそらく、どれ一つ同じ形をしたものはないでしょう。他の人のアヒルは、もしかしたら、あなたにとってはアヒルに見えないかもしれません。でも、どれも立派なアヒルです。それだけ、人は多様で豊富なアイデアを持っているのです」
2×4ポッチのレゴブロックを2個の組み合わせは、理論的には24通りあり、3個だと1060通り、9個だと約9億通りになるそうです。
「アヒルっぽく作る」という条件下でも、他の人とまったく同じ形には、ほとんどならないのです。
レゴには、さまざまなテーマを基に構成されたセットがあり、「作り方のお手本」も添付されているのですが、レゴのデザイナーたちは、それらのお手本を「ピアノでいえば楽譜みたいなもので、楽譜が入口になって弾き方に慣れることによって、オリジナルの作品を生み出していくこともできる」と述べています。
レゴは、ブロックの生産に特化することによって、圧倒的な経営効率を誇っているのです。
新製品も、テーマに沿ってこれまでのブロックの組み合わせを変えて、パッケージを新しくするだけなので、開発費、設備投資費も少なくてすみますし。
ただ、ずっと世界で愛されているブランドというイメージのLEGOも、これまで、1980年代後半にブロックの特許が切れ、他者もレゴと同じブロックが生産できるようになったことや、テレビゲームが子供の(今となっては「大人も」ですが)遊びの主役となったことによって、経営危機にも陥ったこともあったのです。
僕自身も、子どもたちが幼い頃からテレビゲームで遊ぶようになったのをみて、もうLEGOみたいな古典的な玩具は消えていくのかもしれないな、と思っていた時期もあったんですよ。
ところが、LEGOは、滅びなかった。
むしろ、テレビゲームの時代だからこそ、「手を使って、ブロックを自由に組み合わせる遊び」に価値を見出す人が増え、LEGOは、これまでのヨーロッパ、アメリカ、日本市場中心から、中国や中東などでの販売に注力し、成長を続けているのです。
知育玩具としてだけではなく、ビジネスツールや大人の趣味としても愛され続けています。
商売敵だったはずのビデオゲームの世界ともつながりを持つようになり、任天堂のスーパーマリオブラザーズの世界をテーマにしたシリーズも大ヒットしました。
ただ、そこに至るまでは、けっして平坦な道のりではなくて、1990年代のLEGOは売上げ減に対して、当時の経営陣は、テレビゲームやテレビ番組の制作、テーマパークの建設などによる経営多角化を打ち出していったのです。
そのなかには、一時的には利益を生み出したものもあったのですが、長続きせず、赤字経営が続き、LEGOは危機に陥ります。
そんななかで、CEOとして経営の舵取りを任されたヨアン・ヴィー・クヌッドストープさんは、当時を振り返って、こう仰っているのです。





