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英国から見た小室眞子さんの結婚 ヘンリー王子夫妻と比較してみると

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「お金を稼ぐことに慣れている」英王室

 デメトリオウ記者の記事の中で、米ポートランド・ステート大学のケン・ルオフ教授はこう述べている。

 英王室のメンバーは「お金を稼ぐことに慣れている。どうすれば一番稼げるかを知っている」。その最たる例がヘンリー王子夫妻だという。

 一方、「小室夫妻がヘンリー王子夫妻のようにお金のために皇室の内情暴露をすることはない。可能性はゼロだ」。小室夫妻が望むのはヘンリー王子夫妻とは逆で、公による監視状態から抜け出すことにあるという。

 セレブリティとして生きるヘンリー王子夫妻とひっそりと生活することを望む小室夫妻は、正反対の生き方を選んだと言えよう。

 デメトリオウ記者は、日本社会が「幾重にも重なりあう、複雑でしばしば暗黙の規則によって成立している。皇室の場合はその傾向が特に強まる」と説明する。

 小室さんはその規則を破った人物と見なされ、「庶民」が皇族と結婚するのは「お金や名声を得るために違いない」と報道された。伝統的な無地の黒あるいは紺色のスーツではなくピンストライプのスーツを着ていたがために、「宮内庁関係者に嘲笑された」と指摘する。

 階級制の名残がある英国だが、王族が上流階級ではない人と結婚しても嘲笑の対象にはならなくなった。

 2011年、ヘンリー王子の兄ウィリアム王子が王族でも貴族でもないケイト・ミドルトンさんと結婚した時点では、中流階級であるミドルトン家を下に見る報道があったが、2017年、ヘンリー王子がメーガンさんとの婚約を発表する頃には結婚相手が庶民であることは問題視されなくなっていたという。

 小室夫妻自身はヘンリー王子夫妻と比較されることをどう思っているのだろうか。

 結婚記者会見の際に報道機関から寄せられた書面での質問に対し、眞子さんはこう回答している。「比較されていることについては、思うことは特にありません」。インタビュー取材に応じるつもりはなく、「新しい環境で心穏やかに生活を送りたいと考えています」。

恋愛結婚を成就した眞子さん

 世論調査会社「ユーガブ」によると、先のウィンフリーの番組出演直後、英国ではヘンリー王子とメーガン妃に対し否定的な見方をする人の割合が急増した。

 しかし、米国では王子夫妻、特にメーガン妃に対する好感度が高い。「し烈なメディア報道や伝統を重んじる英王室のくびきから離れ、生まれた国に戻ってきたメーガン妃」、という解釈がある。王子夫妻の友人のテニス選手セリーナ・ウィリアムズ、映画監督マイケル・ムーア、元国務長官ヒラリー・クリントンなど、多くの政治家や芸能人らがメーガン支持を次々と表明した。

 一般人との結婚によって皇族ではなくなった眞子さんを、英メディアは一人の女性としてどのように評価しているのか。

 経済高級紙フィナンシャル・タイムズはプロフィール記事(10月30日付)に、「マコ・コムロ、ひっそりと、大胆に恋愛結婚を成就させた元プリンセス」とする見出しを付けた。

 「最終的に眞子さんは、私立大学で恋に落ちた働き者で有望な弁護士との愛情あふれる、皇族の式典なしの結婚を実現させた」。

 そして、波乱万丈を乗り越え、会見で声明文を読んだ眞子さんは「大胆かつ自立した口調を披露した」。「小室さんが米国に留学したのは自分がそうお願いしたからだと説明し、2人の結婚は『自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした』と述べた」。その「メッセージは驚くほど率直だった」。

 フィナンシャル・タイムズは眞子さんに芯の強さを感じ取ったようである。

 筆者は結婚記者会見の様子を動画で視聴した。

 小室夫妻は準備した文書を読み上げながら、静かに淡々とこれまでの経緯と自分たちの心情を語っていた。著名司会者の番組で王室の内情を暴露したヘンリー王子夫妻とは正反対の姿だった。

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