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一票の格差判決について いったん、全てリセットしたら?

昨日、東京高裁で昨年12月の衆院選を「違憲」とする判決が出されました。

「是正できたはずなのにしなかった」しかし「無効にするほどでもないから結果は有効」と、端的に言えばなる判決です。

まさに東京高裁の言う通りで、「是正できたはずなのにしなかった」のは時の政権であります。

私自身は、昨年2月25日の区画審勧告期限を前にこの問題が前進しないことを受け、「こうした事態を見過ごすことは恥ずかしく情けない」と発言しました。

しかし、恥ずかしく情けないと言った課題と、定数削減と言う別次元の話をセットにした野田代表(当時)らのセンスなき運営に抗することができず、タイムアップを迎えてしまい、今日に至りました。

さて、私は現在、直接この課題に対処する立場ではありません。

是非とも、現議会にいる方々は、この課題に速やかに対処をしてもらいたいものです。

尚、現在自民党から提起されている比例の一部を少数政党に優先配分するってのは、かなり無茶苦茶です。

無茶苦茶なものを持ち出して解決するのを「政治的解決」と言う向きもありますが、そもそも、現行制度の手直しで済ますならば、小選挙区の定数と比例の定数を同じ割合を減らすのが筋です。

鳥取や島根といった少数県の議席が「1」になるのはどうかと考える、なんてことは、国民の代表を選ぶ上では方便にすぎません。

もしくは、憲法を書き換えるか選挙基本法でも作り、過疎地域に議席を加重配分する、とでもすればよい話です。

ついでに申し上げると、選挙に関する決まりごとは、整合性のないことはその他、いくつもあります。

「一票の格差」と言いますが、ベースは国勢調査です。

国勢調査は、子供や外人も入り、都会などでは住民票がない単身赴任のお父さんや寮生活の学生さんもカウントされます。

しかし、「一票」と言うのならば、子供や外人はカウントしませんし、都会暮らしだけど田舎に住民票がある人は田舎でカウントされるはずです。

左様に、この国の法体系は錆びだらけの橋のようなもので、危なっかしくて仕方ないのですが、修理すべき議会がその役割を果たせていないのが実情です。

ああ、情けない限りです。

いつまでも無意味に昔の議論の積み上げばかりせずに、いったん、リセットしてしまった方がよいと私は思います。

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