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『鎌倉殿の13人』家族で見られる間口の広さ 第1回で感じた魅力と注目ポイント

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娘の政子(小池栄子)も、源頼朝(大泉洋)に一目惚れすると、ぐいぐい迫っていく。頼朝の子を産んだ八重(新垣結衣)も楚々とした姫かと思いきや、わりと辛辣で、キツイ性格のようだ。第2回の予告では義時になにかを投げつけていた。


伊豆の人たち――とりわけ北条家は割とみんな、よく言えば素朴。素直でストレートだ。そんな一家のなかで妙に苦労人キャラなのが義時。「北条を守らねばなりません。勢いで動くわけには行かないのです」と言う。勢いで動く父と兄では北条家が危ういと感じているのだ。のちに北条家が頼朝の死後、将軍の補佐としての執権という役割を世襲するようになり、傀儡の将軍に代わって実質政権を握るようにまで成り上がっていくのは、義時のこの決意あってこそであろう。

でも、第1回のまだ10代の義時は、思いだけはあるが、まだまだ北条一家の一員らしく、思ったことが表情に素直に出てしまう。八重への恋心も、頼朝への不信も、手にとるようにわかる。

義時がはじめて、本心を隠した駆け引きの場を経験するのが、爺様とのやりとりだ。「ここへ来た本当のわけを申せ」と問い詰められる。あやしい劇伴がかかってスリル満点。義時はとぼけるが爺様は何枚も上手で、時政が頼朝を匿っていることをわかっていてかまをかける。

祖父と孫といえどもそこに甘さは微塵もない。だからこそ八重と頼朝の子ども・千鶴丸は殺されてしまうのだ。義時はその現場にニアミスな感じで居合わせてしまう。この瞬間から義時が修羅の道を歩む運命が動き出したといえるだろう。

ラスト、政子の機転で姫の扮装をして、頼朝を後ろに乗せて走る義時の姿はものすごい重荷を背負ってしまったようにも見えた。見事な幕開けだった。

(C)NHK

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