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【ショップライト】、中堅スーパーもピックアップ自販機!人手不足でロボ導入もシン常識?

■ニュージャージー州やニューヨーク州など6州に300店舗以上を展開する食品スーパーのショップライトは冷蔵・冷凍機能の付いたピックアップロボットのテストを行っている。

生鮮品などをコンタクトレスで受け取ることができ、冷蔵・冷凍食品にも対応することで待ち時間なくストレスフリーでピックアップを提供する。

またロボットの利用で店側にとっても深刻化する人手不足の対策にもなり、省人化を図れるメリットもある。

 ニューヨーク州ニューロシェル地区にあるショップライト駐車場に設置されたのはベル&ハウエルが製造・販売する非接触型ピックアップ自販機「クイックコレクト・ゴー!ポッド(QuickCollect GO!POD)」。

クイックコレクト・ゴー!ポッドは40フィート・コンテナのようなサイズとなる立方体で横幅が12.5メートル、奥行きが2.6メートル、高さが2.7メートルとなる。

ピックアップ自販機にはATMのような操作用タッチパネル端末が2台に2つのピックアップ用の窓口がついている。

クイックコレクト・ゴー!ポッドの特徴は生鮮品など注文品が入ったクレートを冷凍と冷蔵・室温の3種類の温度で保管できることだ。

受け取りも簡単で利用者に送られたピックアップ用のQRコードを操作パネルでスキャンさせるか、注文番号を入力するだけとなる。

1分間もかからずピッカップ窓口が開いて、冷蔵・冷凍品などの注文品を目の前に運ぶのだ。

ネットスーパーのカーブサイド・ピックアップでは、一時保管されている注文品をスタッフがピックアップし、カーブサイドの場所に運ぶには時間を要してしまう。

注文品によっては室温・冷蔵・冷凍にバラバラに保管された場所から、それぞれピックアップしなければならない。

また現在のように新型コロナウイルス変異株オミクロンによりスタッフの病欠が増えれば、さらに時間がかかってしまうのだ。

ピックアップ自販機は利用者が窓口から注文品を自分で取り出し、悪天候下でも車のトランクに詰めこまなければならないが、スタッフの手を介さないので待ち時間はほとんどかからない。

 なおピックアップ自販機はアルバートソンズ傘下でシカゴにあるジュエル・オスコでもテストが行われている。

ジュエル・オスコの屋外に設置されたピックアップロボットは、エストニアのロボット開発企業クレヴァロン(Cleveron)が開発した「クレヴァロン501(Cleveron 501)」。

ウォルマートが以前まで設置していたピックアップタワー(正式名は「クレヴァロン401」)も開発しているクレヴァロンのピックアップロボットもコンテナにATMが付いた自販機のような形となっている。

操作パネルにピックアップ用QRコードをスキャンさせてピックアップする仕様だ。スキャン後、操作パネルの両脇にあるピックアップ窓口まで注文品が運ばれる仕組みとなっている。

ガラスのドアが自動で開くことで利用者がクレートから袋にはいった注文品をピックアップすることになる。

クレヴァロン501では注文品を最大120のクレートで保管でき、スキャンからピックアップまで50秒程度で終わらせるという。

 中堅スーパーのショップライトのデジタル・トランスフォーメーション(DX)はカーブサイド・ピックアップにとどまらない。

スタートアップのトータス(Tortoise)と提携して行っているのは、リモート操作による宅配サービスだ。

電動スクーターのようなトータスのカートは、4つのコンテナに最大150ポンド(約70キログラム)の食品を運ぶことができる。

平均速度は普通歩行より若干速い時速3マイル(時速5キロメートル)で、最大速度は時速7マイル(時速11キロメートル)となっている。

店舗から3マイル(約5キロメートル)圏内となる利用者宅まで届けるのだ。

ペンシルベニア州ヤードリー地区とベツレヘム地区にあるショップライトからの宅配は、数千マイル離れたメキシコシティからリモート操作となっている。

トータス・カートの利用は食品が入ったコンテナをスーパーのスタッフがカートに積み込むところから始める。

宅配先の住所等の情報を入力すると遠隔操作でトータス・カートが動き出す。配達先に到着したら利用者に通知し、コンテナの施錠を遠隔から解除する。利用者はコンテナから買い物袋を取り出すのだ。

トータスによると、トータスカートと使うことで人が運ぶより50~75%コスト安にできるのだ。2マイル圏内の宅配で人件費に10~15ドルかかるのに対して、トータスカートでは6~11ドルとなる。

ラスト・マン・マイルの45%以上が3マイル圏内であり、その場合は人が運ぶよりトータスカートがより合理的だと見ている。

 調査会社ブリック・ミーツ・コレクトによるとネットスーパー市場は昨年、977億ドル(約11兆円)にもなり、食品全体の13%近くを占めるようになっている。

中堅スーパーであってもネットスーパーにITを活用して効率化を図らなければならなくなっているのだ。

トップ画像:ベル&ハウエルが製造・販売する非接触型ピックアップ自販機「クイックコレクト・ゴー!ポッド(QuickCollect GO!POD)」。クイックコレクト・ゴー!ポッドは40フィート・コンテナのようなサイズとなる立方体で横幅が12.5メートル、奥行きが2.6メートル、高さが2.7メートルとなる。

ピックアップ自販機にはATMのような操作用タッチパネル端末が2台に2つのピックアップ用の窓口がついている。受け取りも簡単で利用者に送られたピックアップ用のQRコードを操作パネルでスキャンさせるか、注文番号を入力するだけとなる。1分間もかからずピッカップ窓口が開いて、冷蔵・冷凍品などの注文品を目の前に運ぶのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカではコロナ感染者のほとんどがオミクロン株での感染となっています。一方で疾病対策センター(CDC)が発表した集計では1日当たりの新規感染者数が10日、140万人を超えて過去最多を更新しています。感染力の強いオミクロンは重症化リスクは少ないですが、未曾有の感染者数の増加で、学校や職場などで病欠する人が相次いでいるのです。重症化が低いといっても前例のないほどの感染者数急増なら生活への影響は必至でしょう。

高齢者や基礎疾患に問題がある人が感染すれば命の危険性があるのですから、インフルエンザと同様の対処ではさらに悪化します。こういった問題が長引けば、コンタクトフリーは一層、求められるようになり、少ない働き手からスーパーマーケットでさえロボット導入もニューノーマルとなります。今年もネットスーパー需要が伸びるような状況となっていることで、エントリー記事にもあるように中堅スーパーもDX投資が今後も不可欠になってきます。うちはスーパーだからは言い訳ですね。

 40フィートコンテナのようなピックアップ自販機が、多くのスーパーの駐車場に設置されるのです。数年前まで「雇用を奪う」と嫌われていたロボットもパンデミック3年目となれば、急激にニーズが高まっています。

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