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「この行為は私の命が尽きるまで続く」検察庁の看板にペンキをかけて逮捕された男の主張

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ペンキは司法が変わるきっかけ作り

Getty Images

続いて検察官からの質問。

検察官「もう4回ペンキを掛けて変わらないんだからベストな方法じゃないんじゃないの?」
被告人「んー…それは分かりませんよ〜」
検察官「1人暮らしって事ですけど、相談相手とかいるんですか?」
被告人「はぁ? それ事件と関係あるの? …そんなの訊いて。…近所の人とか学校の人とかに平成26年の裁判はおかしいって話していますよ」
検察官「みなさんは何と言っています?」
被告人「それはね、賛成反対いろんな意見がありますよ」
検察官「じゃあね、ペンキを掛ける事に賛成している人はいるんですか?」
被告人「そんなの相談するバカいないでしょ! 近所の人を巻き込まないでよ! 分かるでしょ! 教唆になっちゃいますよ〜」

被告人は犯罪に他人を巻き込まないという正義感に燃える男。悪事は自分1人でやると決めているようです。

最後は裁判官から。

裁判官「証拠によると、本件はニュースになっているようだけど、あなたの動機とか報じてないから世間に伝わってないですよ」
被告人「そうなんですよー。70代無職って…」
裁判官「裁判でおかしな所があるって伝えたいのにペンキしか伝わってないんですよ」
被告人「でも…最高裁判所長官とか検事総長とか内閣官房長官にはこういう事が起きたってのは伝わるでしょ」
裁判官「ちゃんと主張をして知ってもらわないと」
被告人「99%の人がおかしい人って思っているでしょうけど……自分がペンキを掛けるのは変わってもらう為なんです」
裁判官「ペンキ掛けて変わるのかという疑問があるんですよね」
被告人「司法が変わるきっかけ作りなんですよ」
裁判官「いや、きっかけ作りにもなってないんですよ」
被告人「それはおかしいですよ。司法がおかしいってのはあなたも気付いているでしょ? 国からいくらもらっているんですか。その辺のことは私のブログ『日本は本当に法治国家か?』にも書きましたけど…」
裁判官「それは裁判が終わってから読みますよ。でもね、これは器物損壊の刑事裁判だから、司法がおかしいのかの議論もできないんですよ」

裁判の不満はちゃんと伝えるべきだと諭して質問終了。それにしても裁判官が被告人のブログを読むと法廷で約束するとは。この後検察官が懲役2年を求刑して、初公判はこれにて閉廷でした。

約3週間後の12月14日に判決が言い渡されました。

結果は、懲役1年6月未決勾留日数40日算入。実刑です。

被告人が出所したら再び看板を汚すのでしょうか。それとも出所する頃には被告人が満足する司法に変わっているのでしょうか。

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