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なぜ日本人は韓流ドラマにハマるのか

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一方、韓流ドラマの長さは、大きく3つに分けられる。10話以下の短編(例:イ・ジョンジェ主演『イカゲーム』<2021年>)、主流である16〜24話の中編、50〜60話、時には、100話以上の長編も存在する。

 韓流ドラマは、1話自体、日本のドラマより長く、多くが1時間以上である。ドラマの途中にCMが入らないので、1話毎の長さが日本より、約1.5倍近く長い。視聴者としては途中のCMがないので、ドラマに集中しやすいだろう。

次に、①脚本だが、日本の1クールドラマと比べ、韓国の中編ドラマ(16〜24話)は約2倍の長さである(1話につき約1.5なので、全体では3倍前後)。だから、韓国の脚本家は(主人公の幼少期を含め)ドラマを精緻に描けるだろう。

日本の脚本家も、もし時間に余裕があれば、ある程度ストーリーを繊細に描けるかもしれない。だが、尺が短いので、どうしても丁寧に描くのは難しいのではないか。

他方、韓流ドラマの特徴として、脚本がよく練られ、意外性を持つ。また、毎回、次回を期待したくなるエンディングである。

余談だが、韓国では、台本がギリギリで仕上がる時がある。そのため、役者は慌てて演技をするケースも少なくない。驚くべき事に、韓流ドラマは日本のドラマと違って、視聴者の嗜好(願望)で内容が変わる場合もあるという。

そして、②俳優だが、一般に、韓流ドラマの役者は演技が上手い。彼らは魂のこもった演技をする。たとえ、アイドル出身でも演技が下手という事はまずない。初め演技に疑問符が付いても、回を追うごとに演技が上手くなる(例:チャン・グンソク主演『ラブレイン』<2012年>のヒロイン、「少女時代」のユナ。「ZE:A(ゼア)」のメンバー、イム・シワンは『ミセン-未生-』<2014年>で主演)。ただし、演技指導が厳しいせいか、自殺する俳優が後を絶たない。

▲写真 KBSドラマ「ラブレイン」記者会見に出席する少女時代の歌手ユナと俳優チャン・グンソク 2012年3月22日 韓国・ソウル・ロッテホテルにて出典)Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images

また、韓国の俳優は別のドラマで役を演じた際、以前のドラマとまったく違う役作りをして登場する。本当に同じ俳優なのかと見間違うほどである(ちなみに、チソン主演の『キルミー・ヒールミー』<2015年>で、彼自身、ドラマの中でいくつもの役<解離性同一性障害者=いわゆる多重人格障害者>を見事にこなしている)。

ところで、役者は見た目も大切ではないか。主演男優や主演女優がパッとしないとたちまち興ざめするだろう。周知の通り、韓国は「整形大国」である。大半の女優は整形しているという。そのためか、圧倒的に美人が多い。

韓流ドラマでは、男優は180センチメートル以上の身長を求められる。男優は兵役に就くせいか、肩幅が広く、体が大きい。また、皆、上半身、筋肉が隆々としている。

日本とは異なり、韓国は国内市場が小さいので、どうしても海外で通用するドラマを制作する必要があるだろう。それは、韓国政府が“ソフトパワー”の韓流文化を世界に売り出したいという思惑と合致するのではないか。

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