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【2022年展望】、オミクロン猛威でコンタクトフリーが拡大!小売り事業も再定義される?

アマゾンのジャスト・ウォークアウト。スタートアップのジッピンは競合システムを空港や駅などに100ヶ所展開するのだ。

■アメリカでは蔓延しているデルタ株に、感染拡大のスピードが異常に速いオミクロン株の影響で、新型コロナウイルスの症例数がかつてないほど急増している。

ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、1日当たりの新規症例数の7日間平均が356,000件にのぼり過去最高を記録しているのだ。

またニューヨーク州やニュージャージー州、フロリダ州など16州で症例数が過去最高を記録している。ただこれからが感染拡大の本番になる。

アメリカでもクリスマスからニューイヤーまで休暇をとって帰省する人が多い。実家では大晦日などで家族や知人等のパーティが増えるのだ。

この時期は寒さもあり三密になることも多く、感染が急拡大することになるのだ。

実際、1週間で感染数がピークになったのは昨年の1月3日(日)〜9日(土)で170万件だった。しかしこの記録もオミクロン株の急拡大で先週、破られている。

12月19日からの1週間では感染者数が249万人にも達した。つまりアメリカでは年明け直後、感染者数が爆増することが考えられる。

オミクロンは症状が比較的軽いと言っても感染者数が爆発的に増えていれば重篤者も増えることになる。

 2021年はコロナが収束するどころか拡大の一途となった。パンデミック3年目となる2022年もウイズ・コロナの生活様式となる。

コロナが引き起こしたニューノーマルから、コンタクトレスでフリクションレスな買い物の仕方が定着するのだ。

流通業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)ではストレスフリーな顧客体験がカギだったが、これに拍車がかかることになる。

直近ではスタートアップのジッピン(Zippin)が2022年末までに無人決済システムの店舗を駅やエアポートに100ヶ所展開すると発表した。

ジッピンの無人決済システムはカリフォルニア州サクラメント地区にある「ゴールデン1センター(Golden 1 Center)」とコロラド州デンバーの「エンパワー・フィールド・アット・マイル・ハイ(Empower Field at Mile High)」の2つスタジアムにある。

またスタジアム等で飲食販売を手掛けるフード業者のアラマーク(Aramark)がジッピンのシステムを導入し2019年9月にNBAサクラメント・キングスの本拠地にレジなし売店「ジッピン(Zippin)」をオープンし、続いてNFLデンバー・ブロンコスの本拠地スタジアムにチェックアウトフリー「ドリンクMKT(Drink MKT)」店を設置した実績をもつ。

これらに加えてジッピンではまずはニューヨークのジョンFケネディ空港のターミナル4の売店にレジなしシステムを設置するのだ。

 流通DXにスマートフォン・アプリが欠かせないが、ストアアプリを使ったカスタマージャーニーでもDXが進化していく。

ミレニアム世代やZ世代がそうであるように、ほとんどの消費者が買い物にストアアプリを使いこなしていく。

またそれを見越して大手チェーンストアは2022年もネットスーパー等を便利に使えるようにストアアプリをアップデートしていく。

同時にローンチしているネットスーパー用のサブスクリプションの特典も増やしていくのだ。

最近ではウォルマートのサブスクリプション「ウォルマート・プラス(Walmart +)」や家電最大手チェーンのベストバイのサブスクリプション「トータル・テック・サポート(Total Tech Support)」に興味深い特典事例がある。

ブラックフライデーやサイバーマンデーで大人気で品薄となっているゲーム機の「プレイステーション5」と「Xbox Series X」をオンラインに限定しサブスク会員のみ販売したのだ。

ウォルマートではプレステ5購入の優先権だけでなく、オンラインセールで会員が先にアクセスできる権利まで与えていたのだ。

アマゾンの年1回の恒例セール「プライムデー(Prime Day)」とは異なり、無料のお試し期間では購入優先権の特典は与えていない。つまり月もしくは年会費を支払った会員のみが得られる特典となっている。

 つまり今年はDXが進化しながらも、大手チェーンストアではサブスクによる成長を軸に据えているため「えこひいき」が際立つ特典が増えることになると予想できるのだ。

⇒あけましておめでとうございます!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。本年もよろしくお願いします。昨年はコロナ収束どころか拡大となってしまいました。

ただ、急拡大する感染者数に対して死亡者数の割合が減少していることは良い兆候でしょうか。オミクロンがコロナの最終変異株になればと思います。それでも3年続いているパンデミックで買い物のニューノーマルは定着しています。エントリー記事にもあるようにコンタクトフリーから、ジャスト・ウォークアウトのようなレジなしシステムはコンビニや売店等で益々、浸透します。

日本のチェーンストアにとって注視すべきは、ネットスーパー等のサブスクリプションモデルです。店数を増やしても成長できなくなっているのはウォルマートなど大手チェーンストアの事例から理解できると思います。

ただ日本の流通業界にとって難解に映るのは、ウォルマートのようにサブスクを拡大しながら、小売以外のビジネスモデルを模索していることです。「物を売って儲ける」という単純なビジネスモデルではサステナブルな事業をできなくなっているのです。あのウォルマートが小売店やメーカーなどにデータ解析サービスを売る時代です。

 つまり大手チェーンストアのDXが加速すると小売というフレームだけでは事業が成立しないということ。事業の枠をはずして、事業の再編・再定義を模索するということです。

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