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小田急電鉄のIC小児運賃「50円均一」はiPhone誕生級の大発明

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ライブチケットにも値段のメリハリを


ちょっと脱線しても良いですか。

ミュージシャンでもある僕は、音楽業界もそうなって欲しいと思っています。

いまだに日本の音楽業界のチケット料金は一律料金が主流だったりします。これはファン心理を思っての部分も多いのですが、金額によってサービスが違う?ひどい! ファンへのサービスがお金によって差別されるのっ! という事。

そりゃそうです。

僕がファンでもそういう差別を目にしてしまうと、理解しようとしても嫉妬してしまうと思います。

ただライブビジネスって、実は動員数でのチケット料金と設備費等の経費次第ではトントン。大きい規模になればなるほど、ライブ自体での儲けは無く、もしくはマイナスの場合だってある。

でもそこで極上のエンターテインメントを提供する事で、それに付随するグッズ等で収入を得ている、それが今のエンターテインメントの現状です。

しかし最近、ライブのチケット料金は高騰する一方。一見さんには手にしづらい料金になっていて、ライブビジネスがどんどんコアファン向けのコンテンツになっていきかねない。だから一見さん向けに低価格なチケット代をキープしたい。でもそれだと赤字で回っていかない…。循環しづらいシステムになっています。

そこで最も見やすい最前列付近を付加価値としてプレミアムな料金にする事で利益が安定し、後列のチケット代を小児運賃一律50円のように、出来る限りリーズナブルな料金でまずは見てもらう事も可能になります。

これを「ファンを差別だ!」と言われてしまうと難しくなる。

一見さんにとってのチケット代1万円は高いと思うかも知れませんが、コアファンにとっては付加価値のついたチケット1万円は安いと感じるかも知れない。同じ1万円でも高い安いの感じ方は違うのです。色々な環境の人がそれぞれ喜んでくれる平等なサービスとも取れます。

これは差別ではない気がします。

でもこの料金体系をファンの人に理解して! とファン側に意識の変化を押し付けるだけでは運営側の成長はありません。

飛行機のファーストクラス、鉄道のグリーン車があっても「あっちはずるい!」と思う人が少ない事をヒントにしたって良い。おそらく別のサービスを受けている人が目に入るから嫉妬心が生まれると思うのです。飛行機のファーストクラスとエコノミーの間のカーテンって良い仕組みですね。

ライブ会場は全部が見渡せるため、「見てごらん、あの最前列あたりのお客さん、あいつらが勝ち組よ。へっ!」と思う人がいるかも知れませんから、違うサービスを受けている人が目に飛び込んでこない会場レイアウトの努力なんかは出来るかも知れないですね。

オンラインチケットがその一端を担っている気もしますが、よりみんなに喜ばれる仕組みを発見、発明していきたいです。

ではでは土屋礼央でした。

著者プロフィール



土屋礼央(つちや れお)
1976年生まれ、東京都国分寺市出身。RAG FAIRとして2001年にメジャーデビュー。 2011年よりソロプロジェクト「TTRE」をスタート。FM NACK5「カメレオンパーティー」TBSラジオ「たまむすび(木曜パートナー)」NHKラジオ第一「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」などに出演中。主な著書に「ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。」「FC東京のために200兆円で味スタを満員にしてみた」「なんだ礼央化―ダ・ヴィンチ版」など。

Twitter - 土屋礼央 @reo_tsuchiya

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