記事

★ホントは怖いTPP ・・・「非・親告罪化」で日本の漫画界はどうなる?

1/2

昨年から記事にしておりました「出版物に関する権利(=著作隣接権)」の問題は、出版社側の歩み寄りもあって、漫画家も納得の「良い着地点」が見えてきたようです。ネットの皆様、ご意見ありがとうございました。
(ここまで前置き)

 

・・・ところで、毎日にようにニュースに出てくるTPP
これが何の略だか、私はどうしても憶えられません。(笑)

実はTPPには、農業以外にも、我々絵描きに関係する「著作権」の項目が存在するようですね。(福井弁護士のまとめ

中でも重大なのは、次の2項目。

  1. 著作権侵害の非親告罪化
  2. 法定損害賠償金の導入

その中でも、(1)の「非親告罪化」は影響が非常に大きく、特に二次創作同人界で危険視されています。

「非親告罪化」とは、著作権侵害した人を、

  • 作者からの告訴が無くても、検察官の独自判断で起訴できちゃう。

というもの。

今の著作権侵害は「親告罪」と言って、検察官が起訴したくても単独ではできず、作者さんに告訴のお願いをする必要がありました。つまり、作者が黙認している限り、コミケで二次創作をやっても大丈夫だったのです。

これが、「・親告罪化」されると、かなりマズいことが起きそうです。

ちょっと、私が考えた「具体的な手口」と「最悪のシナリオ」をご説明しましょう。

  • 商業マンガ家
  • 二次創作同人作家
  • ニコ動 (に作品を上げてる人)
  • pixiv (に作品を上げてる人)
  • コスプレイヤー
  • 出版社

の順に説明しますので、該当する方はそれぞれご参照下さい。

————————————-

【 商業マンガ家 】

 例えば「ドラえもん」などは、よくパロディ化されて他の漫画に登場したりしますよね。で、その絵柄が、結構似ていたとします。
大げさに言うと、これを読んだ市民がこぞって警察に通報しちゃう危険性がある、ということです。そして藤子プロが許諾してくれなければ、描いたマンガ家さんが逮捕されちゃう可能性があります。

これって、かなり怖い話ですよね。

そうなると、マンガ家達はみんな萎縮し、作品内でパロディネタを扱わなくなるのではないでしょうか。(=萎縮効果)

 → 商業誌で、パロディのネタが描きにくくなる

 

さらに、例えばスポーツ漫画で、雑誌からの写真トレスがあったとしましょう。
写真トレスと言えば、すでに「トレス検証サイト」というのがありますよね。今は彼らも調査して自己完結しているだけですが、もし非親告罪化となれば、実際に警察に通報し始め、連載マンガを連載停止に追い込むことさえ可能となってくるでしょう。
これは、相当流行る気がします。しかも正義の旗の下に動けますから、作家側は反論もできません。

もちろん、TPPは遡及しませんし、著作権侵害は時効だってあります。しかし、過去の無断トレスを一つ見つけただけで、「ホントは犯罪者だよねwww」と嫌がらせすることは出来そうです。「ホントは犯罪者のくせに、何のうのうと連載してんの?( ´_ゝ`)と言われて、心が揺れない作家がいるでしょうか? この手口は、かなりの数の作家に通用するはずです。

————————————-

あわせて読みたい

「著作権」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    生活保護のしおりに誤解招く表現

    藤田孝典

  2. 2

    日本人が言わない「遺伝の影響」

    橘玲

  3. 3

    親日の美人議員 文大統領を批判

    高英起

  4. 4

    韓国主張する北朝鮮船の認知に謎

    和田政宗

  5. 5

    恋愛禁止の崩壊が招いたNGT事件

    小林よしのり

  6. 6

    仏国内で高まるゴーン氏への批判

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  7. 7

    照射問題に沈黙の立民理解できぬ

    城内実

  8. 8

    バンクシー投稿は小池知事の焦り

    やながせ裕文 東京都議会議員

  9. 9

    全裸レストランが失敗する理由

    東龍

  10. 10

    元人気女子アナが韓国政府を批判

    高英起

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。