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【経営者目線】「菅政権」の実績はもっと評価されるべきだ 不妊治療の保険適用に「ありがとう」の声

ニッポン放送「渡邉美樹5年後の夢を語ろう!!」の年末年始スペシャル(12月25日、1月1日放送)で、菅義偉前首相と対談した。現在、世界的に見ても日本のコロナの感染者数は激減しており、これは菅政権が取り組んだ「1日100万回のワクチン接種」の効果だ。7月、8月の菅批判は明らかに行き過ぎだった。

「全体像がつかめなかった。手探りで対策をしていく状況だった」とコロナ対策を菅前首相は振り返った。しかし自衛隊を活用した大規模接種会場の設置や、職域接種、歯科医師などを動員したワクチンの打ち手の確保など、省庁間の縦割りや前例主義を壊したのは菅前首相だからこそできた仕事だ。

「記者会見が下手」「説明がはっきりしない」といった趣旨の批判も多くあったが、菅政権の功績に「感謝の声」もある。不妊治療の保険適用などは、その象徴だ。財政再建派の私も、こうした政策に税金を使うことは大賛成だ。

長年、不妊治療をされているリスナーから「涙が出るほどうれしかった。ありがとうございます」というメールが届いた。菅前首相によれば、直近出生数84万人のうち約6万人、14人に1人は不妊治療により子供が授かることができたという。

「来年4月からの適用で制度設計が進むが、前倒しして今年1月から支援金を倍にして、所得制限も廃止した。選挙遊説でもかなりお礼をいわれる」とうれしそうだった。しかし残念ながら、今のマスコミやネット社会では「良いこと」は大きく取り上げられない。

そのほか、携帯電話の値下げに踏み込み事業者間の競争を活発化させた。国民の負担額は年換算で4500億円軽減された。これも短期間で成し遂げた。デジタル庁の発足も、大きな功績だ。マイナンバーカードを使い免許証と健康保険証を一体化することで行政は大幅にムダが省け、国民は自宅から申請や、変更手続きができる便利な時代になる。

対談では、二階俊博前幹事長の話から、パンケーキについてまで、何でも話してくれた。菅さんを長年支えた奥さまのエピソードも。38歳で横浜市議に挑戦するとき、公認もなかなかもらえない中、小さい子供3人を抱えて将来が不安の中、出馬を応援してもらったときから「頭が上がらなくなった」と笑顔で語っていたのが印象的だった。

「どの派閥より奥さんの支援を取り付けるのが難しい」と語るなど、本来の菅前首相は決して「話が下手」ではない。ただ、感染者数の増加時期は、国民全体がイライラしていた。

今、冷静になってその実績を評価すべきだ。私が議員時代、前例主義や既得権を批判する発言をしてきたときも、最大の理解者が菅前首相だった。

単刀直入に「もう一度首相を目指しませんか」と質問すると「それはない」と否定された。それでも、「好きな政治家は?」と聞かれたら、これからも私は「菅義偉前首相」と答えていきたい。

【夕刊フジ】「渡邉美樹経営者目線」(毎週火曜日連載)より

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