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若手(47歳)

47歳泉さん、やってくれるかな 参院選へ「女性登用、響いた」 立憲新代表(朝日新聞)

 決選投票の末、立憲民主党の新代表に選ばれたのは47歳の泉健太氏だった。議席を減らした衆院選から、来夏の参院選に向け、どう党勢を立て直すのか。参院選の立候補予定者や地方議員からは「若さ」や「発信力」に期待する声が相次いだ。一方、街の人々からは、代表選を通じて、立憲が目指す方向性が見えなかったとの指摘も出た。

(中略)

 都連幹事長代理の西沢圭太都議は泉新代表について、「党の若手の代表。リーダーシップと発信力がある。若返って、刷新感もある。変わったんだなと思ってもらえるのではないか」と期待を込めた。

 来夏の参院選では泉氏が党の顔となる。参院長崎選挙区(改選数1)に立候補予定で県連副代表の白川鮎美氏は泉氏を支持したという。「若さもあるし、党役員のジェンダー平等を進める点が心に響いた」と話した。

(中略)

 立憲民主党青年局の下部組織で、学生や若手社会人でつくる「立憲ユース」に所属する東京大4年の小林鷹義(たかとも)さん(26)は、代表選を会場で見守った。若者や学生の意見を政策に生かす仕組みを作り、若手候補者の発掘や育成を求めたいという。

 さて立憲民主党の新代表には下馬評通り候補者中の最年少である泉健太氏が選ばれました。とにもかくにも「若さ」への高い期待が窺われますけれど、党の支持層「以外」からはどうなのでしょうか。消費税増税を決めた当時の総理大臣と経済産業大臣の政策的な誤りを徹底的に糾弾する姿勢の一つでも打ち出すようなら話は別ですが、そこまでの抜本的な変革姿勢は見られないだけに、イメージ作りの勝利と思えないでもありません。

 しかし47歳の「若手」ってのも不思議な話です。45歳を定年にしたいと宣うサントリーの社長にも財界筋からは結構な賛同者がいたことから分かるように、ほとんどの職場では47歳ともなれば年齢を理由としたリストラ候補に入ってくるわけです。転職活動でもしようものなら、現実的な選択肢は重労働低賃金で未来ある若者からは敬遠されるような職種ばかり、47歳とはそういう年齢なのです。

 「永田町の常識は世間の非常識」とはよく言われますけれど、その最たるものは年齢意識でしょうね。47歳が若手と見なされるなんて政治の世界くらい(後はせいぜい若者から見捨てられた限界集落ぐらい)のもの、外の世界では中高年として疎まれるはずの世代の人間を若手と呼んで持て囃しているのですから、国民との意識の乖離は言うまでもありません。

 なお立憲民主党は支持層が中高年に大きく偏っている政党でもあります。支持基盤は中高年にあるのに、党の看板は「若手」で良いのかという論点もあるでしょうか。ただ、有権者の半分は女性でも当選する議員に占める女性の比率は至って低いものです。立民を含めた有力政党に女性候補が少ないことも一員ですが、有権者は必ずしも自分と同じ属性を重視しないことが分かります。

 女性の有権者が女性の候補者に投票するかと言えばその影響度は小さいように、年齢もまた然りです。高齢者であれば高齢の候補に、若者であれば若手の候補に投票するかと言えば、そんなことはないわけです。人事採用や性風俗店の指名と同じで、結局は若い方がイメージは良い、中高年を支持基盤とする党であっても若手を看板にして刷新をアピールしていくのは有効でしょう。

 後はまぁ、会社の人事や異性からの目線とは裏腹に「自分では若いと思っている」中高年も多いと思います。客観的には年寄りでも自己評価は「若者」、そういう人が「若手」の政治家に共感するという図もあることでしょう。それが現実を直視した政策への誘導に繋がるか、もしくは精神的な満足感を優先した政策を押し上げていくかと言えば──後者になるのが今までの通例ではあります。

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