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  • ヒロ
  • 2021年11月26日 12:15

なぜ日本は苦しむのか? その2 何故目立つ「日本ダメダメ論」

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黒船や大戦は外部の力によって日本が強制的に厳しい環境に置かれ、即座の対応を求められた点で変化が早かったのですが、日本人は独自変革をするのは得手ではありません。よく日本人は農耕民族と称しますが、それは自己変化ではなく、環境変化への対応力なのです。

地震が来ても台風が来ても生き残れる工夫をしてきたのです。一方の大陸の狩猟文化とは自分が獲物を追うわけで環境へ対応するのではなく、環境を求めるのです。これは180度違う立ち位置でここを理解しないと日本人論の第一歩目を踏み出せません。

私は外国で日本ビジネス選手団の一員として日々戦っていますが、日本という存在感が明らかに消えつつあること、そして外国に住む日本人の間でも個人主義が跋扈し、共同体は崩壊しつつあり、緩い連携どころか、連携を拒絶する人だらけになっていることに粘り強い私ですら諦め観を持っています。

私の事業の一つである日本の書籍輸出卸、小売り事業ですが、皆さん驚くと思いますが、私どもの顧客のざっくり80%はローカル、つまり非日本語の人たちのマーケットです。残念ながら日本人は本を買いません。読まないこともありますが、輸送料が加算された価格を見て端から買う気がないのです。

これは店主である私としては極めて残念なことです。昔は書籍をむさぼるように読む人が多かったけれど今日において読書を情報取得の手段と勘違いし、金額でそれを判断している人が多い気がします。

ゆるブラック企業が増えたことも私は残念なことだと思っています。残業がない、ノルマもない、管理は緩い、仕事は単純、給与は生活がギリギリできる程度、というライフです。企業側は残業手当は払わない代わりにワークシェアリグ的に人を増やします。

完全マニュアル化で間違いが起きないようにします。これでやりがいが生まれる方が不思議なのですが、企業はコンプライアンスの論理で表面繕いのルールを押し付けたのです。この問題点を指摘したケースはあまりないでしょう。

私の実感としては1990年のバブル崩壊の時から状況は改善するどころか、より遠くなっているように感じます。経済指標は結果としてついてくるもので生産性や利益、収入の増加は個々働く者、そして社会の前向きな姿勢が生み出す通信簿であるはずです。

どうやったらこの循環から抜け出すことができるのか、我々の目の前にある課題はあまりにも大きく、私がこのブログで指南できるような状況からは程遠くなったかもしれません。

日本には素晴らしいポテンシャルがあるのでそれを生かすチャンスを引き寄せ、そこに光を当てて自信をつけられたらよいのにと強く思います。

2回に渡り「なぜ日本は苦しむのか?」をお届けしました。私も苦しんでいます。何故ここから脱却できないのだろうと。

では今日はこのぐらいで。

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