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【年末商戦期】、サイバーマンデーまでの5日間で客数が増えなくても記録的な売上高!?

■アメリカでは11月の第4木曜日が「感謝祭日(Thanksgiving Day:サンクスギビングデー)」の祝日となり、今年は11月25日だ。

そして翌日の金曜日がブラックフライデーで年末商戦の正式な開始日となる。最近ではセールを前倒しにして早ければ10月末からスタートするチェーンストアやオンラインストアが一般的になっている。

今年の年末商戦は記録的な売上になると報じられている。全米小売業協会(NRF)は先月27日、2021年の年末商戦期間(11月~12月)の小売売上高(自動車やガソリン、外食等の売上を除く)が前年同期比で8.5~10.5%増となる8,434億~8,590億ドルになるとの見通しを明らかにしている。

伸び率では直近5年間の平均となる4.4%を上回り、過去最高を記録するという。

年末商戦を牽引するのが、オンライン販売だ。Eコマースは前年同期比で11~15%増となる2,183億~2,262億ドルだ。2020年の1,967億ドルを上回るとの試算となっている。

NRF会長兼CEOのマシュー・シェイ氏は「収入が増加し、家計のバランスシートもこれまでにないほど力強いことで今年後半の数カ月間は消費者は非常に有利なポジションにある」とし「小売業者は(問題となっている)サプライ・チェーンに多大な資金を投下して、かつてない消費者需要に対応している」と指摘した。

一方、11月25日(木曜日)からサイバーマンデーとなる29日(月曜日)までのサンクスギビング・ウィークエンド(感謝祭週末)では前年同期比で買い物客が170万人増えるのみとNRFは分析している。

今月17日に発表した調査結果によると、感謝祭週末でお店に出かけたり、自宅でネットショッピングする買い物客は今年、1億5,830万人との予想だ。昨年は1億5,660万人だった。

2019年は1億6,530万人で、コロナ前と今年を比べると以前は700万人も多かったことになる。

なおNRFのアンケート調査では25日の感謝祭日の買い物客数は3,060万人、ブラックフライデーの26日は1億800万人、土曜日となる27日は5,810万人、日曜日は3,120万人、サイバーマンデーは6,280万人だ。

ワクチン接種がすすみ感染懸念等が落ち着いているにもかかわらず、感謝祭週末での買い物客がそれほど増えないのは、大手チェーンによる年末セールの平準化が作用しているからだ。

ウォルマートやアマゾン、ターゲットなどは早期にセールイベントを実施しているのだ。

ウォルマートは昨年9月にローンチしたサブスクリプションで、会員にむけてオンラインセールの早期アクセス権まで与えているのだ。

年間98ドル(月額12.95ドル)となる「ウォルマート・プラス(Walmart +)」の会員には3日と10日に始まったセールで、非会員より1時間も早いアクセスが特典として与えられた。

ECを含め週の客数が1.5億人にも達するウォルマートは、セールの均一化や特典等で感謝祭週末に客が集中しないようになっている。

なお一時期、サプライチェーン問題で商品が不足すると心配がされていたがウォルマートは「年末商戦期の需要を満たせるだけの在庫を確保している」と発表している。

 10年前から年末商戦の買い物客をより多く、より早く取り込もうと翌日のブラックフライデーセールを感謝祭日に前倒しして営業する小売りチェーンが増加していた。

数年前には感謝祭日の午後4時からオールド・ネイビーやゲームストップが激安セールを開始し、午後5時にはメイシーズやベストバイ、トイザらス(ベビーザらス)、ビクトリアズ・シークレット、コールズがドアバスターという時限セールを開始していたこともあった。

ウォルマートやターゲット、シアーズ、ディックス・スポーティング・グッズは午後6時にセールを開始、これが定着していたのだ。

昨年にはパンデミックの影響により衛生対策として多くのチェーンストアが感謝祭日を休み、今年も休店するチェーンがほとんどだ。

 いわば年末のセールの買い物に費やす労力もなくなり、便利でラクになってきていると言える。

年末商戦は売上をかつてないほど拡大しながらも、感謝祭日は家族や友人らとゆっくり自宅で過ごすという以前の状態に回帰しているのだ。

トップ画像:ウォルマートの昨年のブラックフライデー。セール開始直後もお客はまばらだった。サブスク特典としてセールの早期アクセスも始まったことで、ブラックフライデーセールも今後はさらに店の客数は減る?

[画像を元記事で見る]

全米小売業協会(NRF)は先月27日、2021年の年末商戦期間(11月~12月)の小売売上高(自動車やガソリン、外食等の売上を除く)が前年同期比で8.5~10.5%増となる8,434億~8,590億ドルになるとの見通しを明らかにしている。伸び率では直近5年間の平均となる4.4%を上回り、過去最高を記録するという。

[画像を元記事で見る]

今月17日に発表した調査結果によると、感謝祭週末でお店に出かけたり、自宅でネットショッピングする買い物客は今年、1億5,830万人との予想だ。昨年は1億5,660万人だった。2019年は1億6,530万人で、コロナ前と今年を比べると以前は700万人も多かったことになる。なおNRFのアンケート調査では25日の感謝祭日の買い物客数は3,060万人、ブラックフライデーの26日は1億800万人、土曜日となる27日は5,810万人、日曜日は3,120万人、サイバーマンデーは6,280万人だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。今から13年前のブラックフライデーの午前5時、ウォルマートで事故が起きました。入り口から店内に殺到したお客の下敷きになりスタッフが亡くなったのです。後藤は毎年、ウォルマートのブラックフライデーのドアバスターセールに行っています。当ブログでも書いていますが当時の買い物客は本当にピリついていました。いつから並んでいるのか?等の話を聞こうと入り口近くの行列客に近づこうとすると、行列客から鬼のような殺気を感じました。ピリピリした刺さるような視線は(鬼滅隊でなくても)感じたものです。

で、店内でも一部の商品を特定の時間になってからセールを開始したこともありました。そのときも奪い合いのパワーも凄いものがありました。山となった陳列した商品群に文字通りにお客が飛び込んでいましたから。コロナの影響とネット販売で、もうそういったこともないでしょうね。年末商戦のセールもパーソナライゼーションが進むと考えています。サブスク会員の特典でもっとラクに確実に安く買えるようになるということ。

 つまりブラックフライデーで行っていたドアバスターのような時限セールもチェーンストアで拡大しているサブスクの特典になるのです。サブスク特典としてのセールが定着すれば、セール前の行列は完全になくなります。

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