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岡三証券のリポート「なぜ若者の自民党支持率が高いのか」に見るアベノミクスの評価やいかに?

先日の総選挙では、私は野党連合に大いに期待していたのですが、結局、自民党と公明党の連立与党で安定過半数を制し、しかも、野党の中でもほぼほぼ与党の補完勢力化している維新が躍進したりして、とっても失望させられたのですが、一昨日11月16日付けの岡三証券のリポート「なぜ若者の自民党支持率が高いのか」を見て、何となく納得できるところがありました。

要するに、5年半ほど前の2016年5月28日付けの読書感想文で明らかにした通り、松尾匡『この経済政策が民主主義を救う』(大月書店)の主張と同じで、アベノミクスなどの与党の経済政策に若者が強い支持を与えた、という分析結果となっています。私も強く賛成します。実は、原田泰『デフレと闘う』(中央公論新社)を読んでいて、なかなか読み終わらないのですが、そこでもまったく同じようにアベノミクスに対して、雇用拡大などの面から強い肯定的な評価を下しています。左派リベラルはまだまだ非正規雇用が多い、とかいってアベノミクスを批判的に見ているようですが、国民目線からズレを生じているような気がしてなりません。

証券会社のリポートですので、バブル崩壊後の資産運用の失敗のトラウマを引きずっているとか、いないとか、そういった分析もあったりしますが、私の目から見て、何といっても雇用です。若い世代は雇用を生み出したことをもってアベノミクスを評価している点は忘れるべきではありませんし、逆に、長期雇用慣行がまだ色濃く残っている中で、すでに雇用されていて、いわば、雇用という既得権益を得ている年長層からの評価が低い、ということになっている気がします。

野党連合でも、立憲民主党の枝野代表などは国債発行による財政拡張政策、すなわち、高圧経済を目指す政策への志向を明らかにしましたが、ベーシック・インカムへの反対論も見受けられますし、日本の左派リベラルはまだまだ緊縮志向が強いのではないか、と私なんかは恐れています。しかしながら、左派リベラルが政権を取るためにはアベノミクスを超えるような拡張的な経済政策でもって高圧経済を目指す姿勢を明らかにすることが必要と私は考えています。

最後に、リポートからアベノミクスを若者が評価する一つの根拠としている日本の自殺者数の推移のグラフを引用しておきます。

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