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  • Sozen
  • 2021年11月18日 09:49

原油需給バランスに対する見方に変化

原油相場は大きく続落です。前日引け後の時間外取引が$80/bbl大台を割る軟調で始まり、EIA 統計で原油在庫が減っても反応が薄かったことに失望して更に下げが拡大しました。

11月17日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.40安の$78.36/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台半ばです。

需給バランスに対する市場の見方に変化が生じています。OPEC や EIA らは一貫して世界の石油需給バランスが今年第3四半期の供給不足のピークから均衡に向かっているという予測を行っていますが、市場参加者の多くはそれを無視して投資銀行らの需給逼迫予想を支持してきました。

OPEC+ は来年第1四半期には供給過剰となるとの予測に基づき減産幅の縮小ペースを変えていませんが、市場はそれを見て供給が不十分なため需給逼迫するとしてきました。ここに来て、季節的な感染症の拡大などが需要に対する過剰な楽観を縮小させています。

そういう空気の中、米国の戦略備蓄放出や中国にも備蓄放出を求めていることなども材料視されています。

 ■ U.S. Asks China To Release More Oil From Its Reserves (OilPrice.com)

とはいえ、市場は評価していませんが、中国は原油価格の高騰を受けて調達量を大きく減らしています。米中の備蓄放出より米国の生産量回復ペースを上げた方が効果は高いでしょうが、中期的な需給均衡見通しや長期的な化石燃料需要の低下観測が投資を鈍らせています。

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は250万バレル減少から140万バレル増加の予想に対し前週比210万バレル減でした。API 統計は同66万バレル増加でしたので、相反する結果です。クッシング原油在庫は前週比22万バレル増。こちらも同49万バレル減だった API 統計とは異なる傾向を示しています。

原油処理量、輸入共に小幅な変動の一方、輸出が日量57万バレル増えました。

石油製品の総出荷量は前週比日量234万バレルと大きく増え、4週振りに同2,100万バレル大台となりました。前年比も過去5年平均比も増加に転じています。

2021/11/17
NYMEX WTI Dec: $78.36/bbl ( -2.40 )
20日移動平均: $81.10 ( -0.29 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $84.55/ -2σ: $77.66
 幅: $6.89 ( +0.78 ) / 100日平均: $8.63
ボラティリティ
 29.43 ( +1.27 ) / 100日平均: 27.78

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