記事

18歳意識調査「コロナ禍と社会参加」―休業支援金・給付金 過半数が利用できると“知らなかった”―

新型コロナ禍は世代や性別を超え、あらゆる人々の生活に大きな影響を与えている。とりわけ若者は、オンライン中心の授業で学生生活が大きく変わり、経済の混迷で就職や将来の設計が立てにくい状況にある。そんな変化が若者の意識にどのような影響を与えているか、「コロナ禍と社会参加」をテーマに42回目となる18歳の意識調査を行い、意見を聞いた。

調査は9月、全国の17~19歳の男女1000人を対象にインターネットで行った。まずコロナ禍による日常生活の変化。国内で初めて感染者が出た2020年1月以降とそれ以前を比較すると、「地域活動や地域行事に参加する機会」は58.2%、「3人以上で飲食を伴う屋外活動」は69.1%、公共交通機関を利用する機会は53.4%が減ったと答えている。

就業状況では「現在仕事をしている」が32.5%、「現在は仕事をしていないが2020年1月以降、一度でも仕事をした経験がある」が7.6%、「2020年1月以降、一度でも仕事を探したことがある、または現在も探している」が8.7%。現在も仕事をしている人の20.6%がコロナ禍の影響で「収入が減った」としているほか、「仕事の選択肢が減ったと感じる」といった回答も40%を超えている。

厳しい環境変化を反映してか、「政治や選挙が自分自身の生活にも影響すると感じる」、「政治や選挙、社会問題について自分の考えを持つ、整理する」、「身近な人と政治や選挙、社会問題について話す」、「政治や選挙、社会問題について積極的に情報を集める」といった経験が増えたとする声が33.9%~24.4%(複数回答)に上っており、政治や社会問題に対する関心の高まりもうかがわせている。

そうした中で、やや意外だったのがコロナ禍で特例対策として設けられた休業支援金・給付金の利用状況。アルバイトやパート先が休業や時短営業になり収入が減った場合の補償を目的に設けられているが、調査結果では、現実に利用したことがある人はわずかに9.2%。過半数(52.6%)が利用できることを「知らなかった」と回答(併用図左側の円グラフ参照)している。



休業支援金・給付金は企業や店舗が国に申請して助成金を受け取り、「休業手当」として支払う方法もあるが、助成金申請ができていない個人店や中小企業が目立ったことから個人での申請を可能にするため設けられた経過がある。利用条件や申請方法が煩雑なのが一因とも思われるが、利用できることが知られていないのでは話にならない。コロナ禍は時間の流れの中で様相が大きく変わり、政府の対応にも時に混乱がみられる。事態の変化に合わせ周知の徹底が図られるよう望みたい。

あわせて読みたい

「若者」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    サイゼリヤで感じた「日本はこれで良いのか感」

    内藤忍

    11月29日 10:46

  2. 2

    鬼束ちひろ容疑者をいじるな 「メンヘラ」と安易に言ってはいけない

    常見陽平

    11月29日 09:24

  3. 3

    ようやく辞めた木下元議員 警視庁は選挙期間中の無免許運転をなぜ公表しなかったのか

    毒蝮三太夫

    11月29日 09:02

  4. 4

    前代未聞のスピードでオミクロン株対策を実行 岸田首相が発揮した鋭さ

    早川忠孝

    11月29日 16:06

  5. 5

    元横綱・白鵬のテレビ解説が大好評 相撲協会は「白鵬の乱」に戦々恐々

    NEWSポストセブン

    11月29日 14:46

  6. 6

    米国の北京五輪"外交ボイコット"で板挟みの日本 思い出される天安門事件直後の悪夢

    WEDGE Infinity

    11月29日 10:04

  7. 7

    オミクロン株に悲観し真っ先に急落 日経平均の脆弱さ

    韋駄天太助

    11月29日 12:09

  8. 8

    深刻化する中国による人権侵害疑惑。融和的な外務省に政治はどう向き合うか

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    11月29日 09:49

  9. 9

    すべてのページは読み切れない…無印良品が2000ページのマニュアルを作る本当の理由

    PRESIDENT Online

    11月29日 12:52

  10. 10

    東京都で新たに8人の感染確認 重症者は6人で今年最少 20代男性死亡

    ABEMA TIMES

    11月29日 17:10

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。