記事

NHKスペシャルより中田敦彦YouTubeの方が「気候変動と脱炭素社会」特集詳しいという皮肉

気候変動と脱炭素社会。NHKスペシャルがこのテーマで特集し2021/11/7に放送していたのだが、あまりの内容の浅さに驚いた。このテーマなら中田敦彦YouTube大学の動画の方がはるかに詳しいではないかと。

なんとも皮肉。NHKスペシャルは素晴らしい回も多いし、NHKだからこそできる素晴らしい内容のものも多い。にもかかわらず、気候変動と脱炭素社会をテーマにしたものが本の要約をベースに話すだけのYouTuberに内容で負けてしまうなんて深刻な問題ではないか。

日本では国も企業も国民も出遅れ感がやばすぎる気候変動と脱炭素社会。欧米や中国は、今後の世界のルールが「脱炭素」をベースに大きく変わっていくことを見据えて、さまざまな取り組みをはじめているが日本ではあまりにも意識が低い。

なのでNHKスペシャルで世界は大きく脱炭素社会に向けて、「グレートリセット」しようとしているんですよという内容はもちろん悪くはない。

ただ1つ1つがあまりに底が浅すぎる。なぜ脱炭素が騒がれるようになったのか?気候変動によってどんな被害が出るのか?どの分野が多く排出しているのか?世界各国や企業はどんな取り組みをしているのか?NHKスペシャルは網羅的で浅い内容で、どの問題にも深掘りがなかった。

しかし中田敦彦動画はより詳しい。「グリーン・ジャイアント〜脱炭素ビジネスが世界経済を動かす」森川潤著・文藝春秋をベースに解説しているとはいえ、電力ならネクステラとオーステッド、交通ならテスラ、NIO、アップル、農業(食生活)ならインポッシブル、ビヨンド、オートリーなど具体的な企業名をあげて、どんな風に取り組んでいるかわかりやすく端的にでも情報は詳しく解説している。

NHKスペシャルではさらっとしか言及のなかった食生活における温室効果ガス排出問題についても中田敦彦動画では、詳しく解説し実際に食べて飲んでみた話なども交えており「そうか!脱炭素って単に電力や交通だけじゃなく食生活が劇的に変わってしまう可能性があるのか!」ということも非常にわかりやすく解説していた。

しかも中田敦彦動画ではその上で日本の課題として、なぜ日本の原発ではダメなのかとか、なぜ日本は電気自動車に出遅れ水素を推しているのかとか、そうしたことも非常によくわかる。

もちろん中田敦彦氏は専門家でもなければ取材をしているわけでもなく、本をベースにおもしろおかしくわかりやすく伝える「エンタメ性」が強く、内容の正確性に疑問符がつくものも多いがそれでもこの「気候変動と脱炭素社会」についてはNHKスペシャルよりはるかに内容がいい。

テレビ設置者から強制的に視聴料を徴収した国営放送のNHKのスペシャル番組がYoutuberの解説動画に負けるなんて、危機感を持って内容のよい動画を作る必要があるのではなかろうか。

気候変動と脱炭素社会は、ぜひ中田敦彦動画を見れば今、日本がどれだけやばいのか、出遅れているのか、今後どんな風に世界は変わっていくかがわかるのではないかと思う。

*前編より後編の方がおもしろい

あわせて読みたい

「NHK」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    立場の異なる人々を「情弱」「低所得」とレッテル貼りするリベラルの黄昏

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    01月29日 11:06

  2. 2

    特定個人をヒトラーに重ねて侮辱しても許されるって日本人がこんなにいるとは驚きだ

    橋下徹

    01月28日 10:27

  3. 3

    「株式市場より内閣支持率」という岸田首相の「合理的判断」

    内藤忍

    01月28日 12:36

  4. 4

    ヒトラー発言で謝罪せず開き直る菅直人氏 人間味のない対応が立民の敗因の一つに

    鈴木宗男

    01月29日 09:50

  5. 5

    ロシア侵攻ならパイプライン開通を阻止 米政府、ウクライナ危機で警告

    BBCニュース

    01月28日 17:22

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。