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  • ロイター
  • 2021年11月03日 07:05 (配信日時 11月03日 06:57)

NY市場サマリー(2日)ダウ最高値、ドル小幅高

[2日 ロイター] -

<為替> ドルが小幅高となった。きょうから2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)ではテーパリング(量的緩和の縮小)着手を発表するとみられている。

米連邦準備理事会(FRB)は3日、イングランド銀行(英中銀)は4日に金融政策を巡る判断を発表する。

OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「インフレが制御できず、中銀が行動を起こさざるを得なくなるというテーマが展開されるだろう」と述べた。

ドル指数は0.19%高の94.106。

市場はFRBのテーパリング発表を完全に織り込んでおり、利上げ開始時期が注目されている。

ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「市場はやや前のめり気味に来年の複数回の利上げを織り込んでおり、これに対するFRBからの反発があるかを見極める必要がある」と指摘。「政策金利を巡る議論はインフレに関するものが全てではなく、雇用市場も含まれる。FRBは政策当局者が利上げを検討していることを認める前に雇用市場が実質的に危機を脱したことを確認したいだろう」と述べた。

一方、オーストラリア準備銀行(豪中銀)は2日、債券利回りを低水準で維持する目標を廃止した。早期利上げに向け道を開くことで新型コロナウイルス禍で講じた景気刺激策の解除に向け大きな一歩を踏み出した。ただ、ロウ総裁は政策については忍耐強く取り組む考えを示し、来年5月にも利上げがあり得るとの市場の観測を改めて否定した。

これを受け、豪ドルは1.23%安の0.74265米ドル。10月16日以来の安値を付けた。

INGのアナリストは、最近の欧州中央銀行(ECB)とは異なり、豪中銀は少なくともタカ派的な見方をやや抑制することに成功したものの、「市場は依然として今後12カ月での76ベーシスポイント(bp)の利上げを織り込んでいる」とした。

ポンドは0.32%安の1.36175ドル。ユーロは0.25%安の1.15775ドル。

スイスフランは対ユーロで一時1年半ぶりの高値を付けた。この日は2020年3月以来の安値となる1.0544フランまで売られる場面があったが、その後切り返し、0.33%高の1.05875フランとなった。対ドルでは0.6%高の0.91455フランだった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> この日から2日間の日程で始まった連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、国債利回りが低下し、利回り曲線がスティープ化した。

終盤の取引で10年債利回りは2.6ベーシスポイント(bp)低下の1.547%。2年債利回りは5.9bp低下の0.4559%。一時は0.444%まで低下した。

連邦準備理事会(FRB)は今回のFOMCで、テーパリング(量的緩和の縮小)に関する計画を発表する見通し。ウィズダムツリー・インベストメンツの債券戦略責任者、ケビン・フラナガン氏は、テーパリングはすでに織り込み済みの案件になっているとし、市場の関心は利上げの時期と規模のほか、FRBが「一過性」としているインフレをどのように見ているかに移っていると述べた。

アクション・エコノミクスのグローバル債券分析部門責任者、キム・ルパート氏は「パウエルFRB議長は改めてインフレ高進は一時的なものとの見解を示すと予想している」とし、「利上げのタイミングを巡る手掛かりは与えないだろう」と述べた。

財務省は1日、第4・四半期に1兆0150億ドルの借り入れを行うと発表した。3日に入札規模を発表する。

この日は20年債利回りが1.9712%だったのに対し、30年債利回りは1.9583%。4日連続で利回りが逆転した。アクション・エコノミクスのルパート氏は「20年債は流動性を巡る問題に直面している」と述べた。

5年債利回りは4.8bp低下の1.1476%。

利回り曲線は先週は平坦化したが、今週に入ってからスティープ化。2年債と10年債の利回り格差は3.50bp拡大の109.10bp。5年債と30年債の利回り格差は3.20bp拡大の81bp。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要株価指数が軒並み終値の最高値を更新した。企業の好決算が引き続き株価押し上げに寄与した。市場の関心は3日に判明する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に集まっている。

S&P総合500種とナスダック総合は、4営業日連続での最高値更新。ダウ工業株30種は3営業日連続で最高値を更新し、終値としては初めて3万6000ドル台に乗せた。

製薬ファイザーは4.1%高。独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、21年の売上高見通しを上方修正したほか、22年売上高見通しは市場予想を上回った。

USバンク・ウエルスマネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノーゼイ氏は、堅調なファンダメンタルズが幅広い株式相場の動向を支えていると指摘。「決算シーズンが終われば、マクロ要因が再び注目されるため、今後数日、数週間に見込まれる金融政策面での重要な進展を注視する」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)は2─3日のFOMCで、月額1200億ドルの資産買い入れの縮小開始を決定するとみられている。投資家は金利やインフレの持続性を巡るFRBの見解にも注目している。

ダウ輸送株20種は6.9%上昇し、過去最高値を更新。決算を手掛かりに108%急伸したレンタカー大手エイビス・バジェットに押し上げられた。

S&P500の主要11セクター中9セクターがプラス圏で引けた。素材が1.1%高と上げを主導する一方、エネルギーは1%下落した。

スポーツ用品小売アンダーアーマーは16.5%高。通期の業績見通し引き上げが好感された。

リフィニティブによると、第3・四半期の企業決算は、S&P500構成企業の320社が発表を終えた段階で、40.2%の増益になるとみられている。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.09対1の比率で上回った。ナスダックでは1.02対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約102億株。直近20営業日の平均は103億株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ドル高や米株式の上昇が重しになり、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比6.40ドル(0.36%)安の1オンス=1789.40ドル。この日の外国為替市場では対ユーロでドルが堅調に推移。ドル建てで取引される金塊は割高感が増し、相場の重しとなった。米株式の上昇も相場の圧迫要因。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を翌日に控えて様子見ムードが広がる中、小幅な下げにとどまった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米原油在庫の積み増し観測が重しとなり、4営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比0.14ドル(0.17%)安の1バレル=83.91ドル。1月物は0.01ドル安の82.44ドルとなった。米石油協会(API)、米エネルギー情報局(EIA)による週報発表をそれぞれ2日夕、3日に控え、米国内の原油在庫が2週連続で拡大するとの観測が圧迫材料。市場予想(ロイター通信拡大版調査、2日公表)によると、10月29日までの1週間の米原油在庫は220万バレル増加したもよう。供給逼迫(ひっぱく)懸念が幾分後退する中、相場は一時82.92ドルまで下落した。

ただ、安値圏では買い戻しが入りやすく、方向感の出にくい展開。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」が4日に開く会合で、現行の毎月日量40万バレルずつの増産方針を維持するとの見方が相場を下支えした。大幅な供給拡大に慎重な姿勢を堅持するOPECプラスに対し、米国は一段の増産を要請しており、会合の結果を見極めたいとの思惑も広がった。

この日は米株価が再び史上最高値を更新したため、株式と並ぶリスク資産とされる原油を物色する向きもあったもようだ。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 113.95/113.98

始値 113.56

高値 113.98

安値 113.58

ユーロ/ドル NY終値 1.1577/1.1581

始値 1.1605

高値 1.1607

安値 1.1576

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 100*30.00 1.9583%

前営業日終値 100*23.00 1.9680%

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*10.00 1.5470%

前営業日終値 97*02.50 1.5730%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.25 1.1427%

前営業日終値 99*21.00 1.1960%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.38 0.4480%

前営業日終値 99*23.13 0.5150%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 36052.63 +138.79 +0.39

前営業日終値 35913.84

ナスダック総合 15649.60 +53.69 +0.34

前営業日終値 15595.92

S&P総合500種 4630.65 +16.98 +0.37

前営業日終値 4613.67

COMEX金 12月限 1789.4 ‐6.4

前営業日終値 1795.8

COMEX銀 12月限 2350.7 ‐56.6

前営業日終値 2407.3

北海ブレント 1月限 84.72 +0.01

前営業日終値 84.71

米WTI先物 12月限 83.91 ‐0.14

前営業日終値 84.05

CRB商品指数 239.2020 ‐0.0275

前営業日終値 239.2295

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