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- 2021年11月02日 17:42
ブログと過ごした10年で、変わらなかったこと・変わってしまったこと
1/2最近ブログを書く気持ちになれなくて、二週間近く放置してしていた。こんな時は誰かが与えてくれるお題に沿って書いてみるのがいいのかなと思い、【はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」】にかこつけ、この10年で変わらなかったこと・変わってしまったことについて書いてみる。
こと「書く」という点では、私にとってこの10年は、ブログと書籍を書き続けた10年だった。
- 作者:熊代 亨
- 花伝社
- 作者:熊代亨
- イースト・プレス
だからこの10年の前半には、「書籍づくりは不自由なところが多くて、ブログのほうが自由にものが書ける」という気持ちを持っていた。
ところがこの10年の後半、特に2018年頃からは「ブログで自由にものが書けるってのは本当なのか?」と考えてしまうようになった。正確には「ブログで自由にものが書けないわけではないが、その反動・その代償は速やかなので、実際には難しい」と言い直すべきか。
今でも自由奔放にブログを書いている人はたくさんいらっしゃる。けれどもこの10年間でネットの風向きは結構変わり、ネット全体でブログの占めるポジションも変わった。そうした変化に加えて、私自身も変わっていった結果、私にとってこのブログこそが一番自由なメディアと言えなくなってしまった。
今、私にとって一番自由なメディアは、ぐるっと回って書籍かもしれない。たとえば以下の書籍は限りなく自由に書かせていただいた。
- 作者:熊代 亨
- イースト・プレス
文字数もブログよりずっと多い。ひとつのテーマにたくさんの言葉を費やせるし、それでいてたくさんの言葉の制御を編集者さんが手伝ってくれる。
客観的に考えるなら、依然としてブログのほうが書籍より自由で、もちろんSNSより自由だろう。そのことはわかっている。それでも今の私には、やっぱりブログを書くことに不自由な感覚が伴う。
不自由だと感じるから、たとえば書籍づくりの憂さ晴らしの場としてブログが機能していないとも感じる。今の私は、息抜きとして上手にブログを使えていない。
……じゃあブログを悪く言えるか、やめられるのかといったら、それも違う。
私がこうして書き続けていられる土台には、はてなダイアリー/はてなブログの恩恵がある。ものを書く基礎トレーニングになったのは間違いないし、今の交友関係があるのも、出版までの導火線をいただいたのもブログのおかげだ。それらの土台のうえに今の(ぜいたくな)悩みがあることを忘れるわけにはいかない。
それに、なんだかんだ言って1000~6000字の文字数のメディアには、それ独自の取り回しの良さもある。書籍、ブログ、SNSなどを、つべこべ言わずに用途や気分によって使い分けていくのがたぶん最適なのだろうとも思う。
- シロクマ(はてなid;p_shirokuma)
- オタク精神科医がメディアや社会についての分析を語る






