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<小室圭とショーンK>2人の「ケイ」同じ設定と違う評価

メディアゴン編集部

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今、日本で一番有名な「ケイ」は誰か。言うまでもなく、KKこと小室圭氏であろう。ワイドショーや週刊誌を中心にメディアはKK一色といっても過言ではない。しかし、ほんの2、3年前まで(コムロケイ登場以前)は、「ケイ」と言えば「ショーンK」であったように思う。メディアの移り変わりは早いので、ショーンK氏の名前をすでに忘れている人も多いかもしれない。

ショーンK氏といえば、数年前をピークにテレビ・ラジオを中心に活動したハーフ系インテリ設定のタレントである。アメリカ人の父と日本人の母を持つ経営コンサルタントを標榜し、グローバルな高学歴を提げて、ラジオパーソナリティ、テレビコメンテーターとして活躍していた人物だ。

アメリカのテンプル大学を卒業し、ハーバード大学でMBAを取得。パリ第1大学にも留学云々といった、グローバルエリートを絵にしたような輝かしい経歴設定であったが、2016年に、そのすべてが虚偽であったことを週刊文春にスッパ抜かれ、その立場は一変し、大炎上となった。

しかも学歴ばかりでなく、アメリカ帰りのハーフという出自すらも設定であり、実は川上伸一郎という熊本出身の日本人であったことが暴露されてしまう。過去の写真が持ち出され、かつてとあまりに変化した顔面により、ハーフ顔への整形もとりざたされた。

一連の炎上騒動を受け、ショーンK氏はタレント活動の自粛を発表。全ての番組を降板し、表舞台から姿を消し、今日に至っている。経歴詐称に対する社会的な非難もさることながら、ショーンK氏の完璧に近いと言われるネイティブ英語と、高学歴設定を裏切らない発言力や知識はどこで培われたものなのか? など、その謎すぎるキャリアも話題となった。

長年レギュラーを勤めてきたラジオ番組では、最後となる放送において全てを認め、涙ながらに謝罪をしたことには、批判と揶揄に紛れて、かなり多くの同情や心配が集まっていたことを記憶している。そんなショーンK氏であるが、騒動以降はマスコミへの表立った露出や活動を行う意思はないことを表明し、それは今日にいたるまで変わっていない(と思われる)。

一方で、ショーンK氏を知る人や、仕事をともにした人には、彼のことを「良い人、素敵な人」という人が多いことでも知られる。例えば、脳科学者・茂木健一郎氏などは自身のブログで「ショーンKさんとラジオ番組でご一緒した時、私は、そのお人柄や、ご発言の的確さなど、素敵だと思いました。」と、騒動後にそのひととなりを絶賛している。

そういった周囲からの好評もあるからだろう、本人が強く希望したわけではないとは思うが、2018年1月には、1年10ヶ月ぶりにテレビ出演の復活をしている。その後、本格的なメディア活動への復帰はないようだが、イベントへの出演などへの招聘が確認されている。本人が復帰を希望してはいないものの、少ないとはいえ露出が確認できるということは、それだけ、周囲からの応援とそれに伴う「信頼」がある人物であることがわかる。もちろん、経歴を詐称したことは悪いことだが、そういった事件を経てもなお、ニーズがある人物なのだろう。

[参考]パックンにみる小室圭騒動のワイドショーコメンテーターの忖度

さて、2016年当時のショーンK騒動を超える「ケイ」である小室圭氏であるが、ショーンK氏とその「設定」が非常に似ている。

まず、英語が流暢という設定。そして、事情はさておき、短期間で顔が「ハーフ顔」になっているという事実。重要な経歴についての疑義が指摘されている問題。事実の確認はさておき「大きな仕事」を任されていたという職歴を持つと自称など、だ。

例えば、小室圭氏が勤務している法律事務所のホームページには、自身のキャリアとして以下のような経歴が列挙されては疑義が指摘されていた(指摘後に削除されたり、修正されたものもある)。

*オバマ大統領が受賞した賞と同じ賞を受賞
*留学中に存在しないはずの電通のLA事務所でインターン経験
*三菱東京UFJ銀行で優秀成績者の表彰を2年連続で受賞
*ロースクルール博士コース卒業とあるが卒業者名簿に名前がない
*新入社員の頃に三菱東京UFJ銀行で外国籍の法人顧客向けの財務分析作成に従事

真偽のほどは本人のみぞ知るであるので、ここでは議論しないし、虚偽であるとも言わないが、複数のメディア、週刊誌報道などを確認する限り、一国民として「盛り」を疑いたくなるものは少なくない。実にショーンK氏のケースと似ている。

一方で、ショーンK氏と小室圭氏では、明確な違いもある。

それは、ショーンK氏が社会やメディアからどんなに批判をされても、彼と仕事を一緒にした人たちからは愛され、信頼されていたという点である。ショーンK氏は、騒動後も「かつての仲間」の中から、少なくない数の復帰を支援してくれる存在が確認されている。それに対し、残念ながら、小室圭氏にはそういった支援の兆候は感じられない。

そして何より、真偽や是非はともなく、自らが犯した騒動や過ちを真摯に認め、引き際を自覚した挙動に徹底していることだ。しかも自粛から5年経った今も、その姿勢は変わらない。この点においても小室圭は、ショーンKとはまったく逆の印象だ。

社会やメディアからの批判は両者とも激しかったが、小室圭氏には仲間からの応援のようなものはまったく聞こえてこない。小室圭氏を陰ながら支えている人や組織の存在もあると言われているが、結局は元皇族であり「未来の天皇の姉」である妻の眞子元内親王の存在があってこそのものであり、彼自身のひととなりからの支援ではないだろう。

むしろ、わずか2年しか勤めていない三菱東京UFJ銀行の元同僚名義で、芳しくない評判が週刊誌に掲載されたぐらいだ。口止めされているのかもしれないが、日本でパラリーガルを務めていた法律事務所の同僚や関係者からは「資金援助」以外、何一つ情報は出てこない。もし、「イイ人」なら、たとえ口止めされていたとしても漏れてくるであろう「ちょっとした応援」や「漏れ伝えてくる良い話」の類も一切ないように思う。

また、騒動の幕引きの対応も両者ではまったく異なる。

ショーンK氏は、自らの声で、自らの番組で涙ながらに謝罪し、番組を降板し、打ち切った。以来、今日に至るまで自粛を続けている。

一方で小室圭氏であるが、ご存知の通り、数々の問題の指摘に対して、説明責任を果たしているとは言い難い状況だ。その真偽はさておき、周囲や皇室にかけた迷惑などへの謝罪や真摯な反省などはまったくなかったとも報道されている。ショーンK氏に比べ、はるかに指摘されている問題や疑義も多く、重いにもかかわらず、だ。

小室圭氏が抱える問題は簡単に解決できないものばかりだろうし、もちろん、メディアの報道の中にも憶測や事実ではないこともあるのかもしれない。しかし、国民(納税者)からの支持や納得を受けようとするのであれば、まずは、周囲にかけた迷惑への謝罪や反省から始めるべきだろう。ショーンK氏の騒動後の「涙の謝罪」といさぎよい引き際に、攻撃の矛先を納めたメディアや納得した人は多いので、小室圭はそれを見習うべきだろう(世代的に知らないだろうが)。

「涙の謝罪」とはいわないが、自らの声で真摯に説明責任を果たし、皇室や周囲への謝罪と感謝を述べた上で、いさぎよい引き際を世論(納税者)の前に見せるべきではないか。

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