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超話題作「イカゲーム」:その続編はあるか?

「Squid Game」:イカゲーム。読者の中にもご覧になった方が少なくないと思います。韓国発のNetflixのシリーズ動画です。9月17日にリリースされ、4日後にはNetflixの視聴者数ランキングで世界一に上り詰めたという超話題作でした。

これに関連する記事も多くありましたから、ここで今頃取り上げるのもどうかと思いましたが、Netflixの歴代視聴者数ランキングでも、ダントツの1位になった歴史的作品なので、続編があるかどうかも含めて記録しておきます。

ご覧になっていない方もいらっしゃるでしょうから、まず簡単にその内容を紹介します。

主人公はソン・ギフンというリストラされ、小さな事業にも失敗、離婚し、娘も妻の元へ去られたた中年男。演じるは元モデルという役所広司似のイ・ジョンジュ氏。で、彼のような借金まみれのような456人が一攫千金の誘いにのって、一箇所に集められ、子供たちが遊ぶような名前のゲーム、実は死のゲームをして、勝ち抜き合戦を繰り返すのですが、それは負けたら即、射殺あるいは転落死というとんでもないバイオレンスゲームなのです。

で、死者が出るたびに1億ウィン(1000万円弱)の札束が舞い降りてきて、最後の一人に456億ウォン(45億円)が与えられるのですが、全6ゲーム、時に即席の団体戦もあって、それぞれの人間模様や駆け引きが描かれたりし、決勝はソン・ギフンの幼馴染との一騎打ちとなるなど山あり谷ありの展開で、全9話を一気見するしかないほどの展開でした。

地元韓国ではもちろんですが、世界94カ国でストリーミング配信のランキング1位になり、1ヶ月の総視聴数は1億4200万世帯に達したそう。「世帯」ですから人数にすれば2億人以上かもしれません。

Netflixでは、作品が成功したかどうかを計算するスコア表を作っていて、厳重に秘密にしているとのことですが、それをBloombergが入手、それによると「イカゲーム」は2140万ドルの予算で、8億9110万ドルの<Impact value>を生み出し、その<効率性>は41.7倍に達したとあった、とEngadgetが報じています。おそらくは、新規加入者の誘因に大きく寄与した点が評価されたのでしょう。

この点についてFinancial Timesは、「イカゲームの大成功により、Netflixの第3四半期の新規加入者は対前年比で倍増させた」と紹介しています。具体的には昨年は220万人だったものが、今年は440万人に達したのです。

FTは、「Disney PlusやHBO Maxなど映画会社所有のストリーミングサービスの登場で競争が激しくなって、上半期は成長が鈍化していた中で、NetflixはSquid Gameで勢いを取り戻した」と解説しています。

株価にも好影響は当然、現れます。イカゲームがリリースされた9月17日には589.35ドルだったものが、10月22日現在では664.78ドルまで上昇しています。

さらに、競技に参加した456人が着ていた揃いの緑のトラックスーツ(ジャージー風の上下ですね)、白いスリップオンのスニーカー(VANSのものらしい)、襟元にラインの入った白いTシャツなどへの関心が高まり、その検索数が激増している、とNewYorkTimesまでが報じています

なお、「北朝鮮からの亡命者で、スリに身を落とした女性」という役で共演のチョン・ホヨンさん(27)の人気が爆発、彼女のInstagramのフォロワーは、イカゲームのリリース前は40万人ほどだったものが、18日後には1390万人に達し、韓国で最もフォロワーの多い女優になった、と10月6日付けのInsiderが報じていました。で、今日、彼女のページをみたところ、なんと2207万人まで増えています。彼女もファッションモデル出身です。

それやこれやを考えれば、<Impact Value8億ドル超><効率性41.7倍>というのも頷ける話です。

となれば、二匹目のドジョウを狙って続編、というのはビジネス上、当然、考えられる展開です。特に、イカゲームの終わりが、金持ちになった主人公が、ロサンゼルスにいる娘に会いに行くために空港に行ったものの、また、同じゲームがあると知り、空港から引き返すシーンで終わっているだけに、続編を示唆するものという見方が多いから、尚更です。

NYtimesが、ソン・ギフン役だったイ・ジョンジュ氏にインタビューし、「ギフンは韓国に止まった。シーズン2はあるのか」と聞いています。これに対し、イ氏は「物語はどの方向にも進む可能性があり、ギフンの感情のいくつかはとても複雑なので、とても難しいし質問だ」と述べるにとどめていました。

また、原案、脚本、監督をつとめイカゲームの主のようなファン・ドンヒョク氏にインタビューしたVariety誌の記事によると、氏は、「長年にわたって日本の漫画、アニメからインスピレーションを受けてきた」そうで、それがイカゲームに結実したようですが、映画監督としてもヒット作のあるファン氏は、現在、映画の脚本を書いているそうで、「シーズン2の計画は、うまく練れていない」と答えています。

こんなことからMarie Claire誌は、「イカゲームは完成まで2年かかった。従って、最も楽観的なタイムラインであっても2023年初頭までは新作はできない」との見方を示しています。ま、関係者は、みんな煙に巻いてるのかもしれませんが。

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