記事
  • ロイター
  • 2021年10月20日 05:20 (配信日時 10月20日 08:50)

FRB、高インフレ続けば「積極的な」対応必要=ウォラー理事


[ワシントン 19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は19日、高インフレが年末まで続くなら、FRBはインフレ抑制に向け「より積極的な政策対応」を実施する必要があるかもしれないと述べた。

スタンフォード大学経済政策研究所での講演で、直近の新型コロナウイルス感染拡大は最悪期を脱したと指摘。労働力不足など供給上の問題は時間の経過とともに緩和され、「インフレ加速は一過性のものになる」とし、インフレ率は来年、FRBの目標である2%に再び落ち着くと予想した。このため、FRBによる利上げは「まだしばらく先だ」との見方を示した。

一方で、リスクが変化しており、現在の急速な物価上昇が続くかもしれないという「大きな懸念」を抱いていると言及。「これまでの高インフレが一過性かどうかを見極める上で今後数カ月が重要」との認識を示し、インフレ率が年内高止まりすれば、「2022年にはテーパリング(量的緩和の縮小)だけではなく、より積極的な政策対応が正当化されるかもしれない」と語った。

インフレ率が22年に入っても5%で推移した場合、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者による政策金利見通しであるドットチャートで利上げ予想が前倒しされ、22年に1回以上の利上げを見込むようになる可能性があるとした。

「われわれは(責務のうち)雇用の部分について心配することもできるが、インフレ期待が不安定化した場合、雇用を脇に置いてインフレ期待を再び定着させる必要がある。これが全てのことを左右するからだ」と強調した。

<テーパリングは来月開始を>

ウォラー氏はテーパリングについて、米経済は準備ができているとし、来月に開始し、来年半ばまでに終了すべきだとの考えを示した。失業率がコロナのパンデミック(世界的大流行)下で付けたピークの14.8%から4.8%まで低下したのは、労働市場がコロナ前の強さを近く取り戻す可能性を示していると説明した。

また「消費者が価格上昇を受け入れているように見えるため、企業はここ数年で最も価格決定力が高まっていると報告している」とし、「中古車価格や食品価格、エネルギー価格、インフレ期待に関する家計調査など一連のデータを取捨選択する際には注意が必要だ。データを異常値と見なすことについては警戒すべきだ」とした。

このほか、高インフレが想定以上に長引く可能性がある一方、労働市場は引き続き改善しており、1970年代のようなスタグフレーションに陥る可能性は低いと強調した。

*内容を追加して再送します。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    なぜ日本は苦しむのか? 目立つ「日本ダメダメ論」

    ヒロ

    11月26日 12:15

  2. 2

    小池都知事が木下富美子氏の選挙応援を振り返り「どうして教えてくれなかったの、と」

    BLOGOS しらべる部

    11月26日 16:25

  3. 3

    フジテレビの希望退職募集は地上波の「終わりの始まり」

    内藤忍

    11月26日 11:37

  4. 4

    〝大分断〟のアメリカ社会に苦悩するホワイトハウス 党派間の対立ぶりは異常事態

    WEDGE Infinity

    11月26日 16:13

  5. 5

    小池都知事が10月22日以来の定例会見で辞任説を一蹴「いい加減なこと言うなよと」

    BLOGOS編集部

    11月26日 15:24

  6. 6

    危機感のかけらもない立民代表選 連合に依存する候補者らのお気楽さ

    田中龍作

    11月26日 09:56

  7. 7

    オウム集団の"三女派"とは?麻原三女が弁護士の指摘に反論「日本語の定義外れている」

    松本麗華

    11月26日 11:15

  8. 8

    年末ジャンボ宝くじで行列しても「夢は叶わない」

    内藤忍

    11月25日 11:46

  9. 9

    家族みんなで楽しめる音楽サブスク ファミリープランならLINE MUSICがおトク!

    BLOGOS編集部PR企画

    11月26日 18:00

  10. 10

    なぜ日本は苦しむのか? その1 他人事ではない東芝の行方

    ヒロ

    11月25日 11:33

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。