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【サンフランシスコ】、万引きが薬局5店を潰す!自販機ごと盗まれるから自販機がない?

■ここのところ万引きや窃盗などの犯罪が多発するサンフランシスコ市に再び大きなダメージだ。頻発する組織的犯罪を理由に市内にある店舗を大手チェーンストアが閉鎖するのだ。

ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンは12日、白昼堂々と万引きされることでサンフランシスコ市内にある5店舗を閉店をすることを発表した。

近くの薬局が無くなることでお年寄りや体の不自由な地域住民に不便となり、世界有数の観光都市でもあるサンフランシスコのイメージ悪化につながる。

来月中にも閉鎖されるのはサンフランシスコ市の中心部となるユニオンスクエアから離れているものの地域住民が多く利用するウォルグリーンだ。

同社のスポークスパーソンであるフィル・カルーソ氏は「サンフランシスコ市内の小売店は犯罪組織により厳しい状態が続いており、私達チェーンも例外ではありません」とし、「サンフランシスコの窃盗はここ数ヶ月間で増え続けており、ウォルグリーンの平均的な店舗の5倍に鳴っています」と話した。

また「この問題に対処し安全な環境を提供できるようウォルグリーンは通常店に比べサンフランシスコの店舗には46倍の投資をかけてきました」と説明している。

ウォルグリーンでは商品棚が空になるほど盗難が相次いでいることで赤字となり店舗運営ができなくなっているのだ。

 地元紙のサンフランシスコ・クロニクル紙が報じたところによるとサンフランシスコ市庁舎からほど近いウォルグリーンでは1日当たり平均で1,000ドル相当の万引被害にあっていた。

このドラッグストアでは毎日、棚にある商品が余すことなく盗まれてしまっていたのだ。そのため昨年11月に閉鎖となった。

閉鎖される前にニュース番組「インサイド・エディション(Insaide Edition)」のスタッフが訪れたのだが、撮影を始めてわずか15分ほどで目出し帽をかぶった男が店のカウンターを乗り越え堂々とする万引きが始まったのだ。

その様子をカメラが捉えた。テレビカメラを気にする様子もなく、誰も止めることもできないまま、その男はエアベッドとスクーターを盗んで店を後にした。

ウォルグリーンのスタッフは、白昼堂々の万引き犯を止めることはできない。店のポリシーで店員は盗難を止めることができないのだ。

双方どちらかに怪我などが生じれば訴訟となり、企業側が莫大な損害金を支払うことになるからだ。

万引き横行で店舗閉鎖はここだけではない。今年3月にはブッシュ・ストリートにあるウォルグリーンが閉鎖された。

カリフォルニア州とハワイ州を管轄するウォルグリーンのリージョナル・バイス・プレジデントのジェイソン・カニンガム氏によるとサンフランシスコ市内にあるウォルグリーンは5年間で17店舗を閉鎖した。

ウォルグリーンはサンフランシスコ市内に53店舗を展開しているものの、ブッシュ・ストリートとラーキン・ストリートにあったウォルグリーンは2019年からは10番目の閉鎖店となったのだ。

件数でいえばいわゆる素人による万引きが圧倒的に多いのだが、金額ベースではプロフェッショナルが大半を占めている。

プロが増えた理由は2014年から施行したカリフォルニアの法律「プロポジション47(Proposition 47)」が要因だ。

これにより950ドル以下の盗難では非暴力の軽罪扱いで犯人もすぐに釈放となってしまうのだ。

そして店内でのマスク着用がプロフェッショナルの温床となってしまった。

ドラッグストアチェーンは最少人数でオペレーションを行っている。

またインターネットで販売しやすい商品をフロントエンドで扱っているのもドラッグストアだ。

サンフランシスコ市内には比較的ウォルグリーンが密集していることもあり効率的だ。

そのため万引きのターゲットになりやすく、盗みのはしごもしやすく、捕まっても罪が軽くなるため、プロの苗床になっているのだ。

 カニンガム氏が当時、地元紙に語ったところによると、サンフランシスコ市内にある店の万引きは他の地域の店の万引きに比べて4倍も多いとしていた。

市内のウォルグリーンでは今年6月、男が警備員らの目の前で大量の商品を堂々と盗んで立ち去る様子が撮影された。

この動画はまたたく間に拡散し全米ネットワークのニュースにもなるなど、かえって犯罪を助長させる結果となった。

 全米に1,900店を展開するターゲットは7月、万引きの急増でサンフランシスコ市内にある店舗の営業時間を短縮することを発表。

ターゲットでは多くで午前8時(もしくは午前7時)〜午後10時となっているのだが、サンフランシスコ市内では午前9時〜午後6時と5時間以上も短縮した。

 万引きに優しいイメージが広がりつつあるサンフランシスコでは店舗にいかなる安全策を施しても限界があるようだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。以前は4倍だったサンフランシスコ市内の万引きが5倍になり、もう耐えられず閉店というのが上記の記事。当ブログで以前、「環境犯罪学の理論に『建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される』という割れ窓理論(Broken windows theory )がある。微細な犯罪も放っておくと大きな犯罪を招いてしまうのだ。SNSの時代では万引きのような軽微な犯罪を放置した動画が拡散されていることで、多数の窃盗を生み出す事態となっている」と書きました。

サンフランシスコでは引き寄せの法則が発動しているのか、万引きが万引きを呼び寄せています。SNSの動画の拡散力で他の都市にも大胆な窃盗が広がりつつあります。NYマンハッタンにあるベッド・バス&ビヨンドで6日、1,100ドルのロボット掃除機ルンバを堂々と盗む様子が動画に捉えられ、話題になっていました。出口でスタッフがレシートを提示するよう求めましたが、男は刃物で脅し悠々と立ち去ったのです。

 日本の飲食業界では人件費節減と非接触の必要性から無人販売店が増加しています。が、アメリカでこれをやったら...料金箱から商品は秒でなくなり、商品補充も棚に並べる前にスタッフの目の前で台車ごとやられます(笑)。笑い話ではなく、米国で自販機が少ないのは自販機ごと盗まれるからです。

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