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仏大統領選、ゼムール氏急浮上

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フランスの極右メディア評論家エリック・ゼムール氏(2021年10月4日) 出典:Chesnot/Getty Images

Ulala(著述家)

フランスUlalaの視点」

【まとめ】

フランスの2022年大統領選挙に向けて各候補者が選挙活動を開始する中、極右的主張の評論家エリック・ゼムール氏が大きく支持を伸ばしている。

ルペン氏とゼムール氏は「移民」と「安全」に関しては一致している点が多いが、「社会」「女性」「同性愛」に関しては二人の方向性は異なる。

現在、現職マクロン大統領、ゼムール氏、ルペン氏が優勢となっているが、大統領選挙6か月前の調査結果であり、今後の展開が気になるところだ。

現在フランスでは、2022年4月10日から行われるフランス大統領選にむけ、各候補者が選挙活動を開始している。

フランスの大統領選挙は単記2回投票制だ。もし、1回目の登場で絶対多数(有効投票総数の50%プラス1票)を得た場合は、1回で選出されるが、どの候補者も絶対多数を得られなかった場合は、上位2人の候補者の間で第2回投票が行われ、最も多数の票を得た候補者が当選する仕組みだ。

2017年の大統領選挙では、最終的に、中道「共和国前進」を設立したエマニュエル・マクロン氏と、極右政党「国民連合」のマリーヌ・ルペン氏の一騎打ちとなり、そして今回も同様の展開になるだろうとみられてきた。しかしながら、ここにきて極右的主張の評論家エリック・ゼムール氏が大きく支持を伸ばしてきており、予想外の展開を見せ始めている。

ゼムール氏は、フィガロ紙のコラムニストやニュース専門テレビのコメンテーターを務め、知名度が高い人物だ。大統領選に正式な出馬はしていないが出馬の意向をしめしている。そして、現在、急激にその人気度を高めているのだ。6日に行われたフランスの経済誌シャランジュが行った大統領選の第1回投票を想定した世論調査では、現職マクロン大統領に次ぐ2位となる人気を集めた。ルペン氏の支持率が下落し、ゼムール氏の支持率がルペン氏を上回ったのである。

この結果を受けてか、いままでゼムール氏について言及してこなかったマクロン氏も間接的にゼムール氏について言及するようになり、またそれまで心配する様子などを見せていなかったルペン氏も「競争相手」と設定し、ゼムール氏との違いについて発言するようにもなってきた。

▲写真 マクロン対ルペンのテレビ討論会を見る支持者たち(2017年5月03日) 出典:Chesnot/Getty Images

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