記事

国会で各党代表質問が始まる 焦点は①政治姿勢、②コロナ禍対応、③経済、④外交安保、⑤憲法改正

2/2

◎③-1成長戦略は4本柱

成長戦略の第一の柱は、科学技術立国の実現です。

学部や修士・博士課程の再編、拡充など科学技術分野の人材育成を促進し、世界最高水準の研究大学を形成するため、十兆円規模の大学ファンドを年度内に設置し、先端科学技術の研究開発に大胆な投資を行い、民間企業が行う未来への投資を全力で応援する税制を実現し、起業家の徹底支援を表明しています。

そして、2050年脱炭素社会実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進するとしています。

第二の柱は、地方を活性化し、世界とつながる「デジタル田園都市国家構想」です。

地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていこうとしています。

第三の柱は、経済安全保障です。

戦略物資の確保や技術流出の防止に向けた取組を進め、自律的な経済構造を実現します。強靱なサプライチェーンを構築し、我が国の経済安全保障を推進するための法案を策定するとしています。

第四の柱は、人生百年時代の不安解消です。

兼業、副業、あるいは、学びなおし、フリーランスといった多様で柔軟な働き方が拡大している中、セーフティーネット(安全網)として、働き方に中立的な社会保障や税制を整備し、「勤労者皆保険」を実現し、全世代型社会保障の構築を進めるとしています。

◎③-2分配戦略も4本柱

次に「成長と分配の好循環」の分配戦略について、4点あります。

第一の柱は、働く人への分配機能の強化です。

企業が、株主、従業員、取引先の「三方良し」の経営を行うべく、非財務情報開示の充実、四半期開示の見直しなど、環境整備を進め、政府として、下請け取引に対する監督体制を強化し、大企業と中小企業の共存共栄を目指し、また労働分配率向上に向けて賃上げを行う企業への税制支援を強化するとしています。

第二の柱は、中間層の拡大、そして少子化対策です。

大学や専門学校卒業後の所得に応じて「出世払い」を行う仕組みを含め、教育費や住居費への支援を強化し、子育て世代を支えるとしています。保育の受け皿整備、幼保小連携の強化、学童保育制度の拡充や利用環境の整備など、子育て支援を促進し、こども目線での行政の在り方を検討し、実現するとしています。

第三の柱は、看護、介護、保育などの現場で働いている方々の収入を増やしていくことです。

公的価格評価検討委員会を設置し、公的価格の在り方を抜本的に見直すとのことです。

第四の柱は、公的分配を担う、財政の単年度主義の弊害是正です。

以上に加え、地方活性化に向けた基盤づくりにも積極的に投資するとしています。

東日本大震災、福島の復興・再生に取り組み、農林水産業の高付加価値化と輸出力強化を進め、家族農業や中山間地農業の持つ多面的な機能を維持し、米価の大幅な下落への支援、 老朽化対策を含めた防災・減災、国土強靱化の強化、高速道路、新幹線など、交通、物流インフラの整備を推進し、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした2025年大阪・関西万博を準備し、地域からデジタル技術を活用した未来の日本の姿を示し、観光立国、文化立国に向けた地域の文化、芸術への支援強化にも取り組むとしています。

◎④「国民を守り抜く外交・安全保障」

第四の焦点は、「国民を守り抜く外交・安全保障」についてです。

先人たちの努力により、世界から得た「信頼」を基礎に、三つの強い「覚悟」をもって外交を進めるとしています。

野党は、チャイナの人権問題に関連して、国会非難決議する意志があるかどうか問い、防衛力増量の内容、沖縄辺野古沖移転の断念、北の拉致問題解決の目途、核兵器禁止条約のオブザーバー参加等を聞いてくると思われます。

第一に、自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜く覚悟です。

米国をはじめ、豪州、インド、ASEAN、欧州などの同盟国・同志国と連携し、日米豪印(クアッド)も活用しながら、「自由で開かれたインド太平洋」を推進し、国際社会の人権問題にも、省庁横断的に取り組むとしえいます。

第二に、我が国の平和と安定を守り抜く覚悟です。

国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定に取り組み、海上保安能力や更なる効果的措置を含むミサイル防衛能力など防衛力の強化、経済安全保障など新しい時代の課題に、取り組み、日米同盟を更なる高みへと引き上げるとしていきます。

そして、日米同盟の抑止力を維持しつつ、沖縄の基地負担の軽減に取り組み、普天間飛行場の一日も早い全面返還を目指し、辺野古沖への移設工事を進めるとしています。

北朝鮮による核、ミサイル開発は断じて容認せず、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルを包括的に解決し、不幸な過去を清算して、日朝国交正常化の実現を目指します。

拉致問題は最重要課題であるとして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合うとしています。

第三に、地球規模の課題に向き合い、人類に貢献し、国際社会を主導する覚悟です。

核軍縮・不拡散、気候変動などの課題解決に向け、我が国の存在感を高めるべく、「核兵器のない世界」をめざし、賢人会議も活用し、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、唯一の戦争被爆国としての責務を果たすとしています。

世界で保護主義が強まる中、自由貿易の旗手として、デジタル時代の信頼性ある自由なデータ流通、「DFFT」を実現するため、国際的なルールづくりに積極的な役割を果たすとしています。

チャイナとは、安定的な関係を築くべく、普遍的価値を共有する国々とも連携しながら、チャイナに対して主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求め、対話を続け、共通の諸課題について協力していきます。

ロシアとは、領土問題を解決して、平和条約を締結し、首脳間の信頼関係を構築するとしています。

韓国は重要な隣国であり、我が国の一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めていくとしています。

◎⑤憲法改正

 第五の焦点は、憲法改正です。

憲法改正の手続を定めた国民投票法が改正され、今後、憲法審査会において、各政党が考え方を示した上で、与野党の枠を超え、建設的な議論を行い、国民的な議論を積極的に深めることを期待するとしています。

野党は、岸田総理の憲法改正についての意思等を聞いてくると思われます。

あわせて読みたい

「岸田文雄」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    男性が「男らしさ」を追求する本当の理由

    御田寺圭

    12月01日 10:08

  2. 2

    まるで料理写真の教科書 政府系金融機関が出した写真の撮り方マニュアルが話題に

    川島透

    12月01日 09:00

  3. 3

    言うべきこと言わない、言われたことだけしかしない by みずほ

    ヒロ

    12月01日 10:32

  4. 4

    高市早苗氏 中国への情報流出を危惧「入国時のスクリーニングを」

    BLOGOS編集部

    12月01日 09:02

  5. 5

    「なぜ女性天皇を検討しないのか」今の「皇室典範」が抱える構造的な"欠陥"

    PRESIDENT Online

    12月01日 09:15

  6. 6

    さて、立憲民主党は泉健太新代表の下で生まれ変わるかな?

    早川忠孝

    11月30日 15:54

  7. 7

    維新・政調会長「次の衆院選で立憲を追い越す」

    田中龍作

    12月01日 09:43

  8. 8

    鬼束ちひろ 飲酒なし、薬物検査も陰性…救急車キックで逮捕も“パニックの理由”に広がる同情

    女性自身

    12月01日 10:17

  9. 9

    一連の世代交代、執行部交代で、あちらこちらで改革のエネルギーが少しは高まったかな

    早川忠孝

    12月01日 14:33

  10. 10

    ウイグル弾圧、習主席らの関与示す「新疆文書」が流出

    BBCニュース

    12月01日 15:56

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。