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  • ロイター
  • 2021年10月09日 06:35 (配信日時 10月09日 06:27)

NY市場サマリー(8日)ドル横ばい、株式は反落 国債利回り上昇

[8日 ロイター] -

<為替> ドルがほぼ変わらず。朝方発表された米雇用統計は失望を誘う内容となったものの、市場では米連邦準備理事会(FRB)が早ければ11月に量的緩和の縮小(テーパリング)を開始する道筋に変更はないという見方が優勢となっている。

9月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比19万4000人増だった。9カ月ぶりの小幅な増加にとどまり、市場予想の50万人増を大きく下回った。

今回の統計は11月2─3日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)前に発表される最後の雇用統計となる。

TDセキュリティーズのシニアFXストラテジスト、メーゼン・イッサ氏は、雇用統計の基調的な詳細はさほど低調ではなかったと指摘。「11月のテーパリング開始と整合する内容と言える」とし、雇用統計を受けたドルの弱含みは一時的となる公算が大きいと述べた。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏も「FRBは11月のテーパリング開始に向け、雇用統計がずば抜けた内容となる必要はないと明確にしている。FRBは(テーパリング開始に向けた)軌道に乗っている」と述べた。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.1%安の94.067。

ポンドは対ドルで安定的に推移し、週間では0.6%上昇する勢い。英中銀の利上げ期待がエネルギー危機などへの懸念を相殺している。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.5%高の5万4569.9ドル。一時5カ月ぶりの高値となる5万6168ドルを付けた。週足では約13%上昇した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米債利回りが数カ月ぶりの高水準を付けた。9月の雇用統計が市場予想を下回る結果となったものの、米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)計画は変わらないと見方が背景。インフレ期待も上昇した。

指標10年債利回りは雇用統計発表後、一時1.558%まで低下したが、その後切り返し1.617%と6月4日以来の高水準を付けた。終盤は3.2ベーシスポイント(bp)上昇の1.603%。20年債、30年債利回りも一時6月以来の高水準を付けたが、終盤では上げ幅を縮小した。

オックスフォード・エコノミクスのリードアナリスト、ジョン・カナバン氏は「米債はFRBのテーパリングに対する姿勢とインフレ懸念の高まりの影響を受けている」と述べた。

アナリストによると、雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが大幅に鈍化したにもかかわらず、FRBは11月にもテーパリングに着手する可能性が高いという。

シュワブ・センター・フォー・フィナンシャル・リサーチのチーフ債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏は「非農業部門雇用者数の伸びは明らかに弱かったが、過去2カ月分を上方修正したことで、FRBがテーパリングを開始するには十分な内容だった」と述べた。

米労働省が8日発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万4000人増だった。9カ月ぶりの小幅な増加にとどまり、市場予想の50万人増を大きく下回った。政府部門の教育関連の減少が目立った。

5年債利回りは1.059%と20年2月以来の高水準を付けた。終盤は2.9bp上昇の1.0481%。

短期金利の期待を示すフェデラル・ファンド(FF)金利先物はFRBが22年11月または12月に政策金利を0.25%ポイント引き上げることを織り込んでいる。

カナバン氏によると、エネルギー価格の上昇がインフレ懸念につながっているという。物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は一時5月以来の高水準に上昇。5年物が2.679%、10年物が2.520%となった。

2年債と10年債の利回り差は約2bp拡大し128.52bp。5年債と30年債の利回り差も約1bp拡大し111.38bpとなった。

来週11日の米債市場はコロンブスデーの祝日で休場となる。米財務省は12日に3年債(580億ドル)と10年債(380億ドル)、13日に30年債(240億ドル)の入札を実施する。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 反落。失望を誘う内容となった米雇用統計に反応した。しかし、米連邦準備理事会(FRB)が年内に量的緩和の縮小(テーパリング)を開始するという観測に変更はないもよう。

主要株価3指数はほぼ終日まちまちの展開となった後、終盤にかけ軒並み下落した。しかし週足ではダウ工業株30種が1.2%、S&P総合500種が0.8%、ナスダック総合が0.1%それぞれ上昇した。

米労働省が8日発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万4000人増だった。9カ月ぶりの小幅な増加にとどまり、市場予想の50万人増を大きく下回った。失業率は4.8%と、8月の5.2%から改善し、18カ月ぶりの低水準となった。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏は「11月のテーパリング開始に向け、ずば抜けた雇用統計の内容は必要でないとFRBは明確にしている」とし、FRBがテーパリング開始に向けた軌道に乗っているという見方を示した。

ケーブルテレビ大手コムキャストとチャーター・コミュニケーションズが下落し、S&Pとナスダックを圧迫。ウェルズ・ファーゴがコムキャストの目標株価を引き下げ、チャーターの投資判断を「オーバーウェート」から「アンダーウェート」に引き下げたことが嫌気された。

S&Pの主要11セクターでは、不動産が1.1%安、公益が0.7%安と、アンダーパフォームした。

一方、エネルギーは3.1%高。エネルギー需給逼迫を背景に原油相場が週足で4%超急伸したことが追い風となった。

石油大手のシェブロンとエクソン・モービルも2%超上昇した。

来週から第3・四半期の米企業決算シーズンが始まり、JPモルガン・チェースなど銀行大手が先陣を切って業績を発表する。

SoFiの投資戦略主任リズ・ヤング氏は、サプライチェーンの問題や労働力不足に絡む影響に言及し、「リスクをはらむ決算シーズンとなりそうだ」と警告した。

米取引所の合算出来高は92億株。直近20営業日の平均は110億株。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでも1.52対1で値下がり銘柄数が多かった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米長期金利の上昇が重しとなり、小幅続落した。中心限月12月物の清算値(終値に 相当)は前日比1.80ドル(0.10%)安の1オンス=1757.40ドル。週間では1.00ドル(0.06%)安となった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 世界的な景気回復に伴うエネルギー需給逼迫(ひっぱく)への警戒感が強まる中、 続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比1. 05ドル(1.34%)高の1バレル=79.35ドル。朝方には一時80.11ドルと、 取引時間中としては2014年11月初旬以来約7年ぶりに80ドル台を付けた。週間では3.47ドル(4.57%)高。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 112.22/112.25

始値 111.79

高値 112.25

安値 111.52

ユーロ/ドル NY終値 1.1567/1.1571

始値 1.1561

高値 1.1584

安値 1.1556

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*12.00 2.1655%

前営業日終値 97*02.50 2.1330%

10年債(指標銘柄) 17時05分 96*23.00 1.6118%

前営業日終値 97*02.50 1.5710%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*04.00 1.0563%

前営業日終値 99*09.75 1.0190%

2年債(指標銘柄) 17時03分 99*27.63 0.3198%

前営業日終値 99*28.38 0.3070%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34746.25 -8.69 -0.03

前営業日終値 34754.94

ナスダック総合 14579.54 -74.48 -0.51

前営業日終値 14654.02

S&P総合500種 4391.34 -8.42 -0.19

前営業日終値 4399.76

COMEX金 12月限 1757.4 ‐1.8

前営業日終値 1759.2

COMEX銀 12月限 2270.5 +4.7

前営業日終値 2265.8

北海ブレント 12月限 82.39 +0.44

前営業日終値 81.95

米WTI先物 11月限 79.35 +1.05

前営業日終値 78.30

CRB商品指数 235.4177 +1.0812

前営業日終値 234.3365

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