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英国の凄さ(1)

新型コロナ対応で感心することが、英国では色々起きています。

1点目は、ワクチンの打ち手確保。今年の春に、英国ではワクチン接種のスピードを上げるために、3万人のボランティアを募集、オンライントレーニングと接種等の研修を行い、世界でもトップレベルの接種先進国になりました。

日本でも、菅首相を先頭に関係者が頑張った結果、1日に200万回を超える接種数を記録することもあり、現在接種率(2021年9月28日現在の2回接種率58.7%)は世界のトップランナーに急速に追いついていますが、その中身には大きな差があるのではないかと考えています。

わが国における新型コロナのワクチンの打ち手は、看護師がメイン。ワクチン接種をできる資格が医師と看護師に限られており、予診は医師しかできないため、看護師が接種の中心プレーヤーとなります。

しかし、打ち手の不足が深刻なため、厚生労働省は、歯科医師や救急救命士、臨床検査技師についても条件付きで接種を認めることとなりました。

医師や看護師では足りず、他の職種にも接種を認めているということは、医師と看護師はかなりワクチン接種に投入されているということです。一方、第5波では感染者がベッド不足、医療人材不足で入院することが困難となり、自宅療養中に容体が悪化して亡くなるケースが相次ぎました。イギリスのように、大胆にワクチンの打ち手の多くをボランティアで補っていくということができれば、その分医師と看護師をコロナ患者のケアに回ってもらうことができたのではないかと思います。

菅総理は、確かにワクチン接種はものすごいパワーで頑張られたと思いましたが、全体のリソースの最適化まで見通した上で、ワクチンの打ち手について考えるべきだったのではないかと思います。

私などは、救急救命士や臨床検査技師より前に、なぜ獣医師を打ち手に加えないのかと思っていました。注射ならすぐにでも打てるスキルを身につけているはずです。

それよりも、素人のボランティアを促成でトレーニングして、何としても早くワクチン接種を進めようとしたイギリスの覚悟はすごい、と思いました。

緊急事態だからこそ、普段やっている「ワクチン接種を行えるのは誰か」というルールに囚われることなく、やれることを考えてすべてやる、これが危機を乗り越えるために必要なのではないかと考えます。

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