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自民党総裁選をふり返る

自民党総裁選が終わりました。今回の総裁選では、私の政局予想がけっこう外れました。菅総理が総裁選立候補を断念したのは予想外でした。河野太郎さんが敗れたのも予想外でした。

河野・石破・小泉連合がまったく振るわなかったのも予想外でした。さらに昔ながらの派閥政治がいまでも有効だったのも予想外でした。自民党は予想以上に古い体質を引きずっていることがわかりました。

予想外だらけでしたが、くじけずに予想します。

自民党総裁選でテレビの報道番組は「電波ジャック」状態でした。自民党の露出が増えて支持率の向上に貢献したのは間違いないです。露出は多かったし、勝敗が見えないので最後まで盛り上がりました。

しかし、国民の多くの共感を得るような議論はあまりなかったように思います。昔の小泉純一郎総裁が誕生した時のような興奮とは程遠く、露出が多い割には共感につながっていないように思います。

候補者の4人は多彩でしたが、逆に「同じ党にいてよいのか?」と思うくらいの差異もありました。

野田聖子さんはリベラルで弱者にやさしい政策を訴えていましたが、世界標準でみれば、イギリス労働党やドイツ社会民主党のような社会民主主義的な政党に属した方がよいかもしれません。自民党を離党してはいかがでしょう?

他方、高市早苗さんのタカ派的主張と復古的思想にはまったくついていけません。高市さんは首相や外務大臣はやらない方がよいと思います。中国や韓国だけでなく、米国も敵に回しかねません。

河野太郎さんが「原発ゼロ」を封印したのは残念でした。原発政策で党内の大勢に妥協しても、それでも勝てませんでした。原発政策がなければ最初の投票で勝っていたかもしれません。

岸田文雄さんは人が良くて敵が少ないことで有名です。ある意味で、敵が少ないのが勝因かもしれません。敵をつくらないことは大切ですが、敵をつくらない人は自己主張をしない人やリスクを取らない人であるケースが多いと思います。

岸田さんは総裁選でお世話になった人たちの意向には逆らわないでしょう(そういう人柄だから支持されたのだと思います)。安倍前総理や麻生元総理の意向に逆らわず、安倍政治を否定せずにおだやかに政権を運営していくつもりだと思われます。

コロナ禍のいま「危機のリーダー」が求められますが、岸田さんはどちからといえば「平時のリーダー」という雰囲気です。自民党内ではあんまり危機感がないのかもしれません。

岸田さんは新自由主義からの転換といった主張をしていましたが、蛮勇をふるってアベノミクス等の新自由主的な政策を全否定するとは思えません。

思い切った政治路線の転換のためには、これまでの路線を否定しなくてはなりません。それは岸田さんには難しいように思います。

やはり党内の「疑似政権交代」では大きな変化は起きません。本物の政権交代が必要とされる所以です。

結局、今回の総裁選は「自民党は変わりません」というメッセージだと思います。

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