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中国本格的なバブル崩壊は、地方不動産の崩壊から始まる。

最近、株や中国経済に関する話はメルマガで発信することが多いので、たまにはブログでも真剣な話を・・

ちょっと株の方も浮かれ気味なので、頭を冷やすという意味で敢えて「怖い」話を・・・

私が10年以上前、本格的に香港市場中国株に手を出した時、漠然と中国のインフラ成長及び輸出主体の経済成長が続くのはあと10年程度と予想し、遅くとも2007年中には一度利益を確定しておこう考えた。

その2007年。たまたま(細かく言えばいろいろと繋がっているのだが)アメリカのサブプライムローンバブルの崩壊が起こり、それが銃爪となり翌2008年いわゆるリーマンショックが起こった。急激な世界経済の失速により、中国経済も一時マイナス成長へと落ち込んだ。

株をやっている人には大変な事件だったろうが、今から思えば、リーマンショックによる中国経済の一時後退はマイナスどころか本当に行き過ぎていた「過熱」を冷ます「恵みの雨」的なものであったと私は振り返る。

あれがなければ今頃更に酷いバブル崩壊が起こっていたに違いない。
それはさておき、13億人を食わせていかねばならない中国はリーマンショックで急激に落ち込んだ景気を迅速かつ思い切った財政出動で何かと乗り切った。さて、そんな中国経済、このままで万万歳だろうか?

現在、市販車最速はブガッティヴェイロンの431km/h。431km/h・・1km/hのこだわりの意味を考えるが、たぶん432km/h出せばドッカーーーンと爆発するのだろう。
07年、中国経済は実質GDP成長率前年比13%もの爆発的な伸びを見せていた。ブガッティで言えば車速は350km/hを超え、正にギアを6速から7速にブチ込もうとした瞬間である。

突然、視界に白頭鷲が飛びこんできた。キキキキキーーーー!! 急ブレーキを踏み、車速は50km/hまで落ちた。ドライバーはかなり肝っ玉を冷やしたが、時間に余裕はない。迷わず再度アクセルを踏み込んだ。

巡航スピードに戻ったところでドライバーは一息ついて考えた。「無邪気に飛ばしているだけじゃ危険が危ないな。これからは安全を考慮して飛ばしていこう」そう思い、300km/hをキープした。
しかし人間とは怖いもので、すぐに自制心を失う。ドライバーの意思とは関係なく、スピードメーターの針は310、320、330、と右に振れていく。

さて今の中国経済。景気が戻りつつあることに間違いはないが、その中身は07年まで以上に不動産に頼ったものとなっている。
その最たるものが地方政府の「土地および不動産関連収入」への依存度。数字的に言えば、06年の39%→10年には55%と急激に増えている。また、不動産関連からの税収も32%→40%と急増。もろちん08年末の4兆元景気対策の影響もあろうが、この数字はかなりヤバい。

財政収入の半分を市が保有する土地を売ったり貸したり、またそこからあがる税収で賄っている。それで経済成長率10%超えたなんて喜んでいる。
あなたが住んでる市に置き換えて考えてみよう。こんな成長がいつまで続くのか?不動産価格が上がり続ける限り、地方財政は安泰だ。しかし、不動産価格が半値に暴落したら全ての収入が半分になる。

正に白頭鷲のサブプライムローンの構図と全く同じジャマイカ
千昌夫が牽引した日本資産バブルの崩壊は、常軌を逸した不動産価格がまともな価格に水準訂正されることで起こった。ロバートキヨサキが牽引した米国の住宅バブルも同じ。
Qさんも生前執拗に言っておられたが、中国の地方不動産バブルの危うさはAKB人気よりも危うい。

だいたい、自動車に史上最速ばかりを求めるのがおかしいのである。最速を求めるから、ドカーーン!! が来る。
私の中での市販車最速はカウンタックの300km/h、強いて言えばフェラーリ365GT4/BBの302km/h止まりなのである。

ブガッティヴェイロンの431km/hって一体何やねん?131km/h分は全くのバブル。
地方都市の空き屋だらけの巨大ショッピングモールや幽霊マンションもそれと同じ。人々が財運の象徴とした千昌夫のホクロがころりと取れたように、中国の地方不動産バブルもいつの日か、大きな事故を起こすであろう。

その連鎖がどこまで波及するか、それを考え出したら夜も寝られないのである。

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