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【会見全文】河野太郎氏が自民総裁選へ出馬表明 原発政策、女性・女系天皇問題などをめぐり考え述べる

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共同通信社

河野太郎行政改革担当相が10日、会見で自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補すると表明した。

河野大臣は冒頭、「今直面する危機を乗り越える必要がある」と立候補の決意を語り、「みなさんと一緒に笑い、みなさんと一緒に泣き、みなさんの思いを受け止め、みなさんに共感していただける、そんな政治を通じて、人が人に寄り添う、温もりのある社会を作っていきたい」と訴えた。

総裁選への出馬を正式に表明したのは、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相に続き3人目。

【発言全文】

河野太郎でございます。この度の自由民主党の総裁選挙に立候補いたします。みなさんの思いや不安を受け止め、情報をみなさんと共有し、しっかりとしたメッセージを出し、みなさんと一緒にこの直面をする危機を乗り越えていかなければならないと思っています。

みなさんと一緒に笑い、みなさんと一緒に泣き、みなさんの思いを受け止め、みなさんに共感していただけるそんな政治を通じて人が人に寄り添う、温もりのある社会を作っていきたいと思っております。

私は初当選以来、一貫して自由民主党に所属して政治活動を行ってまいりました。自由民主党は保守政党であります。私は保守主義とは度量の広い、中庸な温かいものだと思っております。

そしてこの日本を日本たらしめている、日本の1番のいしずえとなっているものが、この長い伝統と、歴史と、文化に裏付けられた、皇室と日本語。これが「日本は他の国と何が違うのか」と聞かれたときに、日本語と皇室です。

そして、その上に我々の先祖が築いてきた様々な歴史や文化や伝統が、それぞれの地域で根付いています。たとえば、方言であったり、そこで残されている地名であったり、あるいは地域の方々が守ってきたお祭りであったり、そうした昔から受け渡されてきた、昔からしっかりと地域、地域で守ってきたそういうものに常に新しい何かを加えていく、それが保守主義だと思っています。

顔が見える、みんなの顔が見える地域社会の中で、相談をしてみんなで決めて、そして、みんなで実行する。そういう政治の原点に今こそ我々は戻らなければいけないのではないか。平等な機会が提供され努力した者、汗をかいた人が報われる、そして誰1人取り残さないみんなをしっかりと支えていく、そういう国家を作っていきたいと思っております。

「そんなことできない」と言われてもひとつひとつやる

ワクチン接種1日に100万回、あるいは高齢者の接種を7月までに終わらせる。最初にそういうゴールを示されたときに正直、「ん?」と思いましたが、振り返ってみればコンスタントに1日100万回を超えました。7月末には高齢者の接種を終え、今日少なくとも1回目の接種をした割合、全人口に対する割合はアメリカと肩を並べました。このペースでいけば9月末、あるいは10月の初め、G7でもトップクラスになります。

行政の書類に実印や銀行印はともかく、認印はいらないのではないか。「そんなことできるわけないだろう」と言われましたが、今99%の書類で認印はいらなくなりました。コロナ禍でテレワークやってください。テレワークなんかで仕事ができるのか、やってみたらできるよね、オフィス小さくしてもいいんじゃないか。そういうことになりました。

ハンコをなくすというのは別にそれがゴールではありません。ハンコをなくすというのが行政をデジタル化する、その最初の一歩です。テレワーク、コロナの中でテレワークができる、それだけで終わるわけではありません。テレワークをすることによって東京への一極集中を逆転する。そこまでやらなければいけないと思います。

しかしみんなが「そんなことできないよ」。そう思っていた、そう言っていたことがひとつひとつやることでできたよね。それならその次の一歩を踏み出せるんじゃないか、私はみんなが少し手を伸ばして、掴みたいものを掴む、その努力をみんながやろうと思う、そしてその努力が結果を生む、そういう国を作っていきたいと思っています。

少しずつ手を伸ばしていけば、いずれは星にだって手が届くかもしれない。みんながそう思ってやってみよう、そう思ってくれるようなリーダーになりたいと思っています。国だけではなく、街でも企業でも、あるいは1人1人のみなさんが「これができたら便利だよね」「これができたら本当にいいよね」。そう思えることをやってみようよ。そう思えるような先頭に立つリーダーになりたいと思っております。

たとえば、さっき申し上げたテレワーク。昨年の後半、東京から出ていく人のほうが多くなりました。残念ながらまた戻ってしまうかもしれませんが、テレワークができればどこででも仕事ができます。地元に帰ってでも、あるいは自分が行きたいと思うところで仕事ができる。

東京でなければできないと思っていたことが日本中でできるようになれば、東京の給料で色んな地域で仕事ができるようになるはずです。そうすれば、東京の仕事が地域に出る、地域の給料が上がっていく、地域の経済が前向きに動いていく。それを私は目指していきたいと思っています。

ワクチン交渉で直面した日本の課題

ワクチン接種を担当する中で色んなことがありました。1日100万回、7月末に高齢者。EUと一生懸命交渉をしていたら、気付いたらアメリカが全く同じワクチンを作っていました。アメリカで作ったワクチンを日本に出してくれたらEUと交渉しなくて済むじゃないか。いやいや、河野さん、それはうちの問題ではなく、あなたの問題だ。おたくの厚生労働省がアメリカの工場を認証していないから、こっからワクチンを出せないんですよ。

あるいはモデルナと交渉して、もう少し日本にワクチンを余計に出して欲しい。スピードアップして欲しい。いやいや、河野さん、他の国はみんな有効期間7ヶ月なのに、日本だけは6ヶ月だというから、もう最初から色んなものを日本向けに分けて作らないといけないんだ。そんなことを急に言われても。全部それを直しました。

今PCRの抗原検査、一般の人が薬局で買いたい。残念ながらルールでそれはできないようになっています。今それを規制改革推進会議でこのコロナ禍なんだから、そういうことのできるようにきちんとルールを変えていこうよ。そういう議論をしています。しっかりと手を伸ばしたらそれが実現できる。「みんなでやればできるんだ」ということを共有していく、そういうことをやっていきたいと思っています。

子育て支援、私の子どもも大きくなりました。子育てをやったなんていうと女房に張り倒されるかもしれませんけれども、少しは私も手伝いました。子育ては楽しい。子育てをやって子どもの成長を見るのは本当に幸せです。しかし、その一方で色んな不安もあります。幼児保育、あるいは大学の学費、色んな心配をしっかりと社会で受け止めて、本当に子育てができる。

あるいは自分の子どもだけではなく、地域で子どもが育っていくのが、本当に見ていて幸せだ。子育ては楽しい、そして色んな不安、負担をしっかりと社会でサポートすることができれば、少子化問題にも歯止めをかけることができるんだと思います。

守るべきは年金制度ではなく若者たちの将来

若い人と話をしていると、「いやいやもう将来、年金なんかあてにしていませんよ」という若者が結構います。「年金をあてにしていないんだったら、じゃあどうするの」と言っても代わりはよく分からない。今、守るべきは将来の年金制度を守るのではなくて、将来、年金できちんと生活ができる。若者が将来老後を考えたときに、年金生活を守らなければいけないんですよ。

今、コロナ禍でGDPギャップ22兆円あります。平時の改革、有事の財政、こういうことだと思います。GDPギャップを埋めるんだったら、コロナの前に戻るんではなくて、前に進めるような、未来につながる投資をしなければなりません。全国どこででもテレワークができるような5Gのネットワークを、国がしっかりと作っていく。PFIでもいいでしょう。いくつもの会社が同じことをやるのではなくて、国がそこに投資をしてもいいんだと思います。

カーボンニュートラルを目指すための蓄電池、連携線、スマートグリッド。一般的な太陽光パネルでは負けたかもしれませんが、今新しい太陽光発電の色んな技術が、芽を出しています。私の地元では波の力を使った波力発電をやる新しい企業が立ち上がりました。こうした未来につながる、未来の日本経済を引っ張っていく、そういうものにしっかりと投資をしていく。そういうことをやっていかなければならないと思っております。

デジタル化もその1つです。デジタルの技術を使うことで、障害を持っている方、あるいは難病の方、みんなが社会に参加をすることができるようになります。あるいは今年、所得の低い方、お子さん1人当たり5万円の給付を、みなさんから申請をいただくんではなく、政府の方からプッシュ型で給付を、みなさんの口座に振り込む。初めてそういうことをやることができました。

しっかりとしたセーフティネットを作るんだったら、どこに支援を必要としているのか。それをはっきりと認識しなければなりません。行政をデジタル化するということは、今まで集団でしか見ることができなかった。

しかし、その集団の中のひとつひとつの個を浮かび上がらせて、必要なところに必要な手を差し伸べることができる。それがデジタルの力です。そうやってこれから日本を前へ進めていかなればならないと思っています。

前へ進む日本を引っ張っていくリーダーに

今、日本はなんとなく立ちすくんでいる。その間に他の国がどんどんと前へ進もうとしています。かつて、先頭を走っていたかもしれませんけれども、残念ながら今、トップランナーではなくなったかもしれない。だからこそ、今私たちは重い扉を押し開けて前に進まなければなりません。

みなさんと一緒になって日本を前に進めていきたい。「いや、河野さん、もう改革には疲れたよ」。そう言う方がいらっしゃいます。

何かを削ぎ落とす、コストを削減する。それが改革ではありません。改革というのは新しい価値を生み出していく、世の中を便利にする。それがこれからの改革です。ひとつひとつ、色んなことを規制改革推進会議で、あるいは大臣の直轄チームで、実現をしてまいりました。

新しい価値を生み出して、世の中をみんなのために便利にしていく。そして日本全体がしっかりと手を伸ばしたらそれを掴める。欲しいものを掴むことができる、みんながそう思って一生懸命、手を前に出していく、それを引っ張っていくリーダーになりたいと思っております。

ぜひ国民のみなさまに後押しをされた新しい自由民主党総裁として、そして日本の国を引っ張っていくリーダーとして河野太郎をご支援いただけたら、誠に幸いでございます。どうもありがとうございました。

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