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子宮頸がんワクチン 接種勧奨議論再開

子宮頸がんワクチンの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐワクチンの接種を積極的に勧めることについて、厚生労働省は有識者による審議会で議論を再開することを決めました。

田村厚労相は「積極勧奨」を中止した第2次安倍政権の時にも厚労相で、再開は「私の大きな宿題」とし、「いつまでも今の状況でいいというわけではない」と強調した、と報じられています。議論再開を歓迎したいと思います。

HPVワクチンは、2009年に承認され、2013年4月に、小学6年から高校1年の女子を対象に定期接種になりました。ところが、接種後に、接種部位以外の広い範囲に痛みが広がるなどの多様な症状が報告され、2013年6月に積極的な推奨が控えられました。

定期接種は継続されていて、現在も無料で受けられます。しかし、積極的推奨の期間は5~8割接種していたものが、中止後は0%に近く、ほとんど接種されていません。

日本は、予防接種、ワクチン後進国といわれていて、副反応への反応が強い国という事情もあります。国会議員の時には、ワクチン推進の活動を医療関係者などとしていました。

厚労副大臣・大臣として、子宮頚がんワクチンの認可推進の答弁も、たびたびしてきました。定期健診とともに行えば効果があるとされるワクチンをようやく接種できるようになったのに、副反応の報道に押され、積極的推奨を中止したことを、残念に思ってきました。

厚労省によると、子宮頸がんは毎年約1万人の女性が新たにかかり、約2800人が死亡しています。死に至らなくても、子宮を摘出するケースもあり、議員や医師などの団体が、積極的推奨の再開を求めていました。

確かにワクチンは副反応が出る場合もありますが、それよりも効用が大きいから認可されるのです。副反応が出た方には、もちろん補償が行われることが必要です。

子宮頸がんワクチンについては、昨年10月にも、接種で進行性のがんのリスクが大幅に下がるというスウェーデンの研究結果が米医学誌に報告されました。

世界保健機関(WHO)や日本産科婦人科学会が推奨しています。こうした効果など充分な情報を提供して、接種を薦めてもらいたいと願っています。

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