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  • ロイター
  • 2021年09月04日 06:40 (配信日時 09月04日 06:36)

NY市場サマリー(3日)ナスダック最高値、ドル下落 雇用統計受け

(表を付けて再送します)

[3日 ロイター] - <為替> 8月の雇用統計が予想を大幅に下回ったことを受け、ドル指数が低下した。

米労働省が朝方発表した8月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比23万5000人増と、市場予想の72万8000人増を大きく下回り、過去7カ月間で最も低い伸びにとどまった。新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大に伴い、飲食業中心に採用を手控える動きが広がった。

主要6通貨に対するドル指数は91.941と、8月4日以来の安値を更新。終盤の取引では0.231%安の92.014。低下は4日連続。週初からは約0.7%低下した。

パウエルFRB議長は8月27日に行った米年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)での講演で、テーパリング(量的緩和の縮小)開始時期は年内が適切との見方を示しながらも、急がない姿勢を表明。以来、ドル相場は先行き不透明な展開が続いていた。新型コロナの感染再拡大で景気回復が頓挫するとの懸念が出る中でこうした雇用統計が発表されたことで、FRBは現行政策を維持する可能性がある。

TDアメリトレード(シカゴ)の先物・外為マネジング・ディレクター、JB・マッケンジー氏は、市場はこれがトレンドになるのか見極めようとしていると指摘。「FRBは景気が過熱し対応が必要になれば対応するとし、透明性が重要とのメッセージを送ろうとしている。市場では一つの明確な方向性が示されていると受け止められており、このため、大きな下向きの動きは見られていない」と述べた。

この日に発表された別の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の8月の非製造業総合指数(NMI)が61.7と、前月に付けた過去最高の64.1から低下した。市場予想は61.5だった。

ユーロは米雇用統計を受け上昇。1.1909ドルと、7月30日以来の高値を更新した。終盤の取引では0.15%高の1.1891ドル。

円は対ドルで0.29%高の109.62円。上昇は主に米雇用統計への反応で、菅義偉首相が自民党総裁選への不出馬を表明し、就任から約1年で首相を辞任する運びになったことには大きく反応しなかった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.2%高の5万0358.39ドル。イーサは4.48%高の3956.04ドル。一時は4025ドルまで上昇し、5月15日以来初めて4000ドル台に乗せた。

<債券> 米債利回りが上昇。米雇用統計で賃金が予想以上に伸びたことが材料視された。

8月の非農業部門雇用者数は前月比23万5000人増と、市場予想の72万8000人増を大きく下回り、過去7カ月間で最も低い伸びにとどまった。一方、時間当たり賃金は前月比0.6%上昇し、予想の0.3%の2倍の伸びとなったほか、前年同月比では4.3%と、前月の4.0%から伸びが加速した。

ウェルズ・ファーゴの金利ストラテジスト、ザカリー・グリフィス氏は「米連邦準備理事会(FRB)が期待するほどインフレ率は一過性に終わらないかもしれない」と指摘した。

10年債利回りは1.322%に上昇。統計発表前は約1.299%だった。2年債利回りとの格差は111bpに拡大した。

FRBのパウエル議長は先週、米年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)の講演で、テーパリング(量的緩和の縮小)開始時期は年内が適切との見方を示した。

インスペレックスのシニアトレーダー、デービッド・ペトロシネリ氏は「今回の雇用統計がテーパリングの流れを変えるとは考えにくい」とした上で、パウエル氏はより緩やかなアプローチを取る可能性があると予想した。

米財務省は来週、3年債(580億ドル)、10年債(380億ドル)、30年債(240億ドル)の入札を実施する。

<株式> ナスダック総合指数が上昇し最高値を更新。ダウ工業株30種とS&P総合500種指数は小幅安で取引を終了した。米雇用統計を受け景気回復のペースを巡って不安が広がる一方、目先のテーパリング(量的緩和の縮小)観測は後退するなど、まちまちの心理になった。

6日はレーバーデーのため休場となる。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アロン氏は雇用統計について「非常に残念な結果で、デルタ変異株が夏の労働市場にマイナスの影響を与えたことは明らかだ」と指摘。レジャー・接客で雇用が増えず、小売業も実際に雇用が減少する中、米連邦準備理事会(FRB)はテーパリングの時期をさらに先延ばしすると予想した。

この日は主要11業種の大半が下落。エネルギー株や金融銘柄などに売りが出た。

一方、アップルやフェイスブック、グーグル親会社アルファベットなど大型ハイテク株は底堅く推移した。

配車サービス大手の滴滴出行(ディディ)は2.4%高。ブルームバーグは3日、中国北京市政府が同社を政府の管理下に置くことを検討していると伝えた。

米取引所の合算出来高は83億7000万株。直近20営業日の平均は89億9000万株。

<金先物> 3日ぶりに反発した。米雇用回復ペースの鈍化を受けてドル安が進行し、金の買いが活発化した。12月物の清算値(終値に相当)は前日比22.20ドル(1.23%)高の1オンス=1833.70ドルと、中心限月ベースで7月29日以来約1カ月ぶりの高値となった。週間では14.20ドル(0.78%)上昇。

労働省が発表した8月の雇用統計は米失業率が5.2%に改善。一方、非農業部門の就業者数は前月比23万5000人増と伸びが縮小し、市場予想の72万8000人増を大きく下回った。発表を受けて早期の金融緩和縮小への警戒感が和らぎ、対ユーロでドル安が進行。ドル建ての商品として割安感が増した金の買いが膨らんだ。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 低調な米雇用統計を受けてエネルギー需要見通しに懸念が広がり、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は前日比0.70ドル(1.00%)安の1バレル=69.29ドルだった。11月物は0.66ドル安の69.07ドルとなった。

米労働省が3日発表した8月の雇用統計(季節調整済み)は、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数が前月比23万5000人増となった。新型コロナウイルスの変異株拡大が響き、前月(105万3000人増、改定)から伸びが大幅に縮小し、市場予想(72万8000人増)にも届かなかった。これを受けて、米景気の先行きに懸念が広がり、原油が売られた。前日に1カ月ぶり高値を付けた反動から利益確定の売りも出た。

ただ、米国内の原油在庫が減少する中、大型ハリケーン「アイダ」の影響が残る米南部では石油関連施設の操業再開が遅れている。供給混乱を警戒感した買いも入ったことから原油の下値は限定的だった。

ドル/円 NY終値 109.73/109.76

始値 109.91

高値 109.96

安値 109.6

ユーロ/ドル NY終値 1.1882/1.1884

始値 1.1869

高値 1.1908

安値 1.1867

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 101*07.00 1.9461%

前営業日終値 102*04.00 1.9070%

10年債(指標銘柄) 17時03分 99*09.50 1.3257%

前営業日終値 99*19.00 1.2940%

5年債(指標銘柄) 17時04分 99*26.50 0.7853%

前営業日終値 99*28.00 0.7760%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.75 0.2081%

前営業日終値 99*26.38 0.2130%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35369.09 -74.73 -0.21

前営業日終値 35443.82

ナスダック総合 15363.52 +32.34 +0.21

前営業日終値 15331.18

S&P総合500種 4535.43 -1.52 -0.03

前営業日終値 4536.95

COMEX金 12月限 1833.7 +22.2

前営業日終値 1811.5

COMEX銀 12月限 2480.2 +88.4

前営業日終値 2391.8

北海ブレント 11月限 72.61 ‐0.42

前営業日終値 73.03

米WTI先物 10月限 69.29 ‐0.70

前営業日終値 69.99

CRB商品指数 220.1137 +0.0995

前営業日終値 220.0142

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