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  • ヒロ
  • 2021年09月03日 11:00

たやすくない海外の弁護士業務

秋篠宮眞子さまと小室圭さんが年内結婚という報道が出ています。皇居、宮殿での儀式はすべて執り行わず、一時金についてもNHKが眞子様が辞退するのではないか、と報じています。小室さまの弁護士試験の結果はまだですが、NYでの就職を前提にNYでお住まいになるのでしょう。安っぽいい方をすれば駆け落ちに近い感じもしないでもないですが、ご本人の意思は尊重されるべきと秋篠宮さまもおっしゃられていたし、私もずいぶん前にこのブログでそうあるべき、と意見させていただきました。

ただ、正直、皇室を出るから何でもよいというわけにはいかないのです。ましてや国内に留まるならまだしも海外、しかもニューヨークです。何が、問題なのでしょうか?

まず、いくら皇室を出たとしても人はそう見ないのです。当然、追っかけもあるし、人の目を気にする生活をしなくてはいけません。「ひっそりと」などあり得ないのです。ましてや皇室と人間関係の縁が切れるわけでもないのです。

紀宮さまが黒田さまとご結婚されたあと、私の東京の家のすぐ近くにお住まいになっています。住んでいる場所も知っているし、付近の人は「お見かけした」という話題をします。時々、皇室関係の車が出入りするらしいのですが、いくら皇室を出たとしてももう皇室との付き合いが一切なくなるわけではないのです。結構、頻繁に出入りはある、これが実態です。

とすれば報道であるように警備は自分で払え、というのは表向き。実態はそれなりに準備をするのでしょう。ニューヨークの領事館に誰か担当が生まれることになる気がします。住まいですが、ニューヨークには高級アパートはたくさんあり、執事がいるようなところもありますが、小室氏がまだ弁護士の卵という身分でそのようなアパートに入るのはどうかな、という気がします。いかんせん、家賃は目の玉ではなくて心臓が飛び出すほど高いのです。

では本論のニューヨークでの弁護士業はうまくいくのか、を考えてみましょう。

私は小室氏の業務能力を存じ上げません。よって、あくまでも一般論ということで述べます。ニューヨークでは石を投げれば弁護士に当たる、というほど弁護士がいます。その数、約19万人でカリフォルニア州と並び多い州です。では弁護士の仕事ですが、まず、ビジネス弁護士とファミリー弁護士に分かれます。そもそも扱う内容が全然違いますし、ファミリー弁護士は嫌がる人が多いのです。理由は離婚など基本的にアンハッピーな個人を相手にする仕事なので個人の感情がぶつかるのです。一方、ビジネス弁護士は企業が論理的思考をもとに戦略を立てていくという点で人気があるのでしょう。

次に法廷弁護士とそうではない弁護士があります。弁護士といえば裁判所で雄弁に質問をしたり相手を追い込むイメージがありますが、あれができる法廷弁護士はその専門家です。通常はオフィスで企業の様々な法的問題やトラブルシューティング、契約書、ビジネス交渉の代理などを行います。

では報酬はいくらか、報道では2000万円から、と報じられていますが、そんなものかもしれません。日本人からすれば「すごーい」だと思いますが、私からすれば「駆け出しね」です。またヨーイドンでスタートしたのち、その事務所でずっと採用され続ける保証は一つもありません。熾烈な競争で腕の立つ弁護士しか残りません。では振り落とされた弁護士は何をするか、企業の法務担当もあるし、「追いかけ」(ambulance chaser)といって救急車をみて事故現場に走っていき、名刺をばらまくといった話もありました。(かつてワシントン州で同僚だった弁護士も落ちぶれて「追いかけ」をしていました。)

では日本人が突如、ニューヨークにやってきて弁護士業務ができるのでしょうか?答えは厳しい、です。学校や試験と実社会は全然違うのです。私は弁護士に仕事をお願いする側です。私は何が嫌かって弁護士事務所からの請求書を開ける時が一番怖いのです。それぐらい高い。逆に言えばそれなりの成果がなければ顧客からポイされると思ったほうが良いでしょう。

海外で弁護士になるために最も重視しなくてはいけないことは専門分野を作り、徹底的にその分野でエキスパートになることです。業界を知らずして弁護士などできるわけないのです。また自分の能力をソーシャルな付き合いを通じて売り込むことも肝心です。つまり自分の営業活動です。また、ニューヨークあたりの弁護士は異様に働きます。日本人顔負けで日本標準ならブラックどころか真っ黒です。私のバンクーバーの弁護士だって一日12時間は普通に働くし、緊急時は24時間対応です。その激務に耐えられるか、です。

次に言語。弁護士は極めて高い弁論と説得能力を要求される業務です。しかも英語。これが日本人には難しいのです。まさか辞書や通訳ソフトを使うわけにはいかないのです。とすると日本人弁護士はどうしても現地に進出する日本企業との懸け橋ビジネスになるのです。これができるか、です。

私なら小室さんにはお願いできないです。一つは架け橋ビジネスならばある程度は日本の法務にも精通していて比較論ができないと役に立たないのです。もう一つは不満があってもそれを正面切って言えない関係が出来かねないからです。日本では弁護士を先生と呼びます。こちらではただの弁護士です。つまり企業の業務を推進する上での協力者ではありますが、ドライな付き合いなのです。

若いときに「就職したばかりの時は仕事に燃える時。結婚するときじゃない」と言われたことがあります。小室氏にとって就職も決まったから結婚というのは仮に眞子さまではなくても選択肢としては一般にお勧めしないのです。今回の事情はよく分かりません。眞子さまの押しかけのようにも見えますが、小室氏を男にしたいならあと2年は待つべきだと私は思います。

では今日はこのぐらいで。

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