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【Amazon Fresh】、19店舗目はホールフーズから100m!手のひら認証のダッシュカート?

■ネット通販最大手のアマゾンは26日、メリーランド州チェビー・チェイス地区に19店舗目となる「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」をオープンした。

IT企業大手が開発したアマゾン・フレッシュはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパー。

ホールフーズが扱わない一般的な食品を扱い、ハイテクショッピングカートで利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルに対応する。

ワシントン州シアトル市内にオープンした18店舗目から2週間ぶりの新店は、メリーランド州では初となるアマゾン・フレッシュだ。

アマゾン・フレッシュ・フレンドシップ・ハイツ店は、2020年1月に閉店した食品スーパーのジャイアント・フード(Giant Food)の跡地(5463 Wisconsin Ave, Chevy Chase, MD 20815)にある。

33,000平方フィート(920坪)の広さとなるフレンドシップ・ハイツ店が他のアマゾン・フレッシュと異質な店はロケーションだ。

アマゾン・フレッシュ最新店から直線距離でわずか100メートルにホールフーズがあるのだ。車で1分、徒歩でも3分程度の距離(0.1マイル=160メートル)となっている。

アマゾン・フレッシュとホールフーズが近距離にある地域は、ワシントンDCのローガンサークル地区にもある。

アマゾン・フレッシュ15店舗目(7月オープン)となるローガンサークル店(1733 14th St NW, Washington, DC 20009)と近隣のホールフーズ・マーケット(1440 P St NW, Washington, DC 20005)の距離は0.3マイル(約500メートル)となっている。

なおアマゾン・フレッシュ・ローガンサークル店はレジなし決済技術「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」を導入した7,302平方フィート(約200坪)の小型スーパー。

キャッシャーフリーもしくはキャッシャーレスとも呼ばれるジャスト・ウォークアウトは、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的なシステム。

お客は青果品など商品を手にとって出ていくだけで、代金は自動的に口座に請求される仕組み。レジ不要でレジ待ちの時間がなくなり、ストレスフリーで買い物ができる。

ローガンサークル地区より、チェビー・チェイスではさらに近い距離関係からアマゾン・フレッシュとホールフーズで顧客を奪い合うという可能性がある。

一方、最近の調査結果からホールフーズとアマゾン・フレッシュは近距離にあってもカニバリゼーションを起こさないことも明らかになっている。

リアル店の客足をモニタリングする調査会社のプレイサーAI(Placer.ai)によると6月、アマゾン・フレッシュ6店舗で調査したところ近隣のホールフーズでも買い物するお客は7.5%〜18.1%の範囲であった。

両店で買い物するお客が最大でも5人に一人の割合でしかいないことがわかったのだ。

両店が売上の食い合いを最小化しているのは商品の違いだ。

アマゾン・フレッシュではホールフーズのプライベートブランド「365」を扱っている。しかし商品の多くがホールフーズが扱っていない、コカ・コーラやスマッカーズのいちごジャム、ケロッグのシリアル、タイド(Tide)洗濯洗剤など、一般的な食品スーパーの品揃えとなっている。

ホールフーズは素材や栄養に配慮した商品特性から立地まで富裕層客をターゲットにしているのに対してアマゾン・フレッシュは買いやすさを重視している。

したがって一部で危惧されていた顧客のバッティングが起きないのだ。

 またアマゾン・フレッシュ・フレンドシップ・ハイツ店には、オープン時から生体認証デバイス「アマゾン・ワン(Amazon One)」を導入した店舗となっている。

アマゾン・ワンを導入しているアマゾン・フレッシュは、シアトル郊外ベルビュー地区に6月にオープンしたファクトリア店がある。ファクトリア店では店内にあるゲートで手のひらをかざして入店するのだ。

事前にアマゾン・ワンで手のひらとクレジットカートを紐付けておけば、ファクトリア店ではレジを通らずに会計を済ませる「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」の買い物ができるようになっている。

ジャスト・ウォークアウトを導入していない18店舗目のシアトル店と19店舗目のフレンドシップ・ハイツ店では、レジでの支払い時に手のひら決済ができる仕様となっているのだ。

 アマゾン・フレッシュ1号店は昨年8月27日、ロサンゼルス郊外ウッドランドヒルズにソフトオープンした。

招待状をもつ住民を対象にした限定的なローンチだったが、この時からちょうど1年を迎える。

ジャスト・ウォークアウトを導入したハイブリッド型からアマゾンゴー・グローサリーのような小型店など、様々な形態のアマゾン・フレッシュがオープンしている。

さらにオープン予定は20店舗以上もあり、まだまだ目が離せない状況だ。

トップ画像:アマゾン・フレッシュにあるハイテクショッピングカートのダッシュカート。19店舗目となるアマゾン・フレッシュ・フレンドシップ・ハイツ店は手のひら認証のアマゾン・ワンを導入している。画像にあるようにダッシュカートも(モバイル・アプリのQRコードの代りに)手のひらをかざして買い物を始められるのだろうか?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。生体認証のアマゾン・ワンのホームページを確認していたら、導入店リストの表記が変わっていました。以前は導入した店の順番に並んでいましたが、現在は店タイプ別になっています。

アマゾン・ワンを導入しているアマゾン・フレッシュはエントリー記事にあるチェビー・チェイス店(フレンドシップ・ハイツ店)に18店舗目となるシアトル店、そしてハイブリッド型のファクトリア店の3店舗です。フレンドシップ・ハイツ店とシアトル店は多分、レジでの支払いに手のひらで決済ができるものだと思っています。アマゾン・フレッシュでスマートカートのダッシュカートを利用する際、アマゾン・アプリにQRコードを表示させスキャン後に買い物を開始します。

可能性は低いですが、もしかしたらフレンドシップ・ハイツ店とシアトル店は手のひら認証でダッシュカートも利用者のアカウントと紐付けて買い物できるようになっているかもしれません。仮にそうなっていれば、スマホを手にしてQRコードを表示させるまでの手間がないので極めて便利です。

 手のひら認証型ダッシュカートはまだ難しいでしょうが、破壊的イノベーションをめざすアマゾンならやりかねません。ハイブリッド?なダッシュカートが待ち遠しいです。

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