記事
- 2013年02月05日 12:08
クールなソリューション
かっこいいなと思う解決方法ってありますね。技術のスポ根みたいな世界ではなく、さりげなくなにかを解決してくれるアイデアに触れるとなにか気持ちよさを感じさせてくれます。たまたまいいなと思うソリューションを紹介した記事を見つけたのでご紹介しておきます。
まずは、ウォルトディズニーが放った新しい技術です。昨年米国で上映されていた短編アニメーション『Paperman』がオンラインでも公開されていますが、「手書きとCGを美しく斬新な方法で組み合わせた作品」です。百間は一見にしかずで、ぜひこのほのぼのとした作品の味を楽しんでみてください。手書きのアニメーションの優しさとCGがうまく溶け合っている新鮮さを感じます。これを可能にしたのは、ディズニーが独自開発した「Meander」というソフトウェアだそうですが、美しさを感じるイノベーションです。
ディズニーの新技術:短編アニメ『Paperman』オンライン公開 ≪ WIRED.jp :
つぎは、やはりWIRED.jpの記事ですが、Googleが、世代を担う優秀なプログラマー育成を目指して開発されたシンプルでカードサイズのコンピュータ「Raspberry Pi」1万5,000台を、英国の教育機関に配布するために資金提供を行うと発表したというものです。
ペーパーで憶えるだけでなく、いろいろ触って、試して、試行錯誤を繰り返していくなかで、プログラマーも育ってきます。その種まきにGoogleが支援するっていいですね。霞ヶ関が茹で上がった企業を救っても明るい将来は感じませんが、柔らかな半熟卵の若い人たちの創造力を培うことは日本でこそ重要なんじゃないでしょうか。グーグルが「Raspberry Pi」1万5,000台を学校に寄贈 ≪ WIRED.jp :
もうひとつは着眼点のよさに、なるほどねと感心した製品です。マグネックスという会社の新製品ですが、玄関先の様子をスマホで確認できる人感センサー付き無線LAN対応ドアモニターカメラ「コワガーリー」です。カメラ自身がアクセスポイントになるので、「コワガーリー」をドアに取り付け、あとはスマホにアプリをダウンロードするだけで使えます。思わず笑ってしまいそうなネーミングですが、ニーズはありそうです。
リンク先を見る
大上段で構えるような技術ではなくとも、「目のつけどころが違うでしょ」というかつてのシャープ・スタイルもあるわけで、そうなると発想も広がってきそうです。
イノベーションといえば、グンゼが開発した人工心膜の治験を中国から始めるという記事がありました。グンゼは「長期的にみると、成長を続ける巨大市場に商機が広がる」と判断したのでまずは中国からの発売を目指しているようですが、なぜ日本がスルーされたのかが気になるところです。 グンゼが人工心膜 「中国巨大市場に商機」 2016年にも先行発売 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ) :
それにやはり日本は、部品や素材では強いなと感じたのが、東洋紡が慶応大学との共同研究で開発した、テレビなどの液晶ディスプレーに組み込むだけで、有機ELを超える画質を実現できるフィルムです。価格も従来品より安くできるそうで競争力がありそうです。有機EL超える画質、東洋紡が液晶用フィルム量産 :日本経済新聞 :
部品や素材が強いことは、基礎的な技術力の強さを物語っていますが、残念ながら、それらのひとつひとつの市場サイズも、得られる利益も最終製品に比べると小さいのです。日本は、そういった技術力にプラスして、最終製品やサービス分野での競争力を高めていくことがほんとうの課題で、それは「ものづくり」だけの視点からもっと視野を広げていくことだと思います。柔らかな発想力や創造力を培っていく文化みたいなものを広げていくこと、また深めていくことが鍵になってくるのではないでしょうか。
ディズニーの新技術:短編アニメ『Paperman』オンライン公開 ≪ WIRED.jp :
つぎは、やはりWIRED.jpの記事ですが、Googleが、世代を担う優秀なプログラマー育成を目指して開発されたシンプルでカードサイズのコンピュータ「Raspberry Pi」1万5,000台を、英国の教育機関に配布するために資金提供を行うと発表したというものです。
ペーパーで憶えるだけでなく、いろいろ触って、試して、試行錯誤を繰り返していくなかで、プログラマーも育ってきます。その種まきにGoogleが支援するっていいですね。霞ヶ関が茹で上がった企業を救っても明るい将来は感じませんが、柔らかな半熟卵の若い人たちの創造力を培うことは日本でこそ重要なんじゃないでしょうか。グーグルが「Raspberry Pi」1万5,000台を学校に寄贈 ≪ WIRED.jp :
もうひとつは着眼点のよさに、なるほどねと感心した製品です。マグネックスという会社の新製品ですが、玄関先の様子をスマホで確認できる人感センサー付き無線LAN対応ドアモニターカメラ「コワガーリー」です。カメラ自身がアクセスポイントになるので、「コワガーリー」をドアに取り付け、あとはスマホにアプリをダウンロードするだけで使えます。思わず笑ってしまいそうなネーミングですが、ニーズはありそうです。
リンク先を見る
大上段で構えるような技術ではなくとも、「目のつけどころが違うでしょ」というかつてのシャープ・スタイルもあるわけで、そうなると発想も広がってきそうです。
イノベーションといえば、グンゼが開発した人工心膜の治験を中国から始めるという記事がありました。グンゼは「長期的にみると、成長を続ける巨大市場に商機が広がる」と判断したのでまずは中国からの発売を目指しているようですが、なぜ日本がスルーされたのかが気になるところです。 グンゼが人工心膜 「中国巨大市場に商機」 2016年にも先行発売 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ) :
それにやはり日本は、部品や素材では強いなと感じたのが、東洋紡が慶応大学との共同研究で開発した、テレビなどの液晶ディスプレーに組み込むだけで、有機ELを超える画質を実現できるフィルムです。価格も従来品より安くできるそうで競争力がありそうです。有機EL超える画質、東洋紡が液晶用フィルム量産 :日本経済新聞 :
部品や素材が強いことは、基礎的な技術力の強さを物語っていますが、残念ながら、それらのひとつひとつの市場サイズも、得られる利益も最終製品に比べると小さいのです。日本は、そういった技術力にプラスして、最終製品やサービス分野での競争力を高めていくことがほんとうの課題で、それは「ものづくり」だけの視点からもっと視野を広げていくことだと思います。柔らかな発想力や創造力を培っていく文化みたいなものを広げていくこと、また深めていくことが鍵になってくるのではないでしょうか。