記事

【横浜市長選挙】山中竹春候補「圧勝」が立憲民主にもたらす“最悪の結果”

1/2

本日(8月22日)。横浜市長選挙は、投開票日を迎えた。

私は、8月5日の記者会見で、立候補の意志を撤回し、小此木・山中両候補の落選運動に転じる旨表明し、それ以降、横浜市における「菅支配の闇」を一層盤石化することになる小此木氏の当選を絶対に阻止すべきであることを訴えるとともに、山中氏については、「コロナの専門家」であることの疑問に加え、パワハラ疑惑、経歴詐称疑惑などを、「夕刊紙風」落選運動チラシを公開、パワハラ音声の公開などの様々な方法で展開してきた。(もう一人の自民系の林文子現市長も支持するものではないが、前回選挙以降のIR誘致への姿勢への市民の批判もあり、当初から当選の可能性は極めて低いものと考えており、落選運動の対象とはして来なかった。)

投票日直前の各社の情勢調査の結果によると、山中竹春氏がリードしており、最新の期日前投票の出口調査の結果でも、同様の傾向が見られるという情報もある。

菅政権は、東京五輪優先で、感染拡大のための抜本的な対策を何一つ講ずることができず、神奈川県の一日の新型コロナ新規感染者数が3000人に迫るという感染爆発を引き起こし、提供されるべき医療も提供されない膨大な数の「自宅放置」を生じさせている。国民の命を危険に晒している菅政権への批判が、自民党、そして、菅首相が全面支援する小此木八郎候補に「強烈な逆風」となっており、小此木陣営は、開票を待つまでもなく、選挙での勝利をほとんど諦めざるを得ない状況に追い込まれている。

一方で、山中陣営は、山中氏が横浜市立大学医学部教授であったこと、新型コロナの中和抗体の研究成果の発表を行ったことから、「コロナの専門家」であるとして前面に打ち出す選挙戦略で臨んでおり(正確には、山中氏は医師ではなく、臨床研究等の統計処理の専門家であって、コロナ医療あるいは感染症の専門家でもない。)、新型コロナ感染急拡大による自民党・菅政権への「逆風」が、そのまま山中氏への「追い風」につながる現状となっている。

しかし、山中氏がこのまま市長選で勝利して横浜市長に就任した場合、その後に訪れると予想される事態が、山中氏にとっても、立憲民主党など野党にとっても、最悪のものとなることは、これまでもブログ・ツイッター等で繰り返し訴えてきたところだ。

公選法上、落選運動には、選挙運動と異なり、期間の制限はなく、投票日当日も行うことが可能なので、これまでの落選運動で訴えてきたことを、取りまとめて述べておくこととしたい。

パワハラ・不当要求問題

山中氏が市長選挙で当選したら、その直後から直面するのが「パワハラ・不当要求問題」である。私は、落選運動の中で、これに関して多くの問題を指摘してきた(【「小此木・山中候補落選運動」で “菅支配の完成”と“パワハラ市長”を阻止する!】)が、山中氏も、山中陣営も、立憲民主党も、すべて無視・沈黙している。

  1. 横浜市立大学内部における山中氏のパワハラ問題
  2. 同大学の取引先に対する「経営介入」の不当要求・脅迫問題
  3. 山中氏の市長選出馬報道に際して、同大学学長・理事長で発出された学内文書について、訂正・謝罪と自己を称賛する新たな文書発出を強要した問題

これらのうち、2. の大学の取引先企業の役員に対する不当要求については、既に音声をYouTubeで公開している(【山中竹春氏パワハラ発言音声&文字起こし】【山中竹春氏パワハラ発言音声&文字起こし<第2弾>】)。2019年12月8日に、山中氏がA氏への電話で発言したものである。

ここで「英語の文章にしてー、出せって言ってる」「それを君ははいって言ったけどー、やらない」「昨日中にそんな文面を送ってくる予定だった」という山中氏の発言は、取引先のA氏に山中氏が不当要求していた会社の役員人事への介入を許すことにつながる「英語の文書」を書くように要求している。これがA氏にとって「義務なきこと」であることは明らかだ。(学生や部下の研究者に対して英文のレポートを書くように「指導」しているのではない。)

「日本の大学病院に多く入れられなくなる」「僕は最後の行動に出る」「君がわからない知らないような」、「ほんと潰れるよ」と言って、自分の行動によって会社が潰れると「害悪の告知」を行っているのであり、強要未遂罪(刑法223条3項)に該当する可能性が高い

名誉棄損罪等と異なり、強要罪は被害者の告訴が要件となる「親告罪」ではない。市長選に当選した人物の犯罪の嫌疑について捜査し、犯罪が成立するのなら処罰してもらいたいという「告発」は、何人でも、犯罪があると思うときは行うことができる(刑訴法239条1項)。

また、3. についても、当初の学内文書では、「市長選には関わらない」として政治的中立を宣言していたのが、山中氏の要求によって山中氏の研究成果を絶賛する文書になっていることからしても、理事長・学長の意思に反して発出させられたことは明らかであり、また、その経過については、不当要求に加わった市議会議員 花上喜代治氏が、周囲に言いふらしているほか、対応した大学当局にも記録が残ってものと考えられ、事実の立証は容易なはずだ。もし、山中氏が、2. と同様に、何らかの「害悪の告知」をして不当要求していれば、強要罪が成立することになる。

1. の横浜市大内部の教職員、学生等に対するパワハラは、市長選挙に当選し、強大な権限を持つことになる山中氏の問題であるだけに、被害者の協力を得ることは容易ではないが、外部弁護士によって、被害者の保護、匿名化を図りつつ調査を行えば、事実を明らかにすることは十分に可能である。 

あわせて読みたい

「横浜市長選挙2021」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    1ヶ月の間にミス相次ぐ 朝日新聞に批判の一方、今後に期待の声

    BLOGOS編集部

    09月16日 18:21

  2. 2

    眞子さま、一時金を辞退しても超高級マンションへ 見えてくる「金主」の存在

    NEWSポストセブン

    09月16日 09:07

  3. 3

    親ガチャ大当たりのはずが…東大女子は教室で震えてた。東大卒たちに聞いた「親ガチャ」のリアル

    キャリコネニュース

    09月16日 06:02

  4. 4

    ガンプラ転売屋とのバトル続く 「Hi-νガンダム」の読み方は?とクイズを出して対抗する店舗も

    キャリコネニュース

    09月16日 12:47

  5. 5

    ファミレスでマスクなしは当たり前?世間の「普通」がわからなくなった日

    田野幸伸

    09月16日 12:15

  6. 6

    立ち位置を変える中国 共産党の本質へアイデンティティの回帰か

    ヒロ

    09月16日 12:06

  7. 7

    適切な言葉遣いは、身を助ける防具にも敵を排除する武器にもなる

    シロクマ(はてなid;p_shirokuma)

    09月16日 22:45

  8. 8

    【会見全文】野田聖子氏が総裁選出馬を表明「他候補者の政策に小さき者、弱き者を奮い立たせるものなかった」

    BLOGOS編集部

    09月16日 18:14

  9. 9

    一部のマスコミは、どうしても河野太郎氏を変人・奇人扱いしたいのかな

    早川忠孝

    09月16日 15:03

  10. 10

    菅首相はもっと評価されていい 仕事師内閣らしい仕事ぶり

    早川忠孝

    09月16日 16:20

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。