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小出恵介、4年ぶりドラマで真実味のある演技 小林勇貴監督が語る魅力と座長ぶり

難しい役どころを熱演「絶妙な謎感を出してくれた」

昨年8月に日本での活動再開を発表した俳優の小出恵介(37)が、配信中のABEMAオリジナルドラマ『酒癖50』(毎週木曜22:00~、全6話)で主演として4年ぶりのドラマ出演を果たした。米ニューヨークで演技について学んできた約2年半を注ぎ込んだ本作。メガホンをとった小林勇貴監督(30)は、小出の座長としての振る舞いに感謝しているという。小出の魅力や撮影の裏話について小林監督に話を聞いた。

ABEMAオリジナルドラマ『酒癖50』で主人公・酒野聖を演じている小出恵介

鈴木おさむ氏が脚本を手掛けた『酒癖50』は、お酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さを描く物語。小出は、酒癖が悪い人たちを対象に、お酒の恐ろしさを理解してもらう“Hate Alcoholプログラム”を実施する謎多き主人公・酒野聖を演じている。12日配信の第5話から酒野の過去も描かれ、“Hate Alcoholプログラム”開催に至るまでの知られざるストーリーが明らかになっていく。

間宮祥太朗主演の映画『全員死刑』(2017)や吉沢亮主演のテレビ東京系ドラマ『GIVER 復讐の贈与者』(2018)などでその名を広めた小林監督は、本作のオファーを受けたときの心境を「ドラッグムービーのようなイメージかなと思ったら、そうではなく、お酒はキーワードの一つでしかなく、人間の問題を描くドラマだと聞いてうれしかった」と告白。人間の内面や問題を描くのが好きで、本作はまさに「やりたい方向」の作品だったという。

脚本の鈴木おさむ氏とは初タッグ。「展開の波をすごく計算されている。物語の構成上の運命みたいなものがガチっとはまっていて、最初から完成されているのだと感じました」と精巧な脚本に驚いたという。

演出において意識したことは、小出演じる酒野が「裁きを与える人に見えてはいけない」ということ。「酒野がいるからこの物語があるという風に見えないといけない一方で、酒野が黒幕に見えてはいけない。すごく難しいバランスだなと思いました」と苦労を明かす。だが、「小出さんが演じた酒野を見ると、すごく説得力があり、絶妙なバランスを実現してくれたなと。絶妙な謎感を出してくれたと思います」と、小出の演技を見て不安は吹き飛んだという。

また、酒野の不思議な魅力を出すために、「誠実そうに話しているときに急におちゃらけて、そのあとすぐ真顔に戻ったり、突然、指ハートをやったり、抜けの部分がほしい」と小出にリクエスト。「不安定さが面白いだろうなと。また、次はどんなことをしてくるんだろうという期待も生まれるのかなと思って、お願いしました」と狙いを説明する。

その“おちゃらけ”は小出が自由に演技。第3話のラップ風のしゃべりも小出からの提案だったという。「ラップで不満を伝える人と相対するという場面で、『頭の部分だけラップっぽくしゃべっていいですか?』と提案してくださって、面白いと思いました。一瞬おちゃらけるという設定を物語の構造の中にうまく組み込んでくれました」。

「居心地の良い現場にしてくれた」 名シーンも誕生

小出の俳優としての魅力を尋ねると、「真実味に感心のある方。私も真実味のほうに重きを置いているので、ものすごく共感するところがありました。『ここでこのセリフ言う?』と疑問を抱かれているとき、私も全く同じ思いでした」と答え、「演技においてリアルを追求されていて、そこは共通認識だったので、ご一緒していてすごく居心地がよかったです」と語った。

また、小出の座長としての気遣いに感謝しているという。「初めて直接お会いしたときも、積極的に話しかけようとしてくださっているのを感じました。一緒にケーキを食べたんですけど、会話が終わらないようにしゃべってくれて、これから一緒に作品を成立させていくわけだから、座長としてしっかりこの場を作ろうというのを感じました」。

その小出の気遣いは「現場でも終始感じました」とのこと。「みんなが居やすい空間にして、この作品がちゃんと良い方向に持っていくのだと、そういった思いをすごく感じました。共演者の方ともバランスをとろうとしてくれているなと。居心地の良い現場にしてくださり、本当にありがたかったです」とその振る舞いに感謝しきりだ。

印象に残っているシーンとして、酒野が涙するシーンの裏話も語ってくれた。「台本上で酒野が涙すると書かれてあったのですが、リアルを追求したときに涙するのだろうかとお互い思いながら、いざ現場に立ってみると、小出さんが本当に泣かれて。2人で不安に思っていたことが、現場に立ったら乗り越えられたなという、印象深いシーンになりました」。

続けて、「そういった感情の吹っ切れは、複合的な要因がないと起きない」ときっぱり。「カメラマンの方も、この感情は一発でいくしかないという覚悟と度胸のカメラマンで、その度量に応えた録音さんや、照明部さん、計算ずくでありながら最後は現場にゆだねてくださったおさむさんの脚本もあります。また、小出さんに聞いたら、小池徹平さんの純粋な芝居によって心が引き寄せられ泣くことができたとおっしゃっていました」と、キャスト・スタッフみんなの力が合わさって素晴らしいシーンが生まれたのだという。

「誰か1人の天才によって何かが起きるのではなく、あらゆる人が関わった上で素敵なことが起きると信じています。そんなシーンがこの作品にはいくつもあります」と力強く語った。

(C)AbemaTV,Inc.

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