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恋愛禁止こそ最低のパワハラ行為

今これだけ体罰やパワハラが社会的に問題になっているのに、なぜAKBの恋愛禁止というパワハラ行為は見逃されるのだろうか。 坊主になったさせたうんぬんの前に、恋愛禁止ルール自体が違法かどうかはともかく、完全なパワハラ行為=職場で職務権限などの力を利用して、行う嫌がらせやいじめだよね。10代20代の女の子に恋愛を禁止するなんて、息をするな!と言っているようなものだ。

本人が事前に承諾したのだから、パワハラではないという論理もあるが、じゃあ本人が承諾すれば人権を無視するような、条項を入れてもいいのか?

大企業に入って就職する際、一度でもミスしたら死んでお詫びしろ!という条項が入っていて、それを本人が承諾したら有効なのか?一度でもミスしたら集団リンチにあうという条項があったら、本人が事前に承諾したからパワハラではないのだろうか?例えば企業が犯罪行為を行っている場合、守秘義務違反に反するからいかなる内部告発も許されない、といったような条項は有効なのか?

無茶苦茶な「違法」な条項を、本人が承諾したからすべて有効なんてしたら、法もへったくれもない、治外法権となるだろう。

アイドルだから恋愛禁止は仕方がないのだろうか?じゃあ女優が恋愛禁止や結婚禁止を強制されるのは、パワハラではないのか。キャバクラ嬢が恋愛禁止を強制させるのはどうなのか?独身男性を主な顧客とする女性の営業担当者が、企業から恋愛禁止、結婚禁止を強制されるのはパワハラではないのか?

ではスポーツ選手に監督が試合に勝つことを理由に、恋愛禁止を強制し、それに違反したものは、代表選手に選ばないというのはどうだろうか?完全なパワハラではないか。恋愛したから「解雇」するとか「降格」するって、事前承諾したからといってパワハラ行為には違いない。本人が承諾すれば何でもやっていいということではないはずだ。

体罰は悪い!パワハラはひどい!とかいいながら、AKBの恋愛禁止ルールに何の疑問も抱かない不思議。坊主にさせたからどうのという以前の問題だろう。

結局、今もなお日本には、チームが強くなるなら、監督が選手にパワハラをしてもいいという風潮が根強くあり、企業でも利益を上げるためには、上司が部下に私生活にまで立ち入って、プライバシーを制限してもいいという風潮が平然とある。だから体罰暴行はなくならないし、ブラック企業はなくならないし過労死はなくならない。

こういう事件が起きて見直すチャンスだと思うのだが、多くの人が「自分もやられて我慢したんだから、組織のために我慢すべきだ」と思っているから、パワハラ被害者がなくならないのだと思う。

恋愛禁止がバレて、AKBを脱退させられ、自殺するメンバーとか出ない限り、恋愛禁止がパワハラであるということに、思いが至る人は少ないのだろう。

死人が出るまで業界体質は見直されない。否、死人が出てさえも過去の悪習は変えたくはないという、強固な意識が根付いている。

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