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【デルタ株】、強力な感染力!記録的な新学期商戦に食品や生活必需品で買いしめも増加?


■アメリカは8日、新型コロナウイルスの感染者が新たに11.8万人確認され、1日当たりの感染者数は2月以来最多となった。

新規感染者数の7日間平均も10万人を超えている。1日当たりの死者数もこの2週間で89%も増加しているのだ。

感染力の高い変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大に、ワクチン接種完了後にも感染するブレイクスルー感染も増加傾向を示している。

ワクチン接種が進み新規感染者数も数万人単位まで抑えられた6月~7月、9月からの新学期では対面授業が全面的に再開されると見られていた。

新学期商戦の売上高も今年、過去最高水準に達すると予想されていたのだ。

全米小売業協会(NRF)が新学期商戦について行った調査で、小学生から高校生の子供がいる家庭では平均で848.90ドル(約9.3万円)の支出を新学期関連で予定していると予想した。

昨年に比べると支出額は59ドルも多く、2021年の新学期関連の総支出額は371億ドル(約4.1兆円)となる。新学期商戦の売上高は2003年以来、最高となる見通しだ。支出額は前年より9%膨らむ。

学校再開に向け、大学生になる子供を持つ家庭でも支出額の合計は710億ドル(約7.8兆円)と記録を更新することになる。

大手チェーンストアでは記録的な売上を見越して大胆な戦略を取る企業もある。

チェーンストア最大手のウォルマートは先月、ツィーンブランドの「ジャスティス(Justtice)」と提携し、実店舗やオンラインで販売することを発表。

6歳~12歳までの女の子に人気の他社ブランドをウォルマートが取り扱うのだ。ジャスティスは昨年7月に倒産した、婦人服チェーンの「アン・テイラー」やプラスサイズの「レーン・ブライアント」などを傘下にするアシナ・リテール・グループのブランド。

北米のモールを中心に一時期、1,000店以上を展開していたジャスティスは親会社の業績の悪化にともない順次、店舗を閉鎖していった。

破綻により昨年末には全ての店舗をスクラップにしたのだ。ジャスティスは昨年12月、プレミア・ブランド・グループ(Premier Brands Group)に売却された。

ウォルマートはジャスティス・ブランドのアパレルやアクセサリー類140アイテム以上をウォルマート・コムやウォルマート・スーパーセンター等、2,400店で取り扱っているのだ。

 デルタ株による新型コロナウイルスが再び猛威を振るえば、対面授業を止めオンライン学習に切り替えることも予想される。

こういった不安定な先行きで、多くの世帯では感染拡大に備え食料品や生活必需品の買いだめを考えているという。

調査会社インマー・インテリジェンスが1,000人の成人を対象に行った調査によると、デルタ株流行で約7割(69.2%)もの人が買いだめや買いだめの補充を計画している。

再びオンライン授業のみなど、学校再開の見通しが不透明となっているため、多くの家庭では巣ごもりの準備を始めようとしている。

 実のところアメリカの学校の感染対策についてはばらつきが大きい。学校で生徒のすべてもしくはほぼすべてにマスク着用を義務付けているのはカリフォルニア州など8つの州のみ。

ボストンやシカゴなど多くの都市でも同じ措置を取っている。

その一方で、テキサス州など8つの州で学校側はマスク着用の義務化を認めてない。

疾病対策センター(CDC)はデルタ株の感染力が水痘(水ぼうそう)に匹敵するとの見解を示している。

すれ違った程度で感染するほどのリスクであれば、対面授業が始まれば子どもに一気に感染が拡大することになる。

学校側が強力な空気清浄装置を導入しても、意味があるとは思えない。

子供から親に感染が拡大すると、ワクチン接種済みの人が感染するブレイクスルー感染も全米に広がることに繋がる。

マスク着用義務のない学区では感染者の自宅隔離からクラス全員の自宅待機、さらには学校の閉鎖もあり得るのだ。そうなれば再び買い占めが起こることになる。

 対面授業となる新学期に備え、また感染拡大の巣ごもりに備えて、いずれにしても支出額が大きくなりそうだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ワクチン接種が拡大した6月や7月、一部のチェーンストアでマスク着用していない従業員を見かけることもありました。ただ8月に入って疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルス感染対策のマスク着用に関する新たな指針を発表し、再び大手チェーンでマスクの義務化が拡大しています。ワクチン接種が完了してもマスク着用は義務というのが一般的になっています。が、怖いのは学校再開によるデルタ株の拡大です。

個人の権利を最大限に主張できるアメリカではワクチン接種やマスク着用について分断が起こっています。アメリカでは成人の7割がワクチン接種が完了しています。逆に子どもたちは16・17歳で接種率が5割、12~15歳で4割と年齢が下がるほど接種率も下がります。本当のところどうなのかはわかりませんが、デルタ株はすれ違った程度で感染するほどの感染力であるなら、9月から一部で感染者数が急増しそうです。マスクしていても子供の場合は感染に関係なくじゃれ合ったりしますから一気にきそうです。

 CDCは6日、デルタ株は感染力が強いうえに感染後に重症化し死に至るリスクも高いと発表しています。ワクチン接種で多くのアメリカ人がまだ気を緩めているので来月はどうなることやら...

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