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【キャンパス内】、ロボット出前が大学で拡大中!売り場に来いというのは売り手のエゴ?

■9月からの新学期を目前にして広大なキャンパス内に自動運転ロボットによる配達を開始する大学が増えている。

ニューメキシコ州南部のラスクルーサス地区にあるニューメキシコ州立大学(New Mexico State University)も今月16日からキャンパス内のロボット出前を開始する。

キャンパス内の飲食マネジメント企業ソデクソ(Sodexo)は。ロボット開発のスタートアップのキウイボット(Kiwibot)を提携して、全米の大学でもトップクラスの広さを誇るキャンパス内でデリバリーを手掛けるのだ。

センサーや制御システム、通信機器、バッテリー、カメラやライト、アニメーションでウインクをする顔(スクリーン)まで搭載したキウイボット最新バージョンの「キウイ4.0」は人や障害物を避け歩道を走り、信号を認識して横断歩道も渡る。

30台の配置を予定されているキウイ4.0が、注文金額の10%と手数料2ドルで東京ドーム約78個分もあるニューメキシコ州立大学内でデリバリーを行う。

広大なキャンパスのため、注文からコーヒーや9インチピザ等を受け取るまで20〜35分のタイムラグを見ている。

なお注文は専用アプリ「ソデクソ・バイト・プラス(Sodexo Bite +)」で行うことになる。

キウイボットのオンデマンド・デリバリーはカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley)やデンバー大学(University of Denver)のキャンパスの他、ロサンゼルス近郊サンタモニカ地区でも実績を積んでいる。

キウイボットは今年5月、創業から4年で15万件以上の出前をこなしていることを明かした。

 2万人弱の生徒数を抱えるネバダ大学リノ校 (University of Nevada, Reno)でも今月23日からキャンパス内のフードデリバリーが始まる。

広大な公園のようなネバダ大学リノ校のキャンパス内を走るのは、無人の配達ロボットを開発するスタートアップ「スターシップ・テクノロジー(Starship Technologies)」のロボットだ。

キウイ4.0と近似するスターシップのデリバリーロボットは高さが約40センチメートル、横幅が30センチメートルとなる、大きめのクーラーボックスのような形状。

この出前ロボットにはカメラやセンサー、制御システム、通信機器、LED、バッテリーを搭載。時速4マイル(6キロメートル)で走行し6つの車輪で風・雨の強い日でも稼働できるようになっている。

上部にあるカバーを開けると注文品を入れるスペースが用意されており最大20ポンド(9キログラム)を運ぶことができる。

キャンパス内のロボット宅配で圧倒的な実績のあるスターシップ・テクノロジーは今年1月、自動走行ロボットを使ってピザやコーヒーを届ける注文件数が累計で100万回を突破したことを発表した。

スターシップは大学キャンパスなどで宅配ロボットを徐々に拡大しながら2017年9月に注文件数5,000件の実績をあげ、2019年5月には5万件以上となった。3ヶ月後となる同年8月には10万件を突破。

コロナ禍では宅配サービスをキャンパス以外となる地域のコミュニティにも広げたことで2020年6月には累計の注文件数が50万件を達成した。

また同年10月にはカリフォルニア州中部や北部に食品スーパーなど206店舗を展開するセーブマートがフレズノ地区にある旗艦店でスターシップのロボットを使った食品宅配を開始。

50万件を突破後、わずか半年ほどで注文件数100万件の実績を作ったことになる。

マサチューセッツ州にあるブリッジウォーター州立大学に事業を拡大し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)内での稼働も今年2月からおこなっている。

 ロシアのIT企業大手のヤンデックス(Yandex)は先月初め、アメリカのフードデリバリー大手のグラブハブ(GrubHub)と提携してアメリカの大学キャンパス内で自動運転ロボットによる配達を開始することを発表している。

 コロナウイルス・デルタ株で新規感染者数が再び増加傾向を示す中、非接触となるロボットデリバリーの需要はさらに増しそうだ。

トップ画像:出前ロボットの最新バージョン「キウイ4.0」。センサーや制御システム、通信機器、バッテリー、カメラやライトにアニメーションでウインクをする顔(スクリーン)まで搭載している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。現代人は忙しい。毎年どんどん時間がなくなっていきます。時間は健康と同様に資産であり、時間資産は限りがあります。だから今後も時短サービスは普及します。

アマゾン創業者で元CEOのジェフ・ベゾス氏の言葉に「あなたの利益は、私のチャンス」があります。これを言い換えれば、無駄な時間にもチャンスがあるということ。現代人にとって一番大きな無駄時間は、移動時間でしょう。日本の一部の流通専門家にはいまだに「店を増やせ」という人がいます。

多くの場合、彼らは年配者です。モノのない時代に育った彼らには売り場は天国であり、お店に行く時間もレジャーでした。リモコンのようなアプリでモノが買える時代に生まれた人にとっては、残念ながらお店に行くのは手間となります。モノを買ってもらうにはお店に来てもらうという考えは、デジタルネイティブ世代には売り手のエゴに映ります。キャンパス内での飲食をロボット出前でまかなうこれからの世代を相手にするには、古いエゴを捨てなければなりません。

 時間は利益。自分の利益を最優先にし、他人の利益(時間)を考えなければ、ロボット出前で育ったこれからの人には受けません。

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