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芸人・ですよ。地獄だった暗黒時代を経て復活! 謝罪代行にやりがい「自分のギャグが人のためになれば」

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●バスジャック事件で芽生えた「人のために」との思い

2007年に『エンタの神様』(日本テレビ)でブレイクしたお笑い芸人・ですよ。が、代表的なギャグ「あ~い とぅいまて~ん」を生かして2019年に始めた謝罪代行サービスをきっかけに再び注目を集めている。また、昨年よりライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」を始め、100人以上の吉本芸人が参加した「イチナナ-1グランプリ」で優勝。テレビ出演も増えているですよ。にインタビューし、『エンタの神様』でのブレイクから、「地獄だった」という暗黒時代、そして、お笑いを辞めようとまで考えるも、再び芸人として頑張ろうと決意した瞬間、さらに、謝罪代行を始めたきっかけとその後の変化まで、たっぷりと話を聞いた。

ですよ。 撮影:蔦野裕

――「あなたの代わりに謝ります」と、2019年9月にツイッターで謝罪代行サービスを始めると発表されましたが、やろうと思ったきっかけを教えてください。

自分のギャグが人のためになればいいなという思いがあって始めました。

――人のためになればという思いは、芸人を続けられている中でずっと抱いていた思いだったのでしょうか。

そうです。僕は18歳から22歳までボリビアにサッカー留学していたのですが、20歳の頃にテレビで見たイグアスの滝に行きたいと思ってバスで出かけたら、バスジャックに遭ったんです。銃を持った人が4人くらい現れ、乗っていた全員、財布を盗られて。一文無しになってどうしようと思っていたら、たまたまバスにイグアスの滝の近くに住んでいる日本人のご夫婦がいて、家でご飯を食べさせてくれたり、助けてもらいました。人生の中で人に助けてもらう経験がいろいろあり、自分も人のために何かしたいという思いがありました。

――バスジャックに遭われていたとは……。謝罪代行を始めると発表され、最初400件くらい依頼があったそうですね。

冷やかしも含めてですけど、それくらい依頼がありました。必要とされているというのはうれしかったですね。

――これまで謝罪代行されたのは何件くらいですか?

30件くらいです。始めてすぐコロナ禍になってしまい、今は自粛しているので。コロナが落ち着いて再開できたらと思っています。

――印象に残っている謝罪代行エピソードを教えてください。

当時27歳の女性から「親孝行が全然できてないからお母さんに謝ってほしい。お母さんは、ですよ。さんの大ファンなんです」という依頼があり、楽な現場だと思ったのですが、待ち合わせしたときに「実はお母さんボケているんです」と言われ、お会いしたら僕のこともわからなかった。でも、「娘さんが親孝行全然できなくて、あ~い とぅいまて~ん」って謝ったら少し笑ってくれて、娘さんが「ボケてから半年くらい全然笑ってくれなかったけど初めて笑った」って。そのとき、やってよかったと思いました。

――大好きなですよ。さんだと、感じられたのかもしれないですね。

そうかもしれないですね。ほかにも、留年してしまった大学生から、お父さんに謝ってほしいという依頼や、バンドのメンバー同士でケンカになってしまったボーカルの方からの依頼など、いろいろな依頼がありました。

――ケンカに巻き込まれて大変だったというようなハプニングは?

あります。30歳くらいの男性から奥さんに謝ってほしいと依頼され、怒っている奥様に「旦那さんがいつも迷惑かけちゃって、あ~い とぅいまて~ん」って謝ったら、「今の状況が一番迷惑です」と怒られ、物が飛んできました。

――謝罪代行サービスはご自身にとってもプラスになっていると感じていますか?

僕は、地球でみんなが共同生活していると思っていて、自分のギャグが人のためになればいいなと思っているので、人のためになったらそれは自分のためにもなっている。満足度は高いです。

●新たな活躍の場「17LIVE」でファンとの関係が密に

――昨年「17LIVE」を始められましたが、そのきっかけを教えてください。

謝罪代行サービスがコロナ禍でできなくなってしまい、オンラインでそういうのができたらいいなと思って始めました。

――そして、昨年12月から今年5月まで開催されていた「イチナナ-1グランプリ」に参加され、視聴者から受け取った総ベイビーコイン数でトップとなり、総合グランプリに輝きました。何が優勝につながったと感じていますか?

以前ツイッターで知らない人から「焼き肉ごちそうさまでした」と送られてきて、引用リツイートで「ごちそうしてません」って返したら、それを見た人から「iPhoneの充電器貸していただいてありがとうございます」と送られてきて、「貸してません」って返したんです。そういうやりとりがいろんな人と6年くらい続き、「17LIVE」を始めたときにその人たちが来てくれて、誕生日じゃないのに誕生日のギフトを投げてくれて「誕生日じゃないですよ」って返したり、そういうのを繰り返していたらコインが獲得できていたという感じです。

――ツイッターでやりとりされている方たちが「17LIVE」にも来てくれたんですね。

そうなんです。ツイッターも「17LIVE」も同じ名前でやられていたので同じ方だとわかりました。来てくれてうれしかったです。だから、コインを獲得しようとは全く考えていなくて、楽しむことが一番だなと思ってやっていました。

――今後も「17LIVE」は続けていくとのことですが、魅力をどのように感じていますか?

僕に興味を持ってくださっている方との距離感が近くてすごくいいなと。ファンの方との関係が密になりました。そして、以前はテレビしかコンテンツがなかったですが、ネット上で活動する場があるというのはありがたいなと、感謝しています。

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